ネットストックハイスピード

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松井証券が新しいトレードツールであるネットストック・ハイスピードをリリースしました。

今月から一般向けにトライアルが始まっています。口座があれば利用料は無料と気前が良いです。

それではと試してみました。まずはハイローバンドが引けるかですが、ちゃんと引けます。分析ツールの追加で補助指標のMovingAverageを選びます。ExpressionがCloseとなっていますが、HighあるいはLowに変えLengthを変えればOKです。一度には引けないので3回追加します。

20060315NSHiSpeed.gif

ローソク足が、赤:陽線、青:陰線となっていますが、これもチャートタイプ設定で変更できます。

これら変更した設定は、だいたい保存できるのですが、どこから?というところが多く、今までマーケットスピードぐらいしか触れたことが無いという方には分かりづらいかもしれません。だいたいはターゲットの上でダブルクリックか、右クリックでダイアログを表示するように出来ているので、慣れれば苦にならないと思います。

最大チャート数ですが、せいぜい10ヶを超えるくらいで、増やしすぎるとToo Manyを表示するのではなく、プログラムが落ちてしまいます。このソフトそのものは松井証券が一から作ったものではなく、タイコム証券などで使われているものの松井証券版のようです。2ちゃんねるの該当スレッドを見てみると不安定だという書込みが多いので、これが初めての大規模利用になるのかもしれません。

途中で落ちてしまっては困りますから、しばらくチャート機能のみを利用して、安定した頃を見計らって注文機能を使ってみた方がいいかもしれません。もっとも松井証券はちと手数料が高いのですけどね。(どこかの記事で社長自身が手数料のことについて言及されていました。)

さて、これに対抗するチャートソフトは、カブマシン系(QuickがOEM、松井も提供している)なのですが、チャートのリンク機能という面でネットストック・ハイスピードは劣っています。チャートが一つだけ連動するのですが、いまひとつですね。また新高値などのイベント情報ウィンドウを備えているのですが、ウィンドウサイズを変更できないのもレイアウトが不自由になるので、これもいまひとつ。

今後、改良されて安定していくと、機能面の不満はあっても、注目のチャートソフトのひとつになるのではないでしょうか。

なにせ、証券会社が提供するツールの中で、「まともに」ハイローバンドを引くことが出来るのは、現状これだけですから。