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(JP)=2003年04月29日 00:00:00
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弱気になるにはもう遅い
「ダウは165ポイント、ナスダックは27ポイントの上げだが、喜ぶ
個人投資家は一人もいない。皆あまりに悲観的だ。
オイル価格は下げ、ユーロ市場は速い経済の回復を予想している。
弱気になっている時じゃない。きょうのような上げは、これからどん
どん訪れるのだから。」
ジェームズ・クレーマー (ストリート・ドット・コム)ダウ指数 
日足
ナスダック指数 
日足
強いマーケット、こんな状況で売りを考えるの間違っている、と言う
とまるで後講釈をしているようだ。下がSP500のチャートだ、などと
付け加えればマスマス後講釈の観が強くなる。
寄り付き直後にブレークアウト、そしてトントン拍子の上げだから
確かに買いが正しかったわけだ。
だが、矢印をつけた所を見てほしい。ギャップに阻まれて、上伸に
待ったがかかっている。尻尾も出来ているから、当然、空売りを
試したトレーダーもいるはずだ。

SP500 (15分足)
では何故、多数のトレーダーは今日の空売りを避けたのだろうか。
どうして売りが儲けにくいと判断したのか。TICKやTRINが役に立つ
のは言うまでもないが、もう一つ注目したいのは上げ銘柄数と、
下げ銘柄数の比較だ。
下は(15分足)アドバンス・ディクラインと呼ばれる、上げと下げ銘柄数
の比較だが、圧倒的な強さで上げ銘柄数が勝っている。正にマーケッ
トは買い手一色、これでは大きな下げは期待できない。
SP500のチャートだけでも、マーケットの方向は分かる。しかし、この
アドバンス・ディクラインを利用することで、マーケットの外見だけでは
なく、マーケットの内面も確認できる。

アドバンス・ディクライン
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