グラフィックカードについて

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 質問をいただきました。CPUに内蔵するグラフィック機能(iGPU)で十分かという話です。

最近、DELLパソコンで新規パソコンを拝見すると、グラボが付いていない物が主流となっておりまして、例えば、次のデスクトップパソコンでのスカイレイクCPUとかになれば、もうデイトレードの2画面表示でもグラボは必要無いのでしょうか?

 グラボは必要無く進化したCPUに任せていれば2画面表示は問題なく出来るのでしょうか?

2画面表示が出来なくてもDELLで別売りで購入すれば良いのでしょうか?

 IntelはCore iシリーズ以降iGPUの性能を徐々に上げ、今では4kモニタにも対応可能な性能を有しています。最近は最大3台のディスプレイにも対応可能なものもあり、トレード用のPCを構築する上で、独立したグラフィックカードの必然性は薄れてきています。

 では不要か?といわれるとそうでもありません。購入しようとするPCに必要とする端子が揃っているか否かによっては、独立したグラフィックカードが必要となってきます。

 まず、どういうディスプレイを使用するのか、接続ケーブル/端子は何か、近いうちに増設する可能性はあるのかなどの計画を考えます。今更ディスプレイを接続するのにVGA端子(D-Sub15ピン アナログ)を使うということはないでしょう。VGA端子しかない、あるいはひとつはVGA端子というPCはグラフィックカードの増設を考えなければなりません。

 ディスプレイの解像度によってはDual-Link DVI端子やDP端子が必要かもしれません。

 内蔵のグラフィック機能で用意されている端子は、VGA/DVI/HDMI/DPから二つの組み合わせがほとんどで、ディスプレイによっては間に変換が必要となる場合もあります。例えばPCのHDMI端子からディスプレイのDVI端子に接続しようとすると専用のケーブルあるいは変換ケーブルが必要になります。また必要とする解像度を出力可能か否かの確認も必要です。

 独立したグラフィックカードにすればすべては解決かといえば、端子の問題はここでも出てきます。必要な端子を考慮したらある程度上位の製品しかないとか、PCのケースはロープロファイルのカードのみ使用可能で、しかもスロット幅の制限があるとなると選択可能な製品が狭まってきます。

 グラフィック機能の内蔵/独立にかかわらず、接続するディスプレイの解像度と端子(インタフェース)を確認し、それが構成可能なPCを選ぶということになるでしょうか。

 内蔵のグラフィック機能を使用する場合、メインメモリからグラフィック用のメモリが占有されますから4GBよりは8GBあったほうがよいでしょう。

 「DELLで別売りで購入すれば良いのでしょうか?」という問いですが、その別売りが問題ですね。あっても用意されているパーツが限られているので必要な構成が取れるかは分かりません。純正パーツのメリットは正しい取扱いをしている限りは本体製品の保証に準じるということです。私はDellで購入する場合には購入時の構成で「使える」というのが基本だと考えています。なぜなら純正パーツ以外を増設した結果、故障した場合に本体製品の保証が受けられない可能性があるからです。これはほとんどのメーカー製PCで共通の事だと思います。