2012年08月16日 のCoolに過ごそう

ノンアルコールビール

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ノンアルコールビールは、アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ各ビールメーカーから発売されている。

だがこの4社のノンアルコールビールすべてを飲んだことのある人は少ないだろう。

というわけでノンアルコールビール、ジャイアントテストを敢行。

って大げさな。(笑)

 

20120816nonalchol01.jpg

 

フジフイルム X10 で撮影

左右両端の缶が歪んでいるのは、コンパクトカメラ特有の、糸巻型に歪む歪曲収差のため。

 

20120816nonalchol02.jpg

 

右端はサッポロのブラック。

すべて自宅マンションの地下にある大丸ピーコックで購入。

売り場にはノーマルもあったが、たまたまサッポロは2種類あったので、ブラックで参加。(笑)

実はこうした飲み比べは、何を隠そう以前アサヒとキリンで一度やったことがあるのだ。

 

だが今回は4種類の飲み比べ。

さてどうだったのか?

まず、一口ずつ飲んでみた。

 

アサヒとキリンは似ている。

サントリーは一番味のない、いわゆる「無味」な感じ。

サッポロのブラックは少し甘みがあるので、これが一番美味しく感じる。

とはいっても、ビールに比べると、味気ないのは仕方ないわけだが・・

 

20120816nonalchol03.jpg

 

ワインもそうだが、何も食べないで飲んだときと、料理を食べながらでは味の印象は変わるもの。

というわけで、食べ物を食べながら飲むと、どのように印象が変わるのか?という飲み比べ。

とはいってもいろんな料理を食べながらというワケにはゆかないので、とりあえずピーナッツ。(笑)

 

  

最も美味しく感じたのはアサヒ。

キリンは何だかまずく感じる。

食べ物なしで飲むとそうでもないのだが、食べながら飲むと、どうしてこうもまずいのだろうか?

これは以前飲み比べたときもそうだったので、まず間違いない。

サントリーの、無味さ加減は変わらずで、これだけ味のなさを貫き通すのは立派、と褒めたいくらいだ。(笑)

 

 

ただ実際には、家で何か飲みたい時に、まずいノンアルコールビールを飲む人は居ないだろう。

とはいっても、アルコールが全くダメという方には、この飲み比べをお勧めしたい。

現実に最も多いのは、外出先において、やんごとなき事情(笑)で飲まざるを得ない、というケースだろう。

だが私の経験では、ノンアルコールビールというと、一番まずいというか、私の舌と相性の悪い、キリンを置いている店が何故か多いのだ。

 

 

キリンは食べ物屋への営業力が強いのかどうかはわからないが、ほとんどのケースでキリンが出てきてガックリするわけだ。

サッポロが出てくることもあるが、ブラックはまず置いていない。

私の経験では、アサヒが出てくるケースというのは、残念ながら、もの凄く低い確率なのだ。

 

 

どこのノンアルコールビールですか?

と尋ね、もし「アサヒです」と言われたとき、神に感謝したくなるほどだ。(笑)

だがこうして飲み比べて味がわかってしまうと、キリンこ出会う確率は高いわけなので、ガックシ度も高くなるという、弊害がなきにしもあらず。

 

とはいっても、自分の味覚に合うモノを知っておくのは、悪くないと思う。

ま、知らなくても別にいいんだけどね。

と言ってしまっては、身も蓋もないよなあ・・(笑)

 

 

 

 

フリーエージェント

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多くの方は「フリーエージェント」(Free Agent)というと、スポーツ選手を連想されるかもしれない。

所属チームとの契約を解消し、他チームと自由に契約を結ぶことができるスポーツ選手のことを「フリーエージェント」(以後FAと略す)と呼び、自由契約選手とも呼ばれている。

最近ではもっと狭い範囲で「特別な移籍自由の権利を持つ選手」を指す言葉としても使われている。

 

 

FAB.jpg

 


だがビジネスの世界では「組織にぶらさがらず、やりたいことをやって、食っていける人」の事を指す。

日本では特にやりたいことをやっているわけでもなく、組織にぶら下がっている人や、形としては独立していても大企業の下請けとして組織にぶら下がっている人が大多数を占めているのが現実だ。

だがほとんどの国、とりわけ先進国では、FAの割合は年々増加しているにもかかわらず、日本だけは、いわゆる「自営業」が減り続けている。

 

 
FAはダニエル・ピンク氏による「フリーエージェント社会の到来」というベストセラー書によって広く世に知られることになった。

氏は1 年をかけて全米を旅行しながら、多くのフリーエージェントに出会い、その働き方の詳細を含め、成功している人たちだけではなく、万年臨時社員として不当に搾取されている層についても論じている。

日本でも翻訳出版されて、話題となったため、ご存知の方も多いかもしれないが、この本では米国のFAたちが、その働き方を選んだ理由や、生活と仕事の実態などが詳しく描かれている。

 

 
ダニエル・ピンク氏はワシントン D.C.在住で1964 年生まれ。

米国ノースウエスタン大学卒業、エール大学ロースクールで法学博士号(J.D.)取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でロバート・ライシュ労働長官の補佐官兼スピーチライター、1995 年から 97 年までゴア副大統領の首席スピーチライターを勤めるという経歴をお持ちだ。

FA宣言後、ファストカンパニー誌やニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙をはじめとするさまざまなメディアにビジネス、経済、社会、テクノロジーに関する記事や論文を執筆されている。

 

 
FAの要点をまとめると、次のようになる。

20 世紀後半までアメリカの社会と経済は「オーガニゼーション・マン」(組織人間)によって支えられてきたが、21 世紀前半の米国を象徴するのがこの「フリーエージェント」。

FAとは、大きな組織のくびきから離れ、一人の上司の下でなく、複数の顧客を相手に、自分自身にとって望ましい条件で独立し働く人たちだという。

 

 

そしてFAはおおよそ次の3つに分類できるのだという。

1・ 「フリーランス」(特定の組織に雇われずにさまざまなプロジェクトを渡り歩いてサービスを売る。独立契約者(インディペンデント・コントラクター)、コンサルタント、インディペンデント・プロフェッショナルともいう)米国では約1650万人。

2・ 臨時社員(臨時で働く経営幹部、弁護士、看護師から、派遣会社を通じて働く人までを示す)米国では約350万人。

3・ ミニ起業家(従業員 5 人未満の小さな企業)米国では約1300万人。

米国では労働人口の 4分の1に相当する3300 万人がこの働き方を選択しているという。

 

 

ちなみに米国の公務員の人口は約2000万人。

日本の公務員数は450万人ほど。

人口千人当たりで比較した公務員数の国際比較を見ても、米国の222人に対して日本は175人と少ない。

だが、忘れてはならないのは、天下り。

「特殊法人」、「認可法人」、「独立行政法人」、「民間法人」などがぶら下がり、その下にさらに膨大な数の「公益法人」がぶら下がっている。

年間12兆円を貪る天下り王国の実態

 

 

フリーエージェントの登場には、次のような4つの大きな変化が背景となっている。

・従業員が忠誠心と引き換えに会社から安定を保証される関係の崩壊。

・生産手段が小型で安価になり、個人で所有できるようになった(例ノートパソコン)

・仕事の目的が生活の糧を得るだけでなく、やりがいを求めるようになった。

・組織の寿命が短くなり、勤め先より長く生きるようになった。

 


彼らが最も重視するのは「自由」で、それによって新たな労働倫理も生み出すことになった。

それは「自由」「自分らしさ」「責任」「自分なりの成功」の 4 要素から構成されるものだ。

忠誠心も上司や組織に対する「タテの忠誠心」に代わり、チームや同僚、顧客、職業、家族や友人への「ヨコの忠誠心」へと変化をしているのだ。

 


彼らは孤独に耐えるのではなく、さまざまな小規模グループを形成し、そこでの人間関係は緩やかで流動的でえり好みできることが特徴だという。

「あなたがいつか力になってくれると思うから、今あなたの力になろう」という、スマートな考え方が土台となっている。

工業経済の時代には、仕事と家庭は切り離されていたが、FA経済はそれを再統合しようとしているように見える。

「仕事か家庭か二者択一、バランスを取る」ではなく、両者をブレンドしているといっていいだろう。

 


FAによってビジネスやキャリアのあり方、コミュニティーの築き方も変わってくるかもしれない。

経済の生態系には巨大企業とミニ企業が主に生息し、中間サイズは廃れてゆく。

これまでの管理職は姿を消し、特定プロジェクトのため適材適所の人材を集められるプロジェクトマネジャーが生き残る。

地域社会やコミュニティーは活気を取り戻し、FAの未来は、男性ではなく女性が中心になって築いてゆくだろうと予測している。

 


さてこうしてFAについて調べてみると、フレッシュなだけではなく、実践的でさらに現実性のあるスタイルに思えるのだが、さて皆さんはどう思われるだろうか?

ハイネケン

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世界のビール市場シェアをご存じだろうか?

1位がベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)(バドワイザー)

2位が英SABミラー

3位がハイネケン

4位がデンマークのカールスバーグ

5位は中国の青島ビール。

日本のアサヒやキリンは、ランキングの9位・10位あたり。

ハイネケンインターナショナル 設立 1864年

連結:約219億64百万ユーロ(2007年) 2兆1200億円
総資産 約1345億ユーロ(2007年) 13兆円
従業員数 59000人(2007年現在)

アサヒグループホールディングス

連結1兆4724億円
(2009年12月期)
総資産連結1兆4336億円
(2009年12月)
従業員数 約240人(2011年7月1日現在)

 

アルコール飲料業界では、M&Aが活発だ。

2008年には、売上高世界第2位のインベブ(ベルギー)が、4位のバドワイザーで知られるアンハイザー・ブッシュ(アメリカ)を約5兆5千億円で買収。

この合併で(新社名:アンハイザー・ブッシュ・インベブ)は、世界のビールシェア約25%を占める、売上高世界1位の会社となったわけだ。

キリンビールとサントリーの経営統合が実現した場合、同社に次いで世界第2位(2007年の売上高単純合算)の企業となる予定だったが、2010年に決裂。

 

 

何故今回ビールネタなのかというと、CSのナショナルジオグラフィックチャンネルで世界の巨大企業としてハイネケンを取り上げていたからだ。

ハイネケンは運送のために港を作るほどの巨大企業。

陸路を使ったトラックによる運搬だと、渋滞でビールの運送に時間がかかり、鮮度が落ちることになるからだという。

そのお陰で陸路のクルマによる輸送量が大幅に減り、渋滞緩和にも役立ったというわけだ。

  

  

ビールは基本的に酵母が味を決めるため、ハイネケンは創業のときの酵母をクローン技術で何代にも引き継ぎ、独特の味を保っているのだという。

ビール独特の複雑な味を生み出すのが酵母。

ビールの旨さというのは、雑味も含まれるわけだが、日本の「生ビール」は真夏の常温管理で腐らないよう、酵母菌を高性能フィルターで濾過してしまうのだ。

その際に旨みまで同時に除去されてしてしまうため、味わいの浅い、水っぽいものになってしまう。

ハイネケンは基本的に緑のあのボトル1種類だけで、それだけの売り上げを上げているわけだが、その秘密は味にあるというわけだ。

  

  

現在の国産ビール大手4社は、国産ビールの「生」は加熱処理をしないものと定義している。

コトの始まりはサントリーが1967年に「純生」(ビン詰め)の発売から始まる。

これが爆発的な人気となり、シェアがアップしたわけだ。

ウリはNASAの技術による「ミクロフィルター」を使い、で熱処理をしないで酵母を取り除くことに成功したというものだった。

このサントリーの純生がきっかけとなり、業界で「生」論争が勃発した。

 

アサヒビールは、翌年の1968年に「アサヒビール本生」を発売。

「本当の生です。酵母が生きています。」との触れ込みで、工場周辺にだけ瓶詰めで出荷。

生きた酵母こそ「生」という主張で冷蔵保存必須、賞味期限は2週間という、いわゆる本物だったわけだ。

  

だがサントリーは「熱処理しないビールが生だ」と主張。

1979年、公正取引委員会が、「生ビール、ドラフトビール=熱処理をしないビール」と公示。

サントリーの主張が認められたというわけだ。

それ以後、ミニ樽、生樽、ビア樽に入った、いかにも新鮮そうな「生」ビールが市場に登場したというわけだ。

  

サントリーはまずいウイスキーで世界的に有名だが(笑)、日本のビールの味を悪くするきっかけを作った張本人でもあるわけだ。

ウチではサントリーのプレミアムモルツというビールは、カミサンも私もまずいという評価なので飲まない。

サントリーは、NASAのフィルターで旨みをごっそり濾過するわけだからね。

つまりキンキンに冷やさないと、おいしく飲めないというのは一理あるわけだ。(笑)

 

  

日本のメーカーは何種類ものビールを次々と造り出し、ビールもどきの発泡酒まで出しているが、何だか進む道が違うような気がする。

ビール系飲料の税金は主に麦芽の量で決まるわけだが、ビールは原料に占める麦芽の割合が3分の2以上。

税率の低い発泡酒は3分の2未満。

第3のビールは大豆やエンドウ豆を原料にして麦芽を使わないか、発泡酒に麦焼酎など別のアルコールを加えるため、発泡酒よりさらに税率が低い。

そのため安くできるというわけだ。

 

 

安さと多品種で勝負する日本のメーカー VS 味で勝負する世界のビール会社。

これって、何となくクルマ産業の構図と似ている気がするのは、私だけだろうか。(笑)

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