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(JP)=2003年03月06日 00:00:00
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ひとつ光るもの
ベージブックと呼ばれる経済報告書がある。それによれば景気の
良いのは不動産だけだ。
個人消費、ビジネス投資の低迷、おまけに回復の兆しがあるとは
言うものの、まだまだ製造業は弱い。
相変わらず企業の求人状況も好転せず、不謹慎な言い方だが、
戦争でも始めないとブッシュ政権はお終いだ。ダウ指数 
日足
ナスダック指数 
日足
投稿番号4864でも触れたが、スノー財務長官は「強いドルを支持
する姿勢に変わりはない」、と発言した。変わりは無いのだから、
以前と同様ということだ。
悪い冗談かもしれないが、先ず下のドル指数の日足チャートを見て
いただこう。

ドル指数 日足
先ず指摘したいのはダウントレンドだ。財務長官は引き続き強い
ドルを支持すると言うが、チャートを見る限りこれはドル安政策だ。
ギャップダウンで始まり、ほぼ同時線のような形で終了した。同時
だから転換期だと言う人もいるが、本当にトレーダー達が財務長官
の話を信じたなら高値引けになっている筈だ。
それでは、ドル指数の動きを15分足で見てみよう。財務長官の発言
が報道されたのは、ニューヨーク時間の午前11時過ぎだ。確かに、
チャートには報道直後の買いが見られるが、全く継続性が無い。
要するに、財務長官の発言は、ごくわずかな買いを呼んだだけだっ
たのだ。

ドル指数 15分足
この発言は、日本円にどう影響したのだろうか。下は15分足だが、
11時頃ピークになって、あとは方向性の無い動きとなってしまった。
明確なのは、長官の一言は大きな円売りには結びつかなかった。
下にはギャップが見えるから、やはりここが埋まらないと売り難い。

日本円 15分足
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