2012年06月14日 のCoolに過ごそう

リズムと流れ

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ご質問をいただきました。

はっちさんの写真付きの日記は、写真と日記のバランスがよくて、ついつい読んでしまいます。面白く書く何かコツのようなものがあったら教えてください。

ありがとうございます。

日記が面白いのは写真との相乗効果だと思いますが、それはさておいて、日記を毎日書き続けていると、さまざまな応用を効かせることができるようになります。

その一つは、文章を読むときに、書き手の側に立って読むことができるようになる、という点です。

 

 

この人はどうしてここで、こういう表現をするのだろう?

自分ならこういうときはどう書くだろうか?

などと、書き手の考え方により近づいた位置から、書かれたものを読み解くことが、できるようになります。

 

毎日沢山の量を書いていると、書き手の文章や考え方の質を高める、という作用が生まれます。

それは短いフレーズにまず、端的に表れてきます。

私は写真へつけるキャプションというかコメントは、できるだけ短くするように心がけています。

 

写真というのは、言葉以上に、そこでのシーンを雄弁に物語ってくれるからです。

ただ、それを見た人が何を汲み取りどう解釈するかは人それぞれ。

そこで短い言葉を付け加えます。

そうすることで、ある方向へ誘導するわけです。

  

つまり文章によってその写真を「自分はこう見ています」という方向へバイアスをかけるのです。

ただし意図したとおりに、読む人に汲み取って貰えるかどうかは分かりません。

が、少なくとも「そう読んで貰える可能性」は高くなるはずです。

 

思考のチューンナップ」という日記では、3つから5つのパラグラフで構成されています。

切れ目にはテンを付け、文が終わったらマルをつけるというのが文の基本です。

その文章を重ね、まとめるための段落という単位を、パラグラフと呼びます。、

 

パラグラフがしっかりと構成されている文章と、そうでない文章との違いは、どこにあるのでしょうか?

文章の書き方を教えている人でも、ある程度の長さになったから、そろそろ改行しておくか、という程度の認識しかない人が多いのです。

「思考のチューンナップ」という日記では、写真より前の部分はすべて3行づつで構成されています。

 

ですがその中で、4行になっているものが一つだけあります。

それはあえて1行を2行にして、4行になっているだけなので、基本的には3行といっていいでしょう。

この4行はリズムを変えるため、あえてこういう風にしたわけです。

 

コミュニケーションの能力というのは大きく2つに分けることができる。

一つは話す能力。

もう一つは文章を書く能力。

この2つの能力のどちらかでも、普通のレベルを卓越している人は、盤石な経済的基盤を確立されていることが多い。

 

このように、文章を短くすると、どのような効果があるのか?

このような短いセンテンスの文には、思考を緻密にする効果があるのです。

最初のパラグラフというイントロが終わったところで、あえてリズムを変えたわけです。

 

こうした日記を書くとき、私は大きなサイズの写真を見ながら書くことがあります。

なぜなら写真がそのときの状況を思い出すための、手助けをしてくれるからです。

そうすると文章を書いているうちに、付け加えたいことが、どんどん浮かんできます。

 

ですから、はじめはできるだけ、一緒に掲載する写真を見ながら、文章を短めに書くと、書きやすくなるでしょう。

センテンスが短い文章での表現や記述では、そこで言いたいことは、一つだけにしておく、というのがきまりです。

このルールで書かれている文章は、あれこれ考える必要がないため、読み手は書かれている言葉を「ありのまま」に受け取ってくれるのです。

 

トータルでは長い日記でも、最後まで抵抗なく「読ませてくれる日記」というのは、基本的に短いフレーズの組み合わせで、構成されています。

そういう目で、知り合いの人の日記を読んでみてください。

このことがよく、おわかりになるはずです。

 

ただ気をつけなくてはならないのは、複数の言葉から生まれるリズムを切らないようにすることです。

文章はカンマや句読点でリズムをつけるためのもの、と考えればいいでしょう。

ですから本来、カンマで息継ぎをするところを改行し、余りにも短くしすぎてしまうと、そこで流れが途切れてしまうのです。

 

そういう文章は「短いのに読みにくい」ものになってしまいがちです。

これはアフリエイトなどのブログで非常に多く見られます。

多分書かれているご本人は、そのことについては全く意識されていないのでしょう。

 

逆に固定した考え方だけではなく、いろいろな風に考えてほしいときは、文章を接続詞で繋ぎ、ある一定の振幅で「振る」という手があります。

その「揺れ」に翻弄されるため、その文章がきっかけになって「考える」ことに繋がるというわけです。

ですがこれは慣れないと少し難しいので、まずはじめは、短く書くように意識するだけで、十分だと思います。

 

流れを途切れさせないように気をつける。

読む人に快いリズムで読んで貰えるかどうかを意識する。

このちょっとした意識で、文章はうんとイキイキしたものになるはずです。

 

 

写真にはこれ一本!

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写真を撮ってそのまま掲載できる例というのは、まず皆無に近い確率だと断言してもいいでしょう。

カメラには水平の基準線が表示されるものもあります。

ですが実際に我々アマチュアが撮影するときに、三脚を使い、カメラが水平かどうかを確認してから撮る、などというケースはまずないはずです。

ほとんどのケースは手持ちです。

それに最良のシャッターチャンスを狙うことに集中することの方が、カメラが水平かどうかより大事なのですからね。

カメラを完全に水平に保ちながら、すべてのショットを撮影するなんてことは、まずできないいことは、ある程度写真を撮られている方なら、よくおわかりのはず。

 

そのため、撮影したあとで、写真を水平にする必要があるわけです。

この水平にする作業は Lightroom を使っています。

今の最新バージョンは4ですが、一つ前のバージョン3でも全く問題なく使えます。

0614Lightroom3.jpg

 

こちら中古の落札価格の一覧がありますが安いですねえ・・

お持ちでない方には、ぜひお勧めしたいソフトです。

ではどうやるのか?

0614Lightroom3-02.jpg

「切り抜き」をクリックすると読み込んだ写真へ自動的に下のようなカーソルと格子が表示されます。

0614Lightroom3-03.jpg

このハンドルを動かすと写真の傾きが変わるので、適当なところでマウスを放し、「完了」をクリックする。

2アクションで完成です。

0614Lightroom3-04.jpg

傾きを修正すると、上のように使える領域のサイズが自動的に変化します。

この機能がないソフトは、上のように縦横比が同じ四角で範囲選択しなおさなければなりません。

フォトショップだと、この作業を手動でやらなければならないのです。

 

傾きを変えるのはフォトショップでもできるのですが、かなり面倒です。

じゃあこれをフォトショップでやると、どういう手順が必要になるのか?

0614photoshop01.jpg

ものさしツールで写真へ水平線を引きます。

0614photoshop02.jpg

このように始点と終点を決め、対象となる水平であるべき物体を、なぞるようにして水平線を引くわけです。

0614photoshop03.jpg

そして「画像の回転」、角度入力を選択します。

0614photoshop04.jpg

5.51度傾いていると表示されますから、時計回りに傾けて水平にするわけでOKをクリックすると完了。

このように、4つのステップが必要です。

 

Lightroom3 なら2アクション!

このソフトを使うと、水平出しに関して言えば、他のソフトは使えなくなります。

しかも写真を、ワンクリックで自動調整してくれる機能も結構使えるレベルなのです。

なので、これ一本ですべてまかなえるという優れものソフト。

Lightroom 4 でも基本操作は同じなので、お試しで体験版を使ってみてください。

でも一度使うと、あまりの便利さのため、やめられなくなってしまい、結局買う羽目になりやすいので注意してください。(笑)

 

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