2014年03月17日 のCoolに過ごそう

アメリカ人の学者が起こした仰天事件

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「ソーカル事件」をご存じだろうか?

1994年、ニューヨーク大学の物理学者アラン・ソーカル教授は、学術誌「Social Text」上にて「Transgressing the Boundaries: Towards a Transformative Hermeneutics of Quantum Gravity(境界逸脱:量子重力の変形的解釈学にむけて)」という重厚長大かつ難解な論文を発表。

だがこれはソーカル教授が意図的に作成した、デタラメ論文だった。

 

その論文は、著名な学者達の言葉と数式や科学用語などを並べ「何やらスゴそうな」雰囲気を醸し出しただけのもの。

内容としては、まったく意味を成してはいなかったという。

ソーカル教授は、そうした論文を投稿し、審査する側がデタラメ論文を見抜くことができるかを試したのだ。

 

しかしこのデタラメ論文は、何事もなく審査をパス。

学術誌に掲載されてしまったのだ。

 

彼は学問界が抱える審査の不備や、権威へのへつらい、独善的姿勢といった闇に光を当てたのだった。

ソーカル教授の論文を掲載してしまった編集者には、イグノーベル賞が授与されたという。(笑)

 

 

ネタ元

【STAP細胞】捏造疑惑だけが問題ではなかった!

「ソーカル事件」からわかる、学問界の不備とは?   

 

 

関連資料

 

STAP細胞事件から見えてきた現代の科学研究の死角

 

コピペを探し出すソフト

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STAP細胞に関する一連の事件で不思議なのは、これだけ明らかなコピペを使って、論文が作成されているにもかかわらず、何故それを見抜けなかったのかという点だ。

博士論文では早稲田大学側がチェックしたわけだが、主に英文のテキストなので、コピペを探し出すソフトを使えば、コピペの部分は発見できたはず。

こうしたコピペの部分を探すソフトは、探せばすぐに、いくつかは見つけることができる。

ネットでザッと探してみると・・

 

有名どころでは「コピペルナー」というソフトがあり、値段は4万円台から6万円台。

価格的に大学などで購入して使うのであれば、非常にリーズナブルな値段だといっていいだろう。

    

コピペも見抜ける? STAP細胞問題で活躍、テキスト比較ツール「デュフフ」とは

“コピペ論文”を判別 「コピペルナー」

コピペルナーV2が想像以上にすごかった件

コピペルナーV2 基本操作

   

   

無料のモノとしてはまず 剽窃チェッカー

ブラウザで使うタイプだ。 

 

試しに個人情報抜取携帯電話の11行をテストでチェックしてみると・・

   

kopipecheckerweb.jpg

リンク先の数はすべて 1つ。

でその似たサイトをクリックすると、個人情報抜取携帯電話という自分の記事が表示されている。

リンク先はクリックして、そのサイトへ行かなければわからないのが少し手間だ。

 

使用に際しては、以下のような「注意事項」がある。

 

【注意事項】

・Yahoo! Japanの検索結果を返しています。原則、Googleと同じアルゴリズムを使用しているはずですが、条件によってはGoogleとは異なる結果を返すことがあります。

・結果はあくまでも目安です。文単位のexact検索で剽窃を確認してしますので、部分的に文が変更されていると検知できません。参考程度にご利用ください。

・汎用的な表現の場合、検索結果に表れます(thank you for your time and attentionなど)。各表現の汎用性についてはそれぞれでご判断ください。

・当サイトを利用した結果生じるいかなる不利益や損害について責任を負いません。自己責任でご利用ください。

  

 

影武者

これもブラウザで使うタイプ。 

登録が必要だがこれも無料で使える。

個人情報抜取携帯電話の11行をテストでチェックしてみると・・

  

kagemusya.jpg

  

こちらは、リンク先が表示されるうえ、どの程度似ているのかが%で表示される、

不思議なのはネタ元が Gigazine の http://gigazine.net/news/20140313-samsung-galaxy-backdoor/ なのに解析結果に、そのサイトの表示がないという点だ。

ともあれ、無料のものでも、手間暇を掛ければ、ある程度は調べることができるわけだ。

         

画期的な発見となる可能性の高いSTAP細胞に関連する論文へゴーサインを出す前に、理研ほどの組織なら、他で類似したものがあるかどうかを確認するのは、あたりまえではないだろうか。

理研のこうした審査をするセクションなら、こうしたソフトへのコストなど微々たるものだろう。

こうしたことからも、理研の審査がいかに杜撰だったのかを、窺い知ることができるのではないだろうか。

   

  

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