2011年11月21日 のCoolに過ごそう

習慣が創るルーティーンワーク化

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初めてのトレーディングでは誰もが興奮するものです。

ですが1000回も繰り返せば、さほど興奮しなくなってきます。

どのトレーディングも、同じように、フラットな感情さえ維持できれば、トレーディングで興奮し、感情的になることは、なくなるのです。

 

何故なら、一つ一つのトレーディングに対してどれだけ集中しようと、100回もトレーディングすれば、その内容をすべて区別することはできなくなるからです。

このように、経験を積み重ね、やるべきことをルーティーンワーク化できるれば、その段階で感情的になる理由が失われるのです。

多くのトレード経験を積み重ねることで、トレーディングに関する一般的な知識は増えてゆきます。

 

そしてトレード経験の蓄積により、1つひとつのトレーディングが、どう違っていたのかについての区別は、だんだんとつかなくなってゆきます。

一日20トレードほどこなせるようになると、2日前にトレードした銘柄を、すべて思い出す、などということは至難の業となります。

ですが一日で1銘柄だけを1トレードしただけの場合だと、2日前に何をトレードしたかは、ハッキリと思いさせるはずです。

 

 

ルーティンワーク化

  

トレーディングでは、6分待つとか、先物のトレンドに従うとか、1分単位での15秒以内で執行を終えるなどといった、勝つためにできなければならないルールがあります。

これを「ルーティーンワーク化」することです。

そうすれば負けないトレーダーへ変身する事ができるのです。

 

「ルーティーンワーク化」が不完全だと、感情的なトレードになりやすく、単純なトレンドが続くマーケットでなければ勝てなくなってしまいます。

単純なトレンドが続かない、いわゆる難しいいマーケットでマイナスを出すのは何故でしょうか?

習慣化できるまで、一つのやるべきことをターゲットを絞り、徹底的に擦り込むという練習方法が不足している何よりの証拠なのです。

 

下がり続けたトレンドが、下げ止まると、反転すると思い込み、慌ててロングサイドへ入ってしまい、カットロスを繰り返し、手数料負けしてしまう。

多くのトレーダーが填り込むパターンですが、これは訓練で避けることができるようになります。

アップトレンドの目安となる20MAをブレイクアウトするまで、何故エントリーを待てないのか?

 

抽象化し、ルーティンワーク化することの価値はここにあるのです。

反転するゾーンでは、株価が目まぐるしく激しく変化します。

トレンドが続かなければ、どおらにしても、チャートフォーメーションは役に立たないのです。

 

20MAをブレイクアウトするまで待つというというルーティーンワークが身についていれば、じっと待つことができるようになります。

チャートを見続け、急にエントリ-を狙っている方向へ動くと、ついつられてエントリーしてしまう。

ルーティンワーク化されていないと、感情が動くままに決断し、ちょっとした変化につられてしまうことになります。

 

1分単位でのジャストから、15秒以内に執行する、待ち受けエントリーの訓練で、こうした刹那的なトレードは、完全に封じ込めることができるのです。

チェックシートに記入された情報というのは動かず、変化しない情報です。

脳にとって、動くチャートを見続けると、めまぐるしい動きのため、大きな負担となります。

 

その結果、チャートのめまぐるしい変化に刺激され、無意識のうちに感情的なトレーディングとなってしまうのです。

チェックシートへ記入して抽象化すれば、動かず、変化しない情報となり、面白味はないかわりに、脳への負担は少なくなります。

 

チャートの動きは、抽象化してチェックシートへ記録する。

これをルーティン化する訓練の重要性を、あなたはどれだけ認識しているでしょうか?

一度に一つずつ行え。あたかも自分の生死がそれにかかっているように - U・グレース 

 

 

書くことで抽象化し忘れる

 

チェックシートへ何故記入するのかというと、「記録に残すことで忘れることができる」ためです。

感情的に落ち着いた状態へ持ち込むというルーティンワークが身についていれば、単純なチェックシートを見るだけ。

こうした単純な作業により、脳への負担が少なく、難しい展開でもストレスなく対応できようになります。

  

いわば動きを追いかける「面白さ」を削り取り、パターンの特徴比較とその対応だけに絞り込むのです。

このようにチェックシートへ書くという作業は「抽象化」するための作業なのです。

抽象化された「問題」に対しては、相対的に2つの項目を比較するという「対処法」が決められています。

  

どの銘柄が、どういう動きをしようと、相対比較すること自体に変わりはありません。

そのため、その点にのみ注意していれば、迷うことなく決断できるのです。

  

「今見ている銘柄」が希望する方向と逆へ動いた場合、見続けることで、良いことは何もないのです。

ただ単にモチベーションが下がるだけ。

   

トレーディングでは、その銘柄が「忘れてしまいたいような動き」をしようと、さっさと記録に残して抽象化することです。

そしてその銘柄のことは忘れ、次に入れ替える銘柄を探し待ち受ける、というルーティンワークへと、素早く移行しなければなりません。

  

そのためにトレーディングフロアでは、音声で「30秒前」などというアナウンスが流れるようになっています。

ロボットボイスによる音声での注意喚起は、ルーティンワークのプロセスを実行するためのタイミングの目安となるタイムキーパーの役目を果たしているのです。

  

あなたのやるべき事は、決められたルーティンワーク通り、機械的に対応するだけ。

動いているチャートを見続けると気分は高揚し、感情的になり、冷静な判断ができなくなります。

  

エントリーし終わったら、チャートを見続ける必要性は全くないのです。

チェックシートに記入したら、エントリーした銘柄のことは「忘れる」という習慣を身につけてください。

  

あなたには、次々と決められたルーティンワークをこなすことに集中するという、大事な仕事があるのですから。

  

  

東京証券取引所は東日本大震災に伴う節電協力で延期していた取引時間の拡大が今日から実施される。

現物株の午前の終了時間は30分延長されて11時30分までとなり、一日の取引時間は計5時間になる。ただし後場は東証、大証ともに変更なし。

大阪証券取引所と名古屋証券取引所も東証と同様に延長されるが、取引時間の延長は1991年以来、20年ぶりとなる。

 

世界の主な取引所の売買時間は東証より長いところが多く、昼休みなしで連続で取引が可能となっている。

昼休みなどの休憩がないため、米国のニューヨーク証券取引所やナスダックなどの取引所は6時間半。

ロンドン証券取引所は8時間35分。

東証と同じように昼休みのあるアジア市場も、今年に入り取引時間を相次いで拡大している。

シンガポールは8月に、1時間半の昼休みを廃止し、香港も3月から昼休みを30分短縮している。

 

指数先物・オプション取引は、前場の取引終了時刻が11時30分に、後場の取引開始時刻を11時45分に変更している。

さらに、イブニング・セッションの取引時間(現行16時30分~19時)も23時30分までと大幅に延長されることになった。

大証は2011年7月19日に先物・オプションのイブニング・セッションを翌日の午前3時まで延長している。

 

では、今回の東証の時間延長にはどういうメリットがあるのだろうか?

時間が延長されると取引量は当然増えるが、参加者が増えないと、時間単位の取引密度が減少するわけだ。

そのため、いわゆる保有時間の短いデイトレーダーにとっては、メリットはなく、逆にデメリットが増えることになる。

 

ただ東京マーケットは、アジアマーケットの影響を受けるため、韓国、中国などのマーケットと重なる時間帯が増えるわけだ。

韓国は午前9時から午後3時まで休憩なし。

中国・上海は日本と同じ前・後場制で、前場じゃ9時30分から午前11時30分までで、後場は午後1時から午後3時だが、時差があるため注意が必要だ。

そのため上海の午前の取引時間は日本時間に換算すると午前10時30分から午後12時30分となる。

つまり、今回の東証の時間延長は上海マーケットの動向の影響を受ける度合いが高くなることになるわけだが・・

さて、どうなるか?

 

 

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