2010年10月28日 のCoolに過ごそう

紙メディアの衰退

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トレードという仕事は、いわゆる「紙メディア」からの情報を一切使いません。

極端に使わない仕事のようなのです。

事前にチェックするのは、2つだけ。

もちろんネットを使って調べるので紙メディアへの依存度はゼロ!

このように極端な「紙メディア離れ」はかなり特殊な仕事だといえるでしょうね。

普通は何らかの形で、紙のメディアにまだまだ依存しているはず。

今日はシアトルのマウンテンバイクおやじこと小野沢さんからのメールをご紹介。 

 

紙メディア=新聞・雑誌・書籍業界が下降線

次はメディア業の端に身を置く僕による観察です。

  
昨今の状況は
  

  
1.媒体が紙からインターネットに移行している。

2.大不況から、広告収入が激減している。

3.特に新しい世代の活字離れが進んでいる。

4.日本特有の現象として、通勤通学時に携帯でネットをする人が増え、車内で新聞や週刊誌そして書籍に目をやる人の数が激減している。

5.隅から隅まで記事を探す人でない限り、または昔の習慣に囚われない人でない限り、ニュース・情報源としてネットを大いに活用するように変わったので、紙メディアへの依存度が激減している。

6.紙需要が現象すればするほど、印刷業も下降景気に落ち込み、縮小はおろか、脱落企業も増加する。悪循環であるが、物流のみならず、仕事の形態や流れが変化してきているので、それを止めることは誰にもできない。

7.これも日本特有の現象であったが、知識主義、博識主義、コメンテーター的な頭脳主義を第一という価値観が、かっての日本にあったが、それが大きく崩れてきているので、知識・博識詰め込み書籍の売り上げは落ちてきている。

8.同様に、雑誌にしても、海外取材を目玉にする企画は減っているので、僕の仕事も大きく影響を受けている。

9.新聞社は、記者の取材出張費にも大きな予算削減が現実化し、読朝の大手二社の記者たちまでが、僕にそれを語る。ただし、毎日は倒産が危ぶまれてから久しいので、今までの間にかなりスリム化に成功。彼らは巨体の読・朝よりも打撃は少ない。

10.アメリカでは、AP,ロイター、ゲティー、UPIまでもが予算削減、、ロイター・シアトルに至っては野球に関する限り、契約カメラマンだけだし、マリナーズの試合撮影に、かっては全試合取材していたのに、今では月一程度である。

11.地元のSeattle PIという新聞社が倒産して、Seattle Timesだけが残ったが、今ではSeattle Timesまでもが全試合をカバーせず、APからの配信数が増えている状況。
        結果的に、トータルのパイの大きさは小さくはなっていても、逆に残るAPの取り分は増えている。

12.日本の新聞業界も同じ傾向で変化してきている。特に出張費のかさむ海外取材はよほど大きなイベントでないかぎり、通信社からの配信に頼るところが大きい。

 
 
何かを調べる時、インターネットで検索すれば殆どのことを調べることができるので、僕も大いに重宝させもらっている。

紙メディアのおかげで仕事をもらっている僕ですら、紙から離れネットに頼るようになっているので、これも時代の流れなんですね。

雑誌の取材・文・写真の仕事、そして時事通信社の契約カメラマンの仕事をやってきて紙メディア業界の変化を感じずにはいられません。

 

カメラマンの方が関係するワールドでも、紙離れは加速中なのですねえ。

私の仕事は、紙離れのうえ、事前の下準備が非常に少ないのうれしい点です。

マーケットが始まる10分前くらいにPCの前に座ればOK。

まあアドリブを主体とした、ジャズプレイヤーのようなものですね。(笑)

あらかじめ調べておくのは次の2点だけ。

 

1・ネットでショートできない銘柄を調べる。

http://www.nwtfinancialgroup.com/Penson%20ETB.pdf

これはアンショータブル銘柄といって、空売りできない銘柄はショートしないことを、あらかじめ条件に入れてトレードをするわけです。

 

2・ネットで経済指標の発表がトレード中に行われるかどうかを調べる。

http://biz.yahoo.com/c/e.html

通常は、マーケット開始後30分に発表されます。

企業の在庫が減ると、在庫がはけていることになり、景気がよいというわけで、多くの銘柄が一気に買われ、上昇することになります。

逆に失業者の数が増えたりすると、マーケット全体が一気に下がるというわけです。

こうしたいわゆる経済指標の発表をきっかけに、それまでのトレンドが、一気に変化するため、その前にあらかじめどちらへ動いてもいいよう、準備をしておく必要があるのです。

 

これ以外の情報は、すべてライブで動いているインターネットのデータを使って仕事をするわけで、チャートの情報も、ネット回線を使って流れ込むわけです。

ただネット回線がダメになると、すべて止まってしまうというリスクがあるため、こうしたデータを提供しているところは、万全のバックアップ態勢でシステムを運用しています。

今までの経験からも、トラブルが起こるのは、多くて年に一度くらいでしょうか。

それよりも自分のPCや回線のメンテや、バックアップシステムの構築の方が大事だといっていいでしょうね。

仮に私のPCに何か不具合が起こっても、椅子を回転させて後ろ向きになれば、バックアップのために動いているもう一台のPCへすぐにスイッチできるようにしていますし、もし急な停電が起こっても、無停電システムに接続しているため、15分くらいは動作し続けるようになっています。

備えあれば憂いなし・・というわけです。(笑)

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