奇跡のメラトニン

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ちょっとキャッチーなタイトルをつけましたが、摂取し続けるとまさに奇跡ともいえる効果が・・

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というわけでメラトニン特集であります。

 

初夏の足音が近づいてくる毎日ですが、暑くなった時のことを考えると、少々げんなりしますね。

みなさんよくご承知のように、睡眠不足というのは、万病のもと。

  

あれは確か1992年頃のことでしょうか。

当時は年に10回ほど、つまり年末と夏休み以外のほとんど毎月というペースで、日本とアメリカを往復という生活を足掛け3年ほど続けていたことがありました。

  

こうしたパターンを続けていると問題になるのは、時差ボケ。

ジェット・ラグというと言葉の響きはさておき、何の事はありません、月の半分はボーッとした状態で、これはこれで結構ツラいものです。

    

ですからいくらマイレージが溜まるといっても、さすがに2年目くらいからは、だんだんつらくなってきました。

おまけに、何を隠そう私は睡眠不足にはやたら弱いのです。

  

 
ちょうどそのころ、ニューズ・ウィーク誌でメラトニンという新薬のことが、掲載されていました。

ですが、ワケのわからないものは飲みたくありません。

 

それで、開発した人達の本を読みました。

  

現在は日本でも翻訳された本を書店で購入することができますが、当時は英語の本しかなかったので、関連のメラトニン関係の本を辞書を片手に何冊か読んでみました。

で、20歳以上なら飲むメリットの方が、不明な潜在副作用の持つデメリットより、はるかにあるという結論に達しました。

 

今では、寝る前に飲むというスタイルを続け、足かけ25年ほどになります。

現時点でのデメリットは、女性が大量に長期間服用したときの、胎児に与える副作用が、不明だという点だけです。

  

こうしたことを検証するには、FDA(食品衛生局)に認可されてから、日が浅いためですが、これは時間をかけるしかないようです。

  

 
で肝心の効果のほどですが、寝る前に数ミリグラムを飲むと、30分くらいで自然に眠くなって、そのあと熟睡することができます。

メラトニンがすごいのは、朝の目覚めに熟睡した充実感を感じるという点です。

 

子供の頃の、あの「朝起きるとスキッと目覚める」という感覚が蘇るといえばわかりやすいでしょうか。

何故そうなるかというメカニズムですが、人間は子供の頃から20歳くらいまでは、メラトニンを脳下垂体のあたりにある、「松果体」から分泌してい ます。

 

暗くなると体内でメラトニンが生産され、そのせいで眠くなるのです。

メラトニンは各種ホルモンを体内へ適量に配置し、寝ている間にダメージを回復したり、ウイルスをやっつけたりするのですが 、前述の文献によると、そのメカニズムによる回復力は「自然界の驚異」といえるほど、実に見事なものらしいのです。

 

ですが、「松果体」はあまりにも精密にそして素晴らしい働きをする代わりに、寿命が短いのです。

20歳くらいから松果体が擦り減るように機能を失い、メラトニンが分泌されなくって、だんだん枯渇して40歳台になると、激減してあとは減少の一途。

 

この激減する時期というのは、個人差と、ストレスの受け方などによるライフスタイルによって違うようです が、どちらにしても成人になると、減少し始めるのです。

そこでメラトニンを外部から補充してやると、子供の頃と同じような修復部隊が、寝ている間に活躍するというわけです。

 

ちなみにメラトニンをやめても、自分のメラトニン生成機能に対しての習慣性が発生することはないそうです。

   

 

時差ボケ解消の必需ウェポン

 

このメラトニンを知る前は、時差ボケ解消のために睡眠薬を飲んでいました。

アメリカから日本へ到着するのは、だいたいいつも夕方4時ごろ。

 

アメリカを出発する時は昼頃なのですが、ジェット気流のため、日本へ向かう時は10時間ほどかかるため、それだけでもかなり疲れます。

到着後数時間起きて夜11時ごろには起きているのが限界になり、睡眠薬を飲んで寝るのですが、時差ボケのために、夜中の2時ごろには目が覚めてしまい、それからは寝ることができないのです。

 

そのため朝早くいろいろなことを済ませることができるのですが、昼頃から猛烈に眠くなってきます。

3時間ほどしか寝ていないのですから当然ですね。

 

こういうとき睡眠薬のかわりに、メラトニンを飲むと、5時ごろまではぐっすりと眠ることができます。

時差ボケがあるので、昼には少し眠気に襲われますが、十分に深い睡眠をとっているため、それでもかなりラクなのです。

  

  

意外に強力なアンチエイジング効果

  

こういう経験があるために、それ以来ずっと毎晩飲んでいるのですが・・

当然のことながら飲んでいない友人たちは、普通に年をとってゆきます。

 

ですが、メラトニンを飲んでいると、老化進行速度が遅くなるようなのです。

知らない人からは、実際の年齢より、少なくとも10年以上若く見られます。

      

これこそがメラトニンの効果だと密かにほくそ笑んでいますが、カミサンも私に遅れること1年くらいで飲み始め、同じように現在も飲み続けています。

 

青森に住んでいるカミサンの母親も、10年以上飲み続けています。

現在90歳を超える年齢にもかかわらず70歳代に見えるのですから、驚きです。

 

で、ある町内会の会合で実際の年齢を知った仲の悪い人から、「あんたは化け物だ」といわれ、喧嘩になったことがあるそうです。(笑)

  

また、最近書いたサン・ゲージングでも、松果体という脳の中のエンドウ豆位の大きさの内分泌腺は、睡眠のパターンや光刺激に対する機能を調整するホルモンのメラトニンを分泌する働きをする旨のことを書いています。

 

太陽の光は、目の網膜から網膜視床下部の視床下部までの経路を経由し、松果体腺への神経経路に沿って光は脳へと届けられるわけです。 

そのため光のインパルスはメラトニンの産生を阻害、そして夜になると松果体の抑制は止まり、メラトニンが放出されるのですが、このように太陽光は、メラトニンの抑制と分泌のメリハリをつける働きをするのです。

   

その際、夜寝る前にメラトニンを外部から補給することで、より深く質の高い睡眠が可能になるというわけです。

   

ただ日本では売っていません。

そのため私の書いている、他の Web で、ときどきこういうメールをいただくのですが・・

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

Hatchさん

ご無沙汰しております。埼玉の**です。早速ですが、最近年齢のせいもあってか入眠に時間がかかるようになってきたような気がしております。

以前****で「メラトニン」に関しての記述を目にしたような記憶から、ネットで検索したところ、天然原料から製造されたものは「プリオン」に注意するべきであるとの記載がありました。

そこで、これはしかるべきところから購入しないと「プリオン」に汚染されたものを入手しかねないと思い、メールさせて頂いた次第です。

大変お忙しいところ誠に恐縮ですが、現在の購入先についてお教え頂ければ幸いです。

中略

今後ともご指導の程宜しくお願い致します。

時節柄どうぞご自愛ください。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

Source Naturals社製を長期間愛用していました。

液体の方が、錠剤より吸収が早く、普通は寝る前30分くらいに服用しますが、錠剤でも効果は同じです。

  

天然原料から製造されたものは避けたほうがいいでしょう。

高いだけです。

  

化学合成のものなら、どれでもいいと思います。

私は液体は面倒なので、錠剤を飲んでいますけどね。

  

ウチではカミサンと娘が、時々アメリカへ服などを買出し?に行くときに、大量に Costco (コスコ)(日本では何故かコストコと呼んでいますが・・)で安く売っているものを購入していました。

量には個人差があるため、飲みすぎると起きてから「もうちょっと寝たい」という状態になりますが、副作用はそれくらいでしょうか。

  

ですからたくさん飲んで、朝起きてもまだ眠いようであれば量が多い可能性が高いので、少しずつ飲む量を減らして、適量を見つけます。

   

何故日本では売っていないのか?

 

知り合いの製薬会社の人にも聞いた話では、「儲けがない製品だから」というのが理由だそうです。

メラトニンは化学的に合成されたもので十分で、製品によっては、吸収をよくするためのビタミンB類が加えられている程度ですから、基本的にはメラトニンの製造コストはとても安いらしいのです。

  

儲けがない製品の認可をとるのはどうしても消極的になってしまうという事情で、日本では販売されないというのは、何だかなあ・・ですけどね。

   

   

どこで買えるのか?

   

基本的には、ネットの個人輸入を通じて買うことができます。

iHerb でも様々なメラトニンが販売されていますし、 最近では、一晩中効果が持続する持続放出タイプのメラトニンを見つけ、飲んでいます。

 

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持続放出タイプのメラトニン 

 

最後にお断りしておきますが、けっしてメラトニンを飲め、といっているわけではありません。

判断はご自分でお願いします。

  

でもこれって、株式投資のコンサルタントのフレーズに似てますねえ。(笑)

     

     

上記は、以前書いた悪いヤツほどよく眠るを再編集し、加筆したものです。

 

 

 

 

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