2008年09月29日 のCoolに過ごそう

自閉症とゼオライト

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9月14日に書いた「今週の光と影」・9月4日の「ゼオライトを飲んだ感想」で自閉症の息子に、ゼオライトを飲ませている事を書きましたが、成果をまとめて書ける状況になったので、今日は現在の状況レポート日記。

私は4月のアタマから飲んでいるので、丸々半年つまり6ヶ月が経過します。

カミサンと息子が飲み始めたのは7月あたりからですから今で約3ヶ月。

自閉症にはいろいろな症状があるのですが、最も多いパターンが「多動」状態が止まらないというケース。

社会生活で、大人しくしていなければならないときや集中しなくてはならないときに、突然大声を出したり勝手に動き回ったりする「他動」状態が、公共交通機関を利用しているときなどに起こると、親としてはホント困ることになります。

親は正常なだけに、そのストレスがどれほどのものかは、経験のない人にはわからないのが普通でしょう。

泣き止まない赤ん坊とは違う、普段体験したことのない状況に遭遇し、不快にならない人はまずいないことを、自閉症の親は誰よりもよく知っているわけですからね。

 

アメリカに住んでいた6年ほど前のことです。

思春期だったこともあってスクールバスで一緒になる、女児のそばへ近づくという時期がありました。

何をするわけではなく、息子はその子を「気になる」らしく、そばへ近づくだけなのですが、親が気持ち悪がって「近づいたら訴える」という騒ぎになったことがあるのです。

結局対策として学校側と医者とも相談し、気持ちの高ぶりや不安感を鎮める効果があるというジブレキサを飲ませることになったのです。

ただし副作用として「太る」傾向にあるため、日本へ戻ってからは、代わりにレボトミンを飲ませたりもしたのですが、どの薬にも副作用があり、レボトミンの場合だと、夏に直射日光を浴びると、湿疹ができるのです。

そのため、ベンザリンに変更したりと、本人の状態を見ながら何をどれだけ飲ませるかを決めなければなりません。

ベンザリンは依存傾向があるため、急にやめると別の問題が出てきたりで、こうした薬というのは「あちら立てればこちら立たず」。

それではということで、医者は「じゃあリスパダールを試してみてください」となるわけです。

アメリカの医者には「ジブレキサ」以外は飲ませてはいけないと、キツくいわれていたのですが、日本の医者は、これがダメなら、あれを試してみてくださいと、次々と薬を変えるのです。

こうした姿勢はどの医者も基本的には同じで、こうした自閉症の子供の副作用については、何も知らないも同然。

こと副作用に関しては薬剤師の方がよく知っているのです。

アメリカの医者は、こうしたことには神経質なくらい、よく知っていましたから、そのあまりの違いに、カミサンはあきれていました。
 


当然カミサンは毎日何を何錠飲ませたかを記録しています。

ですが親は医者じゃないので、息子の様子を見ながら、どの薬をそれだけ飲ませるかについては、試行錯誤するしかないわけです。

医者に相談しても、違う薬を処方してくれるだけ。

こうして次々と薬を変えながら飲ませた影響でしょうか、昨年の12月頃からは、時々「てんかん」を起こすようになってきたのです。

もともと息子には「てんかん」の気はなかったのですが、いくらそう言っても医者は「てんかん」を止めるフェノバールという薬を処方してくれるだけ。

センターの先生方が「てんかん」状態を嫌がることもあって「てんかん」止めの薬を飲ませないと、来てもらっては困るという事になってしまうのです。

ですがこの薬を飲むと、確かに「てんかん」の気はなくなるのですが、一晩中寝ないので、今度はこちらが参ってしまうというわけです。

 

こうした経緯があったため、私がいくらゼオライトがいいと言っても、カミサンは、そんなワケのわからない薬?!(笑)に対しては、なかなか首を縦に振ってくれなかったのです。

ですが半年以上も思わしくない状態が続いていたうえ、神戸という初めての環境で、おまけに全く様子のわからないセンターへ通って、収拾がつかなくなると、もっと困ることになるわけです。

そのためカミサンもゼオライトを飲ませることに対しては、藁をも掴む思いで、7月頃渋々承知したというわけです。

私が飲み続けて、よい効果が出ていたことは知っていましたしね。

 

神戸へ引っ越してからは、受給者証の発行手続きなどで手間取ったこともあって、息子は毎日家で過ごしていたのですが、ゼオライトを飲ませても、症状はひどくなるばかり。

これは「好転反応の一種」ではないかなどと、いろいろと理由を考えたのですが、医者でもない私に確証があるわけでもなく、イマイチ説得力がないわけです。

ですが私の経験から言えば、体が敏感になってゆくことはわかっていましたから、これは「飲ませている薬が効き過ぎているのではないか?」と考えたのです。

ですがこの仮説を確かめるには、すべての薬をやめるしかないわけです。

家にいれば誰に迷惑を掛けるわけではないので、思い切って薬を飲ませるのをやめて、様子を見ることにしたのです。

 

9月17日にきっぱりと薬を飲ませるのをやめてからは、いわゆる薬の禁断症状っぽい反応が少しはあったものの、まさに奇跡的とも言ってもよいくらい状態が良くなってきたのです。

顔色もよくなり、健康状態が明らかに好転していることは、誰の目にもはっきりとわかるほど。

夜目が覚めて「多動」状態になりかけても、ある程度自分でコントロールできるようで、こちらが目を覚ますほど「うるさい多動状態」に陥らないのです。

 

普通ならこれは当たり前のことなのですが、私たちにとっては凄いことなのです。

そのため最近では、息子が寝ないために睡眠不足になる、などということは皆無で、私も絶好調。

以前なら夜書斎から自宅へ戻る時間になっても、まず寝ていることはなかったのですが、最近はぐっすりと寝静まった状態で何だか拍子抜けするほど。


  
 

私は医者ではないので、ゼオライトの効果がどの程度あったのかはわかりません。

ですが、現在私と息子とカミサン3人で飲むゼオライトは一ヶ月に9本。

息子とカミサンは一回15滴ほどを一日2回から3回。

カミサンが時々飲ませるのを忘れることがあるのですが、そういうときは一日2回。

私は一回10滴ほどを一日3回から4回。

というわけで、何か進展があればまた書きます。

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