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詳細DATA   (JP)=2003年01月17日 00:00:00
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戦争の匂い


サダム・フセイン亡命説、そして更にトドメを刺すように空っぽの
化学兵器弾頭のニュースが市場を襲った。これでは買えない。

だが買えない本当の理由は引け後の決算発表だ。何しろヘビー級
のマイクロソフト、そしてIBMが待っている。

サダム・フセインがマーケットを動かしたのではない。今はあくまで
も決算シーズンなのだ。

ナスダック指数 (二日間のイントラデイチャート)


15分足


ダウ指数 (二日間のイントラデイチャート) 


15分足


フィボナッチ? 役に立つの?

掲示板でフィボナッチについて書き込んだ。3Dayセミナーでは、それ
に関する質問もあった。問題は、はたしてこんな物がトレードに本当
に使えるのだろうか。回答はイエス、ただし数多い道具の一つとして
割り切って使うことが大切だ。間違っても、これだけでトレードするの
は危険であることは言うまでもない。

本題に入ろう。高値からのプルバック、そして安値からの戻しはいった
いどの辺で終わるのだろうか。当たり前のことだが、トレーダーなら
誰だってプルバックの終了と同時に買ってみたいと思っている。こんな
タイミングを計る道具の一つとしてフィボナッチの数値が使われる。

詳しい説明は抜きにして、重要な数値だけ記しておこう。憶えておかね
ばならないのは38.2%、50%、そして61.8%の三つの数字だ。株が高値から
下げる場合、この三つのレベルで止まりやすい性質がある。単なる偶然
だと言う人達も多いが、これに関する書物なら腐るほど出版されている。



掲示板でもお見せしたがザイリンクス (XLNX) の例を使って説明しよう。
先ず週足からだが、3月の高値と10月の安値を結ぶ。(Qチャートやリアル
ティックには機能が付いている) たまたま、ラッキーだっただけかもしれ
ないが、プルバックは38.2%の所で頭打ちとなった。



それではもう一つ週足チャートを見てみよう。今度は先ほどの10月の安値
と12月の高値を結んでみる。50%で下げ止まり、見事な反発だ。



もちろんこれはデイトレードにも使える。同じXLNXで、今日の5分足チャート
を見てみよう。

先ず最初に、寄付の高値から9時40分の安値で線を引いてみる。50%の
レベルが難関になっているのが分かる筈だ。



次に見てほしいのは寄付の高値と11時5分の安値を結んでみる。きれいに
38.2%でプルバックは終了だ。

繰り返すが、これは数多い道具の一つ。必ず他の指標と併用することを強く
薦めたい。




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