2010年02月26日 のCoolに過ごそう

何をきっかけに決めるのか?

コメント(0)

エグゼキューショナートレーニングでは、始まった位置で判定するようにと、事あるたびに、耳タコになるほど繰り返しています。

何故ならこれができるかできないかで、成績が大きく違ってくるからです。

ちょうど、よいタイミングでご質問をいただいたので、例として説明しておきましょう。

昨日の3426のEXPDと3427のKLAC ORLYのように、

急に反転してきた場合、前のローソク足を包んだ時点で(ローソク足の確定前)出たほうがよいのでしょうか。

下がご質問の銘柄です。

2010-02-26 23:32:55 hatch ORLY

0226ORLY.gif

開始から3分あたりで指示を出していますが、11分を過ぎてからエントリーされています。

このあたりは利益確定を考え始める位置ですね。

エントリーがこれだけ遅いと、勝てる確率は大きく下がります。

 

下は指示を出したあたりでエントリーしたとしての説明です。

上の青い水平線 39.29ドル が正しいエントリー位置です。

チャートは次のローソク足が始まる前の状態のチャートです。

下の 39.14 ドルにラインが引いてありますが、ここより安い値段で始まらなければ、脱出です。

つまり、この値段より下で次のローソク足が始まらなければ脱出です。

0226ORLY-2.gif

下は上のチャートの2分後に次のローソク足が表示されたチャートです。

始まった位置は 39.14 ドルラインより上です。

ここより安い値段で始まらなければ、脱出でしたね?

青く長いローソク足が始まった瞬間にボタンをクリックすれば、緑のゾーンくらいの利益は確定できるはずです。

 0226ORLY-2-2.gif

最初のユニットはプラスで終わる必要があるので、絶対に粘ってはいけません。

赤い陰線を、青い陽線が呑み込むのを待ってクリックすると、長く青い陽線の天辺あたりで約定されてしまうでしょう。

何故なら、誰もがそのアタリでボタンを押すため、待ち行列に並ぶことになり、スリッページを喰らって不利な値段で執行されるからです。

下は先物の1分チャートですが、42分の時点で陽線になってきています。

陰線3本の後で、最後の赤いローソク足を呑み込んだら脱出の合図。

42分30秒あたりまでに脱出できればOK。

  0226ENQ1.gif

 

 

2010-02-26 23:34:42 hatch EXPD

0226EXPD.gif

開始から5分前あたりで指示を出していますが、エントリーは6分台ですからこれもエントリーが遅すぎます。

下のチャートの上のラインがエントリーの位置で、下のラインを越え手始まればホールドです。

越えて始まっていますが、下ヒゲをつけ内ローソク足ですから、すぐにリバーサルが始まったわけです。

すぐにボタンを押せば緑のゾーンくらいの利益は確保できるはずです。

呑み込むのを待っていると、損失となります。

0226EXPD-2.gif

最初のユニットはトータルで利益を出す事が目的です。

これができれば次のユニットのトレードを有利に進めることができるのです。

0226KLAC.gif

 

 

2010-02-26 23:37:36 はっちshadow KLAC


0226KLAC-2.gif

これも最後の短い赤い隠線の始値にある青い水平線 28.47ドルを下回らなければ、即脱出です。

このローソク足は、ツライチでヒゲなし。

しかも赤いローソク足が3本続いたあとで、最後の赤いローソク足は下ヒゲが出ていてしかも短いのです。

つまり次には明らかにプルバックが来そうなローソク足のフォーメーションが、40分が終わった時点で形成されています。

そしてリバーサルが始まったわけです。青いローソク足に変化した瞬間には即ボタンを押していなければなりません。

そうすれば緑のゾーンくらいの利益は確保できるはずなのです。

  

ヒゲの先の不利な位置でエントリーや脱出が多いというのは、「ホールドするのか?それとも脱出するのか?の基準」を、そのローソク足の始まった位置で決めていないからです。

アマチュアのトレーダーは、安全な位置になってからエントリーしようとします。

この日のようなショートの場合だと、陰線が伸びたのを十分に確認してからエントリーしようとするわけです。

みんながその位置で買い手を探すことになるわけですが、「誰が見ても下げている位置」で買いたいと思うトレーダーは果たしてどれくらいいるでしょうか?

ここの位置というのは売りたいトレーダーばかりのはずで、ここで買いたいと思うのはよほどの変わり者か、逆張りの人しかいないはずです。

つまりこのあたりの値段では十分な買い玉がないわけです。

当然スリッページを喰らって、より安い位置で執行されてしまいます。

これがショートの際に下ヒゲの先で約定されてしまう原因なのです。

 

次のローソク足が始まった瞬間というのは、そのローソク足はまだどちらへも動いていません。

どちらへ動こうとしているのかがわからないので、買おうとしているトレーダーの数と、売ろうとしているトレーダーの数は同じくらいいるはずです。

明らかに下げている位置より、たくさん買い手がいるのです。

そのためここではスリッページをほとんど喰らうことなく約定されます。

つまりそのローソク足では最も有利な位置でショートのエントリーができる位置なのです。

これはワンクリックシミュレーションを数多くこなせば、よくわかるはずです。

 

ですが、何故か多くのトレーダーは、実際のマーケットになると、ワンクリックシミュレーションとは違った基準とタイミングで、エントリーや脱出をしようとするのです。

ワンクリックシミュレーションの数をいくらこなしていても、実際のマーケットで違うやり方をしたのでは、本末転倒です。 

ですが多くのトレーダーがこうした「ワナ」に自ら入り込んでしまうその理由は、始まった位置でボタンを押さなければならないとわかっていた場合でも、「下がるかどうかが不安」だからなのです。

多くのトレーダーは、下げ始めたのを確認して位置で、「安心してエントリーしたい」と考えてしまうのです。

ですが誰が見ても明らかに下がっている位置では、みんなが同じ事を考えてボタンを押します。

買い玉はすぐに売り切れますから、より不利な、つまり「より安い値段」で約定されてしまうというわけです。

ルール通りの条件が揃っているのなら、下がると信じてローソク足が始まった位置でボタンをクリックすることです。

 

最初のユニットでは、「トータルでの成績をマイナスにしない」というのが最優先となる条件です。

そのためには、エントリーの指示が出てから20秒以内にエントリーすること。

何故ならエントリーが遅くなればなるほど、脱出の条件はより不利なものになるからです。

2010年2月

« 前月 翌月 »
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28            

月別アーカイブ