2013年06月27日 のCoolに過ごそう

損益とマネージメント

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ストップと再エントリーについてご質問をいただきました。

そのご質問とは・・

ストップにヒットしてカットロスになった場合、ロスが大きすぎるのではないか?

というものです。

   

  

25日のCool「ストップと再エントリー」では密かに尊敬しているトレーダーの方と同列に扱って頂きましたが、なんだか恥ずかしいですね。。

私は基本ができているかどうかまだまだ怪しいのですが(笑)

それで、このエントリについて質問があります。

ストップの位置を$90.90に設定すれば~と書かれておりましたが、ここに設定する理由としてはプルバックの高値がこの位置だからでしょうか。

それと$90.47でエントリーしたとして、$90.90のストップでは仮にここを超えた場合、ロスが大きすぎると思うのですが、それでもここに設定するのがベストなのでしょうか。

お時間のあるときにでもご教示いただけると嬉しいです。

 

 

下記の説明について、カットロスとなったときにロスが大きすぎるのではないか?

というご質問です。

 

  

さて1分足で見ることができれば・・

BIDU0624-1.gif

ここにストップを設定すれば、カットロスすることなく、その分が上乗せされたわけです。

もし仮に、マイナス236を越えたということでカットロスしても、再エントリーさえすればいいのです。

    

カットロスは最大で150ドル以内に設定するのですが、このケースでは下記の90.90ドルの位置に設定しています。

つまりストップは、エントリーポイントから 215ドル の距離にあるわけです。

ストップが236の太いラインでは近すぎる場合、ローソク足本体のどちらかのエッジ(始値か終値)に付けるのが基本です。

すると下のチャートでは、上の水平線のラインになります。

つまりほぼ隠線1本分のカットロスとなるわけです。

    

ですから「プルバックの高値がこの位置だから」付けたわけではないのです。

なぜならストップはエントリー直後に、決めるからです。

ですから、5本目の陽線のヒゲ先を見てからストップを付けるということは、あり得ないわけです。

もしそれをやったら、ルール違反となってしまいます。

    

BIDU.gif

    

さて質問をされた方の、トレード記録を見ると・・

     

0624exeonode.gif

     

彼の場合、同時にエントリーしている ONXX は下のチャートのように、3本目が大きく下げ、すでに含み益がある状態です。

     

onxx.gif

    

エントリー位置から、エントリーしたローソク足の終値までは280ドルの含み益があるわけです。

ですから通常のストップ幅の150ドルに、あと65ドル足した215ドルとなり、仮にカットロスとなったとしても、まだトータルの損益はマイナスにはなりません。

 

純粋なチャート的な最適なストップの位置を優先するとマイナス215ドルのカットロスになるわけです。

ですが、同時ホールドの銘柄の含み益は280ドル以上。

トータルの損益がマイナスにならない以上、カットロスは理想的なローソク足でのフォーメーションで決めるべきなのです。

そうすれば、どういう結果になろうと、後悔することは、決してないのではないでしょうか。

   

トレードは、自分が保有する銘柄をどうマネジメントするかによって、結果が大きく変わります。

トレーディングは、常に今現在のトータルでの損益を意識し、どうすれば有利に事を運べるかを考える、一種の知的なゲームでもあるのです。

   

どのようなケースでも自信を持って、自分は正しいのだという確信を伴った判断は、トータルで必ず良い結果をもたらしてくれるのです。

トレードというのは、そういうたぐいの仕事であり、だからこそ数ある多くの仕事とは一線を画する魅力とメリットを持つ、素晴らしい仕事なのではないでしょうか。

   

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