フィボナッチは効くのか?

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フィボナッチ数は、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチにちなんで名付けられたものだが、フィボナッチ数は自然界の現象に数多く出現しているのは、知る人ぞ知る事実だ。

たとえば、花びらの数はフィボナッチ数であることが多く、植物の葉の付き方はフィボナッチ数と関連し、蜜蜂の家系を辿るとフィボナッチ数列が現れるなどというように、ちょっと不思議というか、にわかには信じがたいと思われる方も少なくないはず。

1つがいの兎が、産まれて2か月後から毎月1つがいずつの兎を産むと1つがいの兎は1年の間に何つがいの兎になるか?という条件のもとで計算すると、つがいの数はどの月のつがいの合計も、その前の2つの月での合計の和となり、フィボナッチ数が現れていることからも、この数字の不思議さと確実性の高さを知ることができるというわけだ。

じゃあ、これをトレードに使えないかと考えたのが、フィボナッチを応用した、ボトムスキャンという銘柄選択ツール。

では先週末の米国マーケットで表示された銘柄のチャートに、フィボナッチのガイドラインを表示させてみよう。

fiboBS.gif

fiboROST.gif

50.34ドルの一番上にあるブルーのガイドラインは、この銘柄の20日間の平均的な値動きの限界値だが、このガイドラインで見事に株価の上昇が止まっている。

  

   

fiboINTU.gif

この銘柄も20日間の平均的な値動きの限界値40.78ドルで株価の上昇が止まっている。

さらには限界値でダブルトップパターンが形成されていることがわかるだろう。

   

 
fiboCHRW.gif

この銘柄も20日間の平均的な値動きの限界値の手前で株価の上昇が止まっている。

100%の限界値のガイドラインは、67.32ドルの61.8%のガイドラインより上なので、このチャートでは表示されていない。

 

fiboNFLX.gif

限界値でダブルトップパターンが形成されたあと、ブレイクすると、強力な上昇を展開することが多い。

113.58ドルが100%の限界値となるガイドライン。

 

fiboBS2.gif 

ボトムスキャンでは、1.0 つまり 100%のボタンをクリックすると、上のように 「113.58」ドルという株価を知ることができる。

上のNFLXのチャートでは水平線としてアナログ的に表示させているが、ボトムスキャンでは上のようにデジタル的に表示させ、その値を知ることができるというわけだ。

 

fiboQCOM.gif

+61.8%と-23.6%のレンジで動いていることがわかるチャートだ。

つまりセンターは+23.6%のガイドラインを基準にして動いている。

下のEXPDも基本的に同じレンジでの動きをしていることがわかるだろう。

 

 
fiboEXPD.gif

 

 

以上がボトムスキャンで、マーケット開始から8分後に表示された5銘柄の10分チャートを中心に見てきたわけだが・・

ではマーケットメーカーが意図して、こういう動きをコントロールしているのだろうか?

それとも、自然にフィボナッチ数に収束しているのか?

我々には、その真偽のほどはわからない。

だがこのガイドラインでの反転やブレイクアウトをパターン化することで、高い確率の推測が可能になるのではないだろうか?

こうした考え方で考案したのがボトムスキャンの、トップファイブの表示機能だ。

fiboBS.gif

こちらに掲載しているネットエイドでのガイドの指示は、すべてこのフィボナッチのガイドラインをもとにしている。

この日の例を挙げると、CELGのこのパターンは ハイロローバンドの20MAを切った位置でショートを指示したわけだ。

CELG-2-0806.gif

 

下はフィボナッチのガイドラインを表示したチャートだ。

上の黄色くマークしたレンジアベレージ、つまりフィボナッチの100%の位置にあるガイドライン阻まれた時点で、株価はこれ以上上昇できず下落を始めていることがわかるだろう。

そのため、100%の位置まで再び昇を始めない限り、さらに下落するであろうことが予測できることになる。

そこで20MAを切ったらショートをかければいいわけだ。

つまりアップトレンドが完全に崩壊した位置になるからで、ガイドではこうした理由から、この位置でショートの指示を出したというわけだ。

CELG.gif

そして下の0%のガイドラインがサポートとなって反転している。

ダウントレンドが崩壊した位置というのは、5のハイバンドというトレンドラインをブレイクした位置だ。

そのためここで脱出すれば、これ以上下げる可能性が「高い確率でほとんどありえない」位置で手じまいできることになる。

そのためこの位置で納得し、自信を持って脱出できるというわけだ。

  

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