2005 1001-


1014 Fri.

食事で人生を変える方法

夕食から翌日昼食まで18時間の間隔を空けるのがポイント

朝食抜きの一日二食というのは、朝食を抜き夕食から昼食まで何も食べず、間隔を十八時間以上空けることが基本となります。

ただし、2時間程度の誤差、つまり16時間まではかまいません。

生活の都合上、やむをえず間隔が短くなることもあるでしょうが、なるべくこの基本を守ることです。

ですから、夜食を食べていては、いくら翌朝の朝食を抜いても、朝食抜きの一日二食とはいえません。

仕事の都合などで夕食の時間が遅い場合は、昼食の時間を午後2時ごろにするなど、できる範囲で工夫をしてみてください。

なお、朝食ではなく、夕食を抜く方法でもよいのではと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、朝食抜きは、午前中を排泄の時間としてとらえることに大きな意味があります。

また、夕食は一家団樂のときですから、家族や人間関係などから考えても、夕食抜きの一日二食は実行するには少々無理があることが多いはずです。




夜食や間食をやめよう

朝食抜きの一日二食を始める前に、夜食の習慣がある人は、まずやめることから始めましょう。

夜食や遅い時間にとる夕食は、食べてから寝るまでの時間が短いため、胃腸にとって大きな負担になるうえに、便秘の原因にもなります。

夜食としてはカップ麺やインスタントラーメンなどがポピュラーですが、こういう健康にとってよくない食品はこの機会にやめることをお勧めします。

もう一つ、大事なのは、間食をやめるということです。

間食というのは食事と食事の間にとる軽食のことなのですが、間食にパン、ケーキなどのお菓子を食べる習慣がある人は多いはずです。

私も以前はそうでした。(笑)

カップ麺やインスタント麺を間食として食べる人もいますが、間食をしていては、いくら朝食を抜いても、それは朝食抜きの一日二食とはいえません。

また、砂糖やクリームをたくさん使用したお菓子の食べ過ぎは、健康を害する大きな原因です。

といっても、甘いものが好きな人の場合、いきなり完全にやめることは難しいでしょうから、まずは量を減らすことから始めてください。

徐々に慣れればできるようになります。




朝食の量を減らすことから始めよう

夜食や間食をやめることができたら、次は朝食抜きの一日二食の実行ですが、最初のうちは、なかなかうまくゆかないでしょう。

これまでずっと一日三食、食べていた習慣を変えていきなり朝食を抜くと、人によっては以前よりも昼食や夕食の量を食べ過ぎる場合があります。

あるいは、以前は間食をしなかったのに、間食をするというケースもあります。

健康を害する最大の原因は食べ過ぎにあります。

朝食を抜くことの理由の一つは食べ過ぎないようにすることにありますが、朝食を抜いても、昼食、夕食を食べ過ぎていては、朝食を抜く意味がなくなります。

ですから、朝食をいきなり抜くのが無理な人の場合、まずは朝食の量を少しずつへらしてください。

いきなり朝食を抜くと、フラフラするという人もいるでしょう。

これは、それまでの食生活がたたり、腸に宿便がたまっているために起こる反応なのです。

たいていの人は一週間から10日程度で慣れるはずです。




朝食を抜けるようになったら

最初のうちは昼食、夕食の内容も量も、以前と同じでかまいません。

おなかが減ると、グーグー鳴るようになりますが、これはモチリンが分泌されている合図だと考えてください。

腸が蠕動して、宿便が剥がれている音だとイメージすることで、空腹を我慢しやすくなるはずです。

最初の2-3日は、気持ちのうえで物足りなかったり、体に力が出ないように感じたりするかもしれませんが、二週間もしないうちに慣れてきます。

ただし、できれば、昼食だけは腹八分にしましょう。

というのは、朝食を食べているときと違って、朝食を抜くと前日の夕食から何も食べない断食状態が長いため、従来と同じ量の昼食をとると胃腸に負担を強いることになるからです。

胃腸のためにも、昼食はできるだけ少なめにするよう心がけてください。

朝食抜きを続けるだけで、二週間もすると、朝食を食べていたときよりもむしろ、頭がスッキリしてきて、体も楽になったことを実感するはずです。

便通もよくなります。




朝食を抜くようにしただけで、大半の人が、朝起きたときの目覚めの爽快感を味わえるようになり、体調がよくなったことを実感するはずです。

このように朝食を抜くだけで、健康にもたらす影響は想像を上回るものとなるはずです。

私は実際に実行した結果、強く実感しているためにここで書いいるのですが、私の家族や多くの友人が、その恩恵に浴しています。

夜食や間食をやめて、朝食抜きの一日二食にするだけで、食養生法としては素晴らしい効果があるのです。

しかも安上がりで、さらに食べるものすべてがおいしく感じられるため、次の食事の時間が待ち遠しくなります。

惰性で3食を食べていた時とは、全く違った世界が展開されるのです。

大事なことは途中で挫折をしないように、無理をしないで、段階的にゆっくりと続けることです。

ここまでができるようになれば、さらに意識を高め、さらに上の段階へ進むことができるようになります。




朝は野菜ジュースを飲む

これまで朝食を食べていた人が朝食を抜くと、物足りなさを感じるはずです。

その場合、午前中に野菜ジュースを飲むことをお勧めします。

空腹感が強い場合、これを飲むことで空腹感が緩和されますが、栄養の補給にもなるし、排便を促す効用も得られます。





水分をしっかり補給する

朝食抜きの一日二食で重要なことの一つは、午前中、水分をしっかりとることです。

この方法の第一人者である甲田先生は、次のような実験をされたことがあります。

一人の人には夜寝る前に1リットルの水を飲み、朝食は何も食べない。

もう一人の人は夜寝る前に一リットルの水を飲んで、朝食をたっぷり食べる。

この二人を比べたところ、朝食を食べずに水を飲んだだけの人は午前中に1.3リットルの尿が出て、朝食をとった人は0.7リットルの尿しか出なかったのです。

つまり、朝食をとった人は排尿が抑えられ、余分な水分がむくみとして体内にたまっているということです。

むくみがあるということは、水分の代謝はもちろん、血液の循環も悪いということですから、健康にとって大きな問題です。

一方、朝食をとらなかった人は、体内にたまっていた水分がきちんと排泄されたわけです。

水分の摂取は、便や宿便、体内毒素の排泄などを促します。

水分は、生水と柿の葉茶から摂取するのが基本であり、理想的です。

ただし、水道水には塩素が使われているので、浄水器で濾過して使用してください。

生水を飲む理由は、体内の老廃物や毒素をクリーニングするのに最適な水分摂取手段であるからです。

夜間の睡眠中は水分が失われるため、午前中に最低でも500ミリリットルの水分を補給するようにしてください。

一日合計では1.5〜2リットル程度を摂取します。




水分は空腹時に摂取すること

健康のために水分を摂取するコツは、空腹時にとり、食事中や食後三時間はとらないようにすることです。

食事中や、食べたものがおなか(胃)にあるときに水分をとると、胃酸が薄まるし、水分の排出が抑えられて、むくみの原因にもなるからです。

厳密にはそうすることが望ましいのですが、食事中の味噌汁や食後のコーヒーが絶対にいけないというわけではありません。

できるだけ避けたほうがいいのですが、食後のコーピーを楽しむくらいはよいでしょう。



柿の葉茶でビタミンCの補給を

柿の葉茶は、酸性で、しかもビタミンCが豊富で、かつ胃腸にやさしいお茶です。

ビタミンCは天然のものを摂取することが重要で、そのために最適なものが柿の葉茶です。

天然と合成のビタミンCを比べると、体内での吸収率がまったく違い、天然のものがはるかにすぐれています。

身近な飲料として最近、緑茶の健康効果が注目され、抗酸化作用がすぐれているカテキンが豊富に含まれていて、ガンの予防に役立つといわれているようで、人気になっています。

しかし、緑茶はアルカリ性なので胃の酸性度を弱め、胃腸を荒らします。

ですから、緑茶は嗜好品としてたしなむ程度にとどめた方がいいでしょう。

なお、紅茶やウーロン茶、コーヒーなども、同様の理由から、水分摂取のための飲料としては考えず、あくまで嗜好飲料と考えてください。




塩分の補給を忘れずに

塩は血圧を上げる原因になるからと、塩分をできるだけとらないようにしている人が案外多いようです。

しかし、塩は昔から「命の塩」と形容されるように、私たちが生命や健康を保つために絶対に欠かせません。

空腹時は肝臓でエネルギーが合成されますが、その際にナトリウムが必要なのです。

外食や加工食品、インスタント食品などは、一般に塩分がたくさん含まれているので、人によっては塩分をとり過ぎている場合もあるでしょう。

塩分のとり過ぎはよくありませんが、目安として一日7グラム程度は必要で10グラムまではよいでしょう。

できれば、合成塩でなく、天然塩を利用してください。

なお、夏季の発汗時には汗の中に失われる塩分の補給を忘れずに、しっかりとってください。

塩の効いた枝豆を食べることは、最高の蛋白質を摂る手段の一つなのです。




慣れてきたら昼食や夕食の量を減らす

朝食抜きの一日二食に慣れてきたら、次に昼食、夕食ともに腹8分の量にへらします。

腹八分とは感覚的な基準ですから、満腹を10割として、その8割程度の量と考えるとよいでしょう。

あるいは、具体的に、以前の量の8割程度にするのも、腹8分の目安になります。




便秘気味の人はスイマグ

朝食を抜き、午前中に水分をしっかりとるのは、排便をよくし、宿便の排泄を促し、宿便をためないようにするためです。

ですが、これまで朝食を食べていた人が朝食を抜くと、一日の食事の全体量が減るため、胃腸の働きがもともと弱い人は、最初のうち、便秘がちになることがあります。

それを防ぐためにはスイマグを飲むことをお勧めします。

スイマグとは、水酸化マグネシウムの略で、緩やかな下剤作用を持つほか、宿便から出る一酸化炭素や、体内で酸素が変化してできる活性酸素(老化や病気の原因物質)などの有害物を消してくれる働きがあります。

体に必要なミネラルのマグネシウムの補給にもなります。

朝起きてすぐ、10ミリリットルのスイマグを一合(180ミリリットル)の水に溶かしてて飲むとよいでしょう。
一般の薬局で「ミルマグ」という製品が市販されています。

スイマグとは若干濃度が違うのですが、ミルマグのほうが入手しやすい場合はこちらを使ってもかまいません。

続く・・・
 

 

1013 Thurs.

昨夜の米国マーケットはギャップダウンで開始。ナスダック総合指数が200MAをブレイクダウン。これはハイローバンドギャッププレイでは全開でショートだ。といっても個別銘柄の多くは赤いローソク足のオンパレード。つまりプルバックが来ていないため、入りにくいパターンばかり。

だがこれはみんな同じ条件なのだし、ナスダック総合指数が200MAをブレイクダウンしているのがポイントだろう。ただちょっと変則的なパターンなので迷うかもしれないが、こういう地合いではマーケットのトレンドに従うこと。つまり遠慮なくショートすることだと思う。

ただこのように候補の数が多い時は、同じパターンのものを避けて銘柄選択をすることだ。

ギャップの多いものを優先し、株価とバイイングパワーのバランスを考え、できるだけ効率よく資金を分散することで、リスクをコントロールできるから、無理をしないことが大事だろう。

慣れないとちょっと難しいかもしれないので、危ないと思う人はこういう日は避けることだ。エントリーしなければ、チャンスは逃がすかもしれないが、ロスは出さないのだからね。

30分マジッククロスギャッププレイは、最初の30分がリバーサルパターンだったため、負け越し。7戦-2勝5敗 というちょっと残念な結果となったが、現在は機械的にエントリーをするという最も悪い条件で行っているので仕方ないだろう。

まあこういうこともあるということだ。ギャップの大きいものを避けるとかで、チャートの読める人は、リスクを減らすことができるだろう。

だが、トータルではそれでも圧倒的によいパフォーマンスなのだからね。

昨夜のマーケットの詳細はこちら
 

いよいよ11月のセミナーからは冬時間でのマーケットだ。

ということで、11月の米国株ライブトレードセミナーでの、ライブ Watch は 11時30分から。

どちらかというと日本からでは冬時間の方が好みだ。

すこし遅い時間なので落ち着ける時間帯だし、外出しても時間的に余裕があるからね。


 

クローン技術と食事

ほとんどの人は「朝食抜きは身体に悪い。朝食は食べないとダメだ」という現代医学の常識を、何の疑いもなくそのまま信じています。

朝食を抜くと、午前中はエネルギー不足で力が出ないうえに疲れてフラフラするから、頭の働きも悪くなってポーッとしてしまう。

おまけに手足が冷えて冷え性になってしまううえに身体の抵抗力が弱くなり、免疫力が低下して風邪をよくひくようになる。

非常に説得力のある理論です。

ところが、「朝食は抜いたほうがいい」という食事の間隔を18時間あけるという、ミニ断食を勧める本を読むと、まったく反対のことが書かれています。

そうなると今までの確信が揺らぎ始め、「これはどう考えればいいのだろう」と考え込んでしまうのが普通だろうと思います。

無理もありません。

ですが世間や医学の常識では正しいことだということで罷り通っていることでも、実際は逆なのだということは実は少なくないのです。




断食で遺伝子も変わる?

1996年6月5日、イギリスのエジンバラにあるロスリン研究所で一匹のクローン羊が生まれたことは、ニュースで大きく報道され、多くの人が知ることとなりました。

しかし、その論文が学会誌「ネイチャー」に発表されたのは、翌年の1997年2月27日だったのですが、ではなぜ、その論文の掲載が遅れたのでしょうか?

その理由は、この研究成果が現在の医学界はもちろん、社会に対しても、それまでの医学常識をひっくり返すほどの大きなインパクトを与えることになるだろう、という判断からでした。

実際この研究内容が発表されてからは、大きな衝撃を与えることになるのですが・・


最近の現代医学で最も注目されているのは、クローン技術による再生医学です。

これまでは、骨とか心臓あるいは肝臓などに障害があると、それをそっくりそのまま新しいものと取り替えることなど、できなかったのです。

そのため、人工の骨や心臓で置き換えるか、他人の臓器を移植するしか方法がありませんでした。

ところが、クローン技術の導入によって、自分の骨や心臓、肝臓をあたらにつくり、それをそっくり、障害のあるものと取り替えるということも不可能ではなくなってきたのです。

これは医学界における画期的な進歩で、絶望の淵に立たされている患者さんたちにとっては夢のような治療法になると、大きな期待がよせられています。

この再生医学への道を開く発端となったのが、クローン羊の誕生でした。




この研究を担当したのがイアン・ウィルムット博士なのですが、博士は、どのようにしてクローン羊をつくったのでしょうか?

彼はまず妊娠中のメス羊の乳腺組織から一個の乳腺細胞を取り出して培養し、その細胞の核を、核を抜いた卵子に入れ込んで、別の羊の子宮で育てました。

そうして一匹の羊(ドリー)をつくったのです。

こうした研究論文を読んだ多くの医者の反応は「ええっ?一個の乳腺細胞から一匹の羊をつくった?そんな馬鹿なことがあるか。乳腺細胞は何回分裂しても乳腺細胞であるはずだ。それなのに一匹の羊ができたなんて。そりゃウソだよ」というものでした。

このような反論が出てくるのは当然だろうと、発表が遅らされたのです。

現代医学の勉強をしてきた者なら誰でもそう思うに違いありません。




私たちは最初母親の子宮の中で精子と卵子が結合し、受精卵となってから、成長が始まります。

一個の受精卵が二個になり、そして四個、八個、と次第に数が増えるのですが、このあいだに増えた細胞はどれも、一個の細胞の中にすべての臓器や組織ができる遺伝子がオンの状態になっています。

しかし、細胞の分裂が進んで一千万個とか一億とかにも増えてくるにつれ、それらの細胞の中にある遺伝子は一つ一つオンからオフに変わってゆきます。

なぜなら、いつまでもすべての遺伝子がオンであり続けたら困ることになるからです。

たとえば胃ができあがる遺伝子がオンで、また目をつくる遺伝子もオンのままであると、胃の中に目ができてしまいます。

これでは困りますね。

目をつくる遺伝子がオフになって、胃をつくる遺伝子だけがオンになって残ることで、胃ができあがるわけです。

乳腺細胞の場合も同じことで、最後は乳腺細胞をつくる遺伝子だけがオンとして残り、他の遺伝子はすべてオフになっているのです。

これがいままでの医学の常識でしたから、一個の乳腺細胞から一匹の羊(ドリー)が生まれたという論文を読んだ専門家が「嘘の発表だ」と考えたのは当然のことだったのです。

そのため、最初はこの情報を信じない人が多かったのです。

ですがその次の年には、この論文をもとに、日本でも近畿大学の角田幸雄教授が、牛のクローンをつくり出すことに成功し、ハワイでは、柳町隆造教授がマウスの三代クローンを誕生させたたのです。

こうして、続々とクローン動物が出てきたため、もはや疑う余地がない事実として、医者も認めざるをえなくなってしまったのです。

やはり、クローン羊も本当だったのだ。

しかしそれではどうやって一個の乳腺細胞から一匹の羊をつくり出したのでしょうか?




断食で生まれたクローン技術

その秘密はとてもシンプルな方法でした。

イアン・ウィルムット博士は、乳腺細胞を培養して増やす際に、数日間細胞を絶食状態においたのです。

つまり、培養液の濃度を10%から0.5%へと、二十分の一に薄めてしまったのです。

この絶食で乳腺細胞はショックを受け、そのショックで、それまでオフになっていた数多くの遺伝子がオンになったというわけです。

クローン羊をつくる秘密は、細胞に断食をさせることにあったのです。

断食をすることで、それまで眠っていた遺伝子が眼をさまし、オフからオンになったのです。

これは素晴らしい発見です。

いままでは私たちの遺伝子は、そう簡単に変わることはないと考えられてきたのです。

そのため、遺伝子を変えるには、遺伝子そのものを組みかえるという方法しかないと考えられてきたのです。

しかし、実際はそうではなかったのです。

断食で遺伝子は変わるのです。




断食療法を行うと遺伝子も変えることができるのです。

そのため昔から、断食は「体質改造の秘法」と呼ばれてきました。

それが、クローン羊の誕生で、科学的に証明されたのです。

たとえば、私たちの脳はエネルギーをよく使う臓器ですが、そのエネルギー源としてはブドウ糖だけで、脂肪(ケトン体)は使わないことになっています。

ですが、私たちが母親のお腹の中にいた胎児時代や生後すぐの新生児期には、ブドウ糖だけではなく、脂肪やケトン体もエネルギー源として使っていたのです。

というよりもむしろ、ブドウ糖だけでは脳の発育はうまくゆかないのです。

脂肪やケトン体、例えばβーヒドロキシ酪酸のようなものを与えたほうが健全な発育をするためによいのだということがわかってきたのです。

いままではなぜ母乳の中にβーヒドロキシ酪酸のようなものがたくさん含まれているのか、その役割がわからなかったのですが、京都大学薬学部の香月博志助教授らの研究により明らかになりました。

したがって、私たちの脳はもともとブドウ糖だけではなく、脂肪やケトン体もエネルギー源として使うよう遺伝子にインプットされているのです。

しかし、その赤ちゃんが成長して、大人になってしまうと、脳はブドウ糖だけをエネルギー源として使い、脂肪は使わないように変わってしまいます。

つまり、成長の過程で脂肪を使う遺伝子がオンからオフになってしまうのです。




最近の研究では、私たちが断食を行うと、オフになっていた遺伝子がオンになるということもわかってきました。

1981年のオーエンス氏の研究で、脳は断食をすると、それまでブドウ糖だけを使っていたのに、脂肪も使い出すということが明らかになったのです。

朝食を抜くと、ある遺伝子がオンになり、体に蓄積された脂肪を使うように体質が変わるのです。

私たちが朝食抜きという半日断食を行った場合にも、脳はエネルギー源として、ブドウ糖だけではなく脂肪を使うようになるのです。

カリフォルニア大学のスティーブン・スピンドラ教授の研究で、マウスの肝細胞のDNAを調べたところ、少食のマウスは遺伝子が若返るという興味深い結果も発表されたのです。

したがって、断食をしなくても、少食だけでも遺伝子が変.わる可能性があると見て間違いないでしょう。

もっとも、朝食抜きといっても、夕食が多かったり、また夜食をすると、遺伝子のスイッチがうまく切り替わらなくなります。

そのため、夕食の量も少し減らし、しかも夜食は全く摂らないと、いうように正しい朝食抜きを実行することがポイントとなります。




つまり朝食抜きの半日断食を実行し、腹七分の少食を守っている人の脳は、スイッチが切り替わることで、一般の三食主義を習慣としている人たちとは違ってくるのです。

ブドウ糖だけでなく、脂肪もエネルギー源として使うように、遺伝子が胎児であったときと同じようにオンになると考えられています。

西洋医学から見放された、何万人という多数の難病患者を断食療法で救ってこられたこうした「朝食抜き派」の医学博士の甲田氏は、患者さんたちの健康状態を身近に観察してきた結果を、本としてまとめられています。

その本には驚くべき事実が多数掲載されています。

一日2食の人は、一日3食をきちんと食べている人よりも、はるかにスタミナがあり、元気に活動できるというこれだけ多くの例を見ると、朝食を抜いたら午前中に力が抜けて、スタミナはガタ落ちになり、頭の働きも悪くなるという現代医学の考え方が、滑稽に思われるほどです。




何年にもわたる断食例も存在する

以上のことから、私たちの身体は、食事の量とか質を変えることにより、体質を変えることができるような仕組みがあると考えることができます。

ですが、その適応力も程度問題で、いきなり大きな変化に遭遇すると、うまく適応できないのです。

そのため、食事や住居などの変化は、ゆっくりと慎重に進める必要があります。

断食の問題でも、また少食の問題でも、その例外ではありません。

長年にわたる少食の研究では、現代医学の常識ではとうてい無理だと思われるような少ない食事で、一年も二年も元気に生活してゆける人たちが存在することが明らかになってきています。

一日300キロカロリー以内という超少食を守り、それを長期にわたって実行しながら元気に生活している人がいます。

2002年8月28日付のタイムズ・オブ・インディア紙は、インド西部のグジャラート州に住む64歳の男性(機械工)が411日間にわたって断食を行ったとの記事を掲載しています。

太陽を食べる男 NASAが研究へ
http://x51.org/x/03/06/3049.php

この記事にあるマネク氏によると、本来食物から得るべきエネルギーは、全て日光から得ているという。

マネク氏の脳を活性化させた状態でスキャンを行ったところ、脳神経は非常に活発で、通常50歳代の男性に見られるような松果体の収縮が見られなかったという!

その男性の生態調査を行っているアメリカの科学者チームは、その男性が2000年1月から2001年2月にかけて断食し、そのあいだは煮騰した水を飲む以外、一切の飲食物をロに入れなかったと伝えています。

その男性は断食中もいつもと同じ生活を送り、断食の404目には、山登りも敢行できたというのです。

その後2002年6月にはまたアメリカへ渡って、断食を開始し、8月28日までまた断食を続けたのです。

こうした例については、春秋社発行の「驚異の超少食療法」という本で、具体例な例と共に説明されています。

この男性が行った断食の生態調査で、人間が年余にわたって、水だけ飲んで元気に生活ができる秘密が、科学的に解明されるでしょう。

その秘密が詳しく解明された暁には、現在のような栄養学の常識も根底から変わってしまうかもしれません。

少食にしても、また断食にしても、人体には想像を絶する適応力が秘められているということは確かなのではないでしょうか?

次回は具体的な方法を!

続く・・

 

 

1012 Wed.

昨夜の米国マーケットはギャップアップで開始。イントラデイは不作だがかろうじて AMGN GOOG でしのぐ。ナスダック総合指数は依然としてショートゾーンだが、下に200MAがあるので、ショートサイドのスイングはパスだ。

こういうときの30分マジッククロスギャッププレイこちらに詳細があるが、こういう悪い地合いでも何と3勝1敗。その1敗も長いヒゲのあるちょっと特殊なパターンだし、負けといっても超ナローレンジだからね。

激しくお勧めします。

今日もカットロスというインパクトのある名前で、コンスタントにブログを書き続けられているGさんの日記は、内に秘めた想いを淡々と綴られるという、題名からは想像できない作風だ。

その淡々とした風情は、とてもトレーダーらしい感じを受けます。というわけで今日はトレードを仕事にするという視点から、いろいろと考えさせられる内容を書かれているので、勝手に引用ご紹介させていただきます。


感謝

前に勤めていた会社を辞めて、あと2ヶ月が過ぎると、一年になる。

前の会社で働いていた時に貯めたお金で生活を送っているわけだが、一つだけ納得のいかないことがあった。それは『お金に対する考え方』だ。親父は俺が仕事をやめた時に『職安行って、金だけは貰えるようにしとけよ』と言った。この言葉を聴いて、俺は機嫌を損ねた。まぁ、俺が仕事をしていた頃に失業保険をかけていたわけだが、そのような金を受け取るのは、俺からしてみれば屈辱以外の何者でもない。俺にはトレードがあるし、そんなものに頼るほど俺の自尊心は安っぽいものではない。

今現在、トレードで生計を立てているのか?って質問になると、そうではないが、お金があるかないかという問題ではなくて、俺らしくあるための意地というか、自尊心と言うか、そういうものを分かっていない。この感情は当然トレーダーという職業に対しても持っている。俺の親父は公務員だ。だから、仕事に対する意地とか自尊心といったような感情は理解できないのかもしれない。しかし、俺は親父には感謝している。というのも、今まで俺の言う事を全て否定し続けてきた親父だったが、去年の丁度今頃の時期に『トレーダーとして俺は生きていきたい』と相談したら、『お前のやりたいようにやってみろ』とだけ言って終わってしまった。

こんな事を言うと親父に悪いが、ちっちゃい時から恐怖で俺を心を縛り続けていたのだけど、やりたいようにやってみろっていう言葉を聴いて、心が開放されたような感覚があったのを今でも覚えている。例えると、鳥篭の中で飼われていた鳥が、鳥篭から解き放たれたといえばいいのだろうか。やっと俺は自由を手にする事が出来たと思った瞬間でもあったと思う。考え方に違いがあるのは仕方が無い事だが、俺の心を開放してくれた事に対しては感謝している。l


変わったこと

去年の10月2日に、トレードセミナーを受講した。

それから早いもので1年が過ぎてしまった。この1年間で自分が変わったと思う。なんと言っても、精神的圧力から解放されて、落ち着いた自分を取り戻した事だろう。来る日も来る日も仕事で、雨が降ろうが、雪が降ろうが、夏の暑い日差しであろうが、関係なく仕事に行かねばならなかった。その仕事が、楽しいものであるのならそれはいい事なのだが、1日のうち14時間近く職場に拘束されていたので、気がおかしくなりそうな事が時々あった。当然睡眠時間は1日5時間程度だ。

俺が当時していた仕事の内容は、食品を扱う倉庫での在庫管理だ。事務職だったのだが24時間営業の倉庫であった為に、事務であっても倉庫の営業にあわせて仕事をしなくてはならなかった。また、週休二日というのは建前だけで実際には1ヶ月のうち4日程度しか休みが無かった事もあった。連続2週間働き続けるという事も当たり前だった。この頃の俺は毎日険悪オーラを身に纏っていた。うちのばあちゃんですら話しかけるのが怖かったというほどだ。

トレードに出会って、仕事を辞めてから少しずつだったけど、険悪な顔色で過ごす日が無くなり始めた。これは実感できる。仕事をしていた頃は、誰かしらに文句を言って仕事をしていた。まぁ、正直自分には不向きな仕事であったのだろう。やりたいと思わない仕事をしているわけだから、嫌になるのは当然の事だ。自分の未来が全く見えなかったからね。だけど、トレードは違った。雲ひとつ無い青い空を見つけた心境だった。

俺はトレードの天才だぜえええ!!と、言い切れない自分がいるし、上手く行かない事もあるが、嫌になる事は全くない。上手く行かないのなら、どうすれば上手くできるのか・・・と、考える自分がいることに気付いた。仕事に対してこういう感覚を持ったことは一度も無い。あるとすれば、自分の楽しみであったビデオゲームとかスノーボードとか、娯楽でしかそんな感覚を持ったことがなかった。トレードは仕事でありながら楽しみを与えてくれた。

そんな仕事をしているわけだから、険悪さはなくなり、逆に朗らかになったと言われるほどにまで俺は変わった。自分でそう感じる部分もあるが、家族の皆がそう感じているのが何よりも嬉しい。これからも、自分らしくある為にトレードを楽しく続けて行きたいと思う。

 

 

1011 Tues.

米国株の基礎セミナーは昨夜無事終了。今回はセミナーでは初めて登場した30分マジッククロスギャッププレイを解説。

これは先日のライブドア大学のセミナーのために、普通の移動平均線を使ったデイトレードの手法として発表したものだが、30分間のホールドを目標にしたプレイだ。
 

デイトレードなのに複数銘柄でエントリーが可能になるため、ハイローバンドギャッププレイと併用することで、安定した収益が可能になる手法だ。

ギャッパーズアイでも毎日解説しているが、10月4日以来のトータルで10戦10勝という成績を残しているプレイだ。

昨日ワインブレイク時にフラッっと立ち寄られた、ベテラントレーダーも、これは凄いと絶賛されていたが、トレンドフォローでMAのクロスをきっかけにして、5日の抵抗線ブレイクとギャップで、トレンドをガッチリと掴むことができるプレイだ。

1分足などのスカルピングに比べてエントリーがシビアな値段を狙わなくてもいいため、ハイローバンドギャッププレイから移行しやすいデイトレードの手法だ。

昨夜の詳細はこちらからどうぞ。


恒例のワインブレイクのあとの事前チェックでは、ナスダックの指数がショートサイドゾーンのため、 MXIM に狙いを定め、スカルピングとマジッククロスのエントリーや脱出ポイントについて解説。

なかなかよい銘柄のないマーケットだったが、ストレスのないトレードをするための考え方を解説するには、逆に絶好の地合だったといえるだろう。

今回のセミナーで7回目の参加というO氏。7月8月は好調で8月などは一ヶ月で3万ドル近い利益を出されていたのだが、9月はマイナス3千ドルだったため、再受講されたのだが、問題点を見つけられたようで、まずは一安心。
 

今月から、セミナールームの椅子をすべて、ハーマンミラー社製のアーロンチェアのフル装備のものに変更。

やはり座り心地がいいようで、今後ライブトレードセミナーのような長時間のセミナーでは、特に威力を発揮しそうだ。

 

1010 Mon.

食生活を変える

最近の日記で最も多いコメントをいただいたのは、この二つのテーマでした。 

近過ぎて見えない見たくない問題

何を食べるか?それが問題だ!


特にお子さんをお持ちの方にとってここで取り上げた問題は、まさに大問題だと思います。

そして湧き起る疑問は、大体次のような点に集約されると思います。

無添加なものばかりで、食生活を豊かにしようとするとお金がかかってしまう。
できることなら、食生活を変えたい。
いままでの食習慣から抜け出すのは困難。
現在外食で安全な食品なんて存在するのか?
どうすればいいのか?


問題提起するだけではなく、実際にはどう対処すればいいのか?

ということで次のステップまで踏み込んでみたいと、連休特集?(笑)としてこの問題を取り上げてみることにしました。

まず結論ですが、実行できる有効な解決策はあります!

ただしそれがベストかどうかは、わかりません。

ですが今までよりも、ベターだということは断言できます。

これは自分が体験してきたことをもとにまとめた、現時点での私自身の考えですから、それを実行されるかどうかは、ご自分で決めてくださいね。

 

 

最初のきっかけは、OAZOの丸善書店でした。
 

ここには文献検索システムがありますが、ここで「朝食」をキーワードに検索すると、このテーマに関連して、驚くべき数の本が出版されていることがわかります。

そしてその95%までが、「朝食を抜いてはいけない」という主張をしています。

これは私が40年以上注意をして実行してきた方法ですが、ほとんどの方が、これを信じてきたというか、今でもほとんどの方は「朝食を抜いてはいけない」と考えられているはずです。

本だけを信じると、道を誤ることがあるということを目の当たりにした瞬間でした。

ですが残りの数少ない「朝食を食べてはいけない」という主張の書籍もこれだけあります。

ということで、引用を含めた参考文献のリストをまず掲載しておきます。

 

参考図書および参考文献

『原本・西式健康読本』西勝造、(社)農山漁村文化協会
『西式健康法入門』西式健康法・西会本部、清水弘文堂
『西式健康法入門本物の健康を手に入れるために』西式健康法・西会本部編、
平河出版社
『西先生は第二の釈尊』甲田光雄、関西西会後援会
『あなたの少食が世界を救う』甲田光雄、春秋社
『断食療法の科学体質改善の実際』甲田光雄、春秋社
『脅威の超少食健康法難病回復のための生菜食症例集』甲田光雄、春秋社
『マイナス栄養のすすめ少食講話集』甲田光雄、春秋社
『アトピーの健康合宿に学ぶ甲田療法の実践』甲田光雄監修、すごやかな子供
を育てる勉強会編、創元社
『生菜食健康法その実際と二十四人の体験集』甲田光雄、春秋社
『肝臓病克服のキメテ現代医学で治らぬ人のために』甲田光雄、菜根出版
『あなたのための少食健康法・上』甲田光雄、甲田光雄シリーズ旧)、菜根出版、
『あなたのための少食健康法・下』甲田光雄、甲田光雄シリーズ、菜根出版
『甲田光雄の大丈夫治りますよ』甲田光雄、甲田光雄シリーズ戟A菜根出版
『食欲の向こう側の物語』甲田光雄、甲田光雄シリーズ戟A菜根出版
『慢性疲労症候群克服への道』甲田光雄、東方出版
『心身症治療のコツ漫性疲労症候群も治る』甲田光雄、光雲社
『白砂糖の害は恐いこれを防ぐために』甲田光雄、人間医学社
『ガン予防への道』甲田光雄、春秋社
『アトピーは必ず克服できる』甲田光雄、東方出版
『背骨のゆがみは万病のもとやさしい西式健康法』甲田光雄、創元社
『根本から治すアトピー、アレルギー』甲田光雄、八尾健康会館友の会編、
せせらぎ出版
『冷え性は生野菜で治る』甲田光雄、文理書院
『少食が健康の原点』甲田光雄、たま出版
『アレルギー疾患の克服断食・少食で体質は変わる』甲田光雄、創元社
『断食・少食健康法宗教・医学一体論』甲田光雄、春秋社
『青汁・少食でアレルギーが消えた』甲田光雄、雄鶏社
『現代医学の盲点をつくこれで病を防げ』甲田光雄、西会本部
『生菜食ハンドブック』甲田光雄、生菜食研究会編、春秋社
『治るよ!頑張るか「甲田医院探訪記」』滝泰三、春秋社
『自然お産のすすめ』すごやかな子供を育てる勉強会編
『少食健康法甲田療法のエッセンス』杉尾敏明編、創元社
『奇跡が起こる半日断食』甲田光雄、マキノ出版
『断食博士のくろう話』甲田光雄、マキノ出版
『食べ方問答』甲田光雄・サンプラザ中野、マキノ出版
『腸をキレイにする!』甲田光雄、日経ヘルス編、日経BP社
『断食療法50年で見えてきたもの』甲田光雄、春秋社
『朝食を抜いたらこうなった』甲田光雄、春秋社
『生菜少食健康法のすすめ』生菜少食研究会編、甲田光雄編
『健やかに老いて生きるために』藤の花ブックレットNo.2、
宗教法人金光教藤井寺教会
『心と食の緊急提言・少食は愛と慈悲の真実行・医学博士甲田光雄先生に聴く』
寺田一清、いい話の新聞社
『ゆほびか』1999年7月、11月、2000年2月、8月、2001年3月、8月、
11月、2002年3月、5月、11月各号
『日経ヘルス』2000年4月〜2002年5月各号(西式健康法実践講座)
『文芸春秋平成13年12月臨時増刊号』長寿の医学収載「少食が健康の原点」
『月間綜合医学』2002年春季臨時増刊号「肉食半減で8億の飢えた人々を救おう
狂牛病予防法」NPO法人日本綜合医学会
『健康生活大全』西勝造、西会本部
『断食研究』高比良英雄、岩波書店
『自然と生命の医学』日野厚、光和堂
「ニューギニア高地入のたんぱくアミン酸栄養」白木啓三、『臨床栄養』44(3)1285
『胃腸は語る』新谷弘美、弘文堂
『誤食の恐怖』中嶋孝司、展望社
『朝食有害説』渡辺正、情報センター出版局
『若返りの秘訣は腹七分』橋本浩明、日経BP出版センター
『ほんとうはやせたいのにまだ朝食を食べている人たちへ』小山内博、
情報センター出版局
『腎臓病と甲田療法』甲田光雄、創元社
『「地球村」に生きる』高木善之・船井幸雄、ビジネス社
『胃は悩んでいる』伊藤漸、岩波書店
『肉食亡国論』森下敬一、国際自然医学会
『深海生物学への招待』長沼毅、NHKブックス
『共生の環境学』槌田渤・小椋純一、さと書房
「高尿酸血症と絶食」甲田光雄『絶食研究』1、(1)=66、
「絶食と宿便」甲田光雄『絶食研究』1(6):42
「絶食と宿便(続)」甲田光雄『絶食研究』1(9)(10):28
「心身症の絶食療法(特に「鈍重肝臓」について)甲田光雄『東洋医学』
13(1):53
「絶食・低カロリー食療法中に認められた腓骨神経マヒとその回復について」
甲田光雄『絶食研究』1(7)(8):57
「『長期(二十五日〜三十五日)絶食者』四名の肝機能の変動及び自覚症状の変
化」甲田光雄『絶食研究』1(4):3
 

でこれから書く方法の効果については、次のような数字をまず挙げておきたいと思います。

ちょっと信じられないような、数字が並んでいますが、もちろんこれは私がすべて体験したものではありませんが、実感としてとても納得できる数字なので、あえてここへ引用しておきます。


肩こり有効率95%
便通有効率93%
疲れ有効率95%
頭痛・頭重有効率94%
冷え性有効率91%
立ちくらみ有効率88%
動悸有効率84%
めまい有効率87%
むくみ有効率91%
朝の目覚め有効率86%
風邪有効率76%
おならの悪臭有効率93%
生理痛有効率89%
肌荒れ有効率95%
アトピー性皮膚炎有効率93%
花粉症有効率85%
午前中の脱力感有効率95%

体重平均6.6kg減少
 

私自身のことでいえばこの方法を実行し半年で、64キロから57キロまで体重は減りました。ちなみに、身長は165センチです。

体調は現在絶好調。

体脂肪率-19.6%
骨格筋率- 30.9
内臓脂肪レベル 7
基礎代謝BMI-21.1

を表示することができる体重計のコンピュータで計測すると、実際の年齢より14歳若い数字が表示されます。
 

続く・・

 

 

1009 Sun.

ハイローバンドギャッププレイと移動平均線

2005年10月のジャンプアップセミナーへ参加された、ハンドル名「やすけさん」は受講後まだ一ヶ月も経たないのですが、次のような書き込みをされています。

基本的に今のレベルでのシミュレーションでは、全く問題がありません。

エントリーと脱出のルール設定は、まさに教科書どおり。

間違っていませんよ! 

MAの並びがベストではなかったという判定でいいと思います。

脱出場所は、下のチャート。出られた位置はロスの少ない位置ですからいいと思います。

 

 

2回目も問題ありません。

 

 

3回目と4回目もOKです。

 

 

 


この脱出もルールどおりですから問題ありません。

カットロスラインは始値が赤いラインを切った位置ですから、脱出された位置で問題ありません。

問題はMAの並び順だと思います。

理想的なパターンではないですからね。


 
 

利益の出ているケースとロスとなっているものの、移動平均線(MA)の並び順を注意深く見てください。

並び順の重要性が、よくお分かりになるはずです。

印象に残ったのは、設定されているトレードストリームのチャートの大きさやサイズが、とてもいいバランスだという点です。

私が添付したCQGのチャートと比べるとわかると思いますが、遜色のない見え方ですね。

チャートが「よく見えている」から、こういうチャートを貼り付けることができるのだと思います。

筋がいいですね。

 

1008 Sat.

ギャップの大きな銘柄4銘柄はどうなったか?
ロング2銘柄ショート2銘柄でヘッジをかけたリスク低減作戦だったが。オープニングの位置はすべてプラスだったので手仕舞い。その理由はナスダック総合指数だ。

ナスダック総合指数はギャップアップでしかも陰線が3本続いた後だ。ギャップアップだからここでプルバックが来るのは間違いないところ。

終わってみるとやはりDOJIに近いナローレンジデイとなったが、どちらへ動くかわからないときは、ホールド銘柄は手仕舞いだ。

ここからさらに下げるか反転するかを見極めてから、新たに出動すればいいのだから。 それに週末をポジションなしで過ごすのは、気分もラクだからね。

今回jのようにギャップが大きい場合に、その方向へローソク足1本分動いた場合、さらにその方向へ動くか、もみ合うかだ が、すでにある程度の長さのローソク足で利益が出ていたら脱出したほうがいいのだ。

欲を出さないということで、特に総合指数が表示するマーケットの地合いがはっきりしない時は、利益確定のためまず脱出することだ。

詳細はこちらからどうぞ。

しかし全部プラスでよかった!

今日から米国株の3day基礎セミナーだ。

 

 

1007 Fri.

昨夜の米国マーケットは軟調。だが前日にポジションなしの状態になったので、ギャップの大きな銘柄4銘柄を選択。脱出がどれだけ大事かということを解説するための、絶好の例ですので、さてどうなるかが楽しみです。

また10月に入り「30分マジッククロスGapプレイ」について、どの銘柄を選択すればいいのかをギャッパーズアイに毎日掲載しています。

【1430】今日のCoolの。 Kajimaya

30分マジッククロスGapプレイで使っているMAって、5日と20日ってなってますが、30分足で5日っていうと45本ってことですかね・・・?チャートを目視で合せてみると、5MAと15MAがぴったりに見えます。う〜ん、謎だ。
とりあえず、HLBに励まねば。

というコメントもいただいていますが、わかりやすく、また非常に安全なデイトレード手法なのでぜひ毎日検証してみてください。

 


ハイローバンドギャッププレイの威力

多くの受講者の方がこのトレード方法で、プロトレーダーとしてのスタートを切られています。

難しいマーケットでも20MAという一ヶ月のトレンドと、5MAという一週間のトレンドに沿った順張りという非常にオーソドックスなトレード方法ですから、ルールを守れば鬼に金棒のはず。

受講者の方からも、次のようなコメントをいただいています。


こんにちは、05.4Jライブのsisyamoこと****です。

おかげ様で今月も良い結果で終わることができました。

でもここ3ヶ月はアップトレンドが続いているからまだまだ油断は禁物ですね。

調子が良いからといってトレードが雑にならないように年末までの3ヶ月も良い緊張感をもって頑張りたいと思います。

今月から新ルールで10時までに良いパターンが見つからなければその日は手を出さないというルールを付け加えたおかげでPCの前に座っている時間が極端に減りました(笑)

やっぱり早い時間の方がパターンに嵌りやすいですし、なんといってもストレスのかかる時間がすごく短いのがいい感じです(*^ー゜)v

DAYTRADENETのセミナーを受講してホントによかったと思います。

一緒に頑張っている方や情報交換ができる方がいるのははげみになりますね。

この調子で資金を増やすことができたら、来年には米株にもチャレンジしたいと
思っています。

そのときはまたセミナーでお世話になると思いますので、よろしくお願いします。


この方は受講後6ヶ月目ということになります。

下の書き込みのように、神風ギャッププレイへ果敢に挑戦されるなど、ガッツのあるトレーダーとお見受けしています。

この日のトレード拝見しても、手堅く利益を出されていますね。

 

同じ掲示板へ書き込みをされている、kajimaya さんや asa さんなど同じ仲間がいるというのは心強い限りですね。

女性トレーダーの「すぴん」さんもこの掲示板に書かれていますが、9月の結果をアップされていますが、なかなかのものです。

頑張りましたね!

 


ハイローバンドの肝!  osa

は、やはりギャップの巾。

客観的に改めてみてみても、8267イオン以外は、ギャップの大きさが一貫していることが分かる。 たぶんこの巾が肝なんだと思う。

ショートはロングよりも若干大きめだけど、この辺が限界かも。 

あと7731ニコン以外は、ルール通りにセットアップにはまってからのエントリー。 

この辺ルーズにしていると、短期的にうまくいっても長い目で見るとしんどいことになるかも。

ニコンはブルフラッグからの抜け出しだったので特別扱いは問題なし。

これはもはやHLBというよりも、フラッグでのプレー。

あとは直近で小さくてもいいから、押しが入っていること。 髭とか逆立ちとか。

同じ色のローソクは基本的に3本目まで。 理想的には逆立ちで入りたい。

長く持つときは、それまでの形が美しくもみ合っていること。

イントラで急騰したら脱出。

そんな感じで、7.8.9月とHLBだけでめちゃくちゃ利益が出ました。

そして心配していたショートサイドでさらに威力炸裂!

恐るべしハイローバンド! はっちサンクス!(笑)
 

彼はベテランのトレーダーなので、このプレイのコツを書かれていますが、ギャップ幅と、トリガーについてきちんと観察されていることがわかる書き込みです。

彼は日本株と米国株のマーケットで、デイトレードとスイングを組み合わせて、まさに自由自在というトレードをされています。

これはハイローバンドギャッププレイ。

チャートからは、見事に基本に忠実でルールのトレードをされていることがわかります。

 

こちらは、デイトレード。

ギャップとトレンドの方向を掴んでいれば、ガイドのラインはなくても全く問題ないということが、このチャートからわかると思います。

しかし、そんなに儲けてどうするのかな?(笑)

 

 

1006 Thurs.

近過ぎて見えない見たくない問題

「何を食べるか?それが問題だ!」を書いた際に、トランス型脂肪の害についてコメントをいただいていました。そこで今日はこのトランス型脂肪についてです。長くなりましたが、ぜひ読んでください。


恐ろしいフライドポテトやパンの朝食

フライドポテトなど炭水化物が多い高温加熱食品には副産物として化学物質アクリルアミドが含まれています。

2005年3月7日、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同専門委員会は「健康に有害な恐れがあり、食品の含有量を低減させるべきだ」とする勧告をまとめました。

この勧告では、アクリルアミドを減らす努力が特に重要な食品としてフライドポテト、ポテトチップス、コーヒー、パン、トーストなどを挙げています。

同じ食品でも調理時間や温度により含有量は異なるため、専門委は「どの食品は、どれだけ食べても安全か」との勧告は不可能だと発表しています。

WHOではこれが最終結論としているわけでも、絶対的に強い発がん性があるといっているわけではありません。

むしろ、アクリルアミドの発癌性は人でははっきり証明されていないと述べているのですが、動物実験では発癌性ははっきりしていますので、可能性は高いと述べています。

アクリルアミドは「でんぷん」を120度以上に加熱すると生成されますが、その生成条件と結果としての含有量はまだ研究途上です。

蒸す・煮るの調理では生成されないと考えられますので、米食はいまのところ大丈夫だと思われます。

問題は、120度を超える揚げものやとオーブンによる調理による食べ物。

つまりトースト・クラッカー・クッキー・ポテトチップス・フライドポテト・ケーキ等です。

 


絶対に取ってはいけない悪い脂肪

さらにあってほしくないことなのですが、トースト・クラッカー・クッキー・ポテトチップス・フライドポテト・ケーキには大きな問題があります。

「おいしい」ために完全に食べないことが難しいことです。

なのに、まだ問題があるのです。

悪い脂肪とは常温で液体の油脂を使いやすくするために水素を加えて固めた油脂のことです。

マーガリンは製造過程で水素添加という化学処理を行いますが、某一流油脂会社の技術者の話では「水素添加のマーガリンにニッケルが残留することは業界の常識」だというのです。

使いやすくなる反面、分子の立体構造が変わってしまい、自然に存在しないトランス型という脂肪になります。

このトランス型脂肪が体内に入ると、体の機能を調節するプロスタグランディンというホルモンの生成を妨げ、アレルギーや免疫力低下などの重大な結果を招くことがあるのです。

トランス型脂肪の身近な食品はマーガリンやショートニング(味のついていないマーガリン)です。

マーガリンを直接食べなくても、パン、クッキー、ビスケット、パイ、ケーキなどマーガリンやショートニングを使っている食品は、いやになるほど、たくさんあります。

マーガリンとバターを比較すると、心筋梗塞などの死亡率はマーガリンの方が多いことが欧米の研究で、明らかになっています。

マーガリンは常温保存してもカビが生えず、虫も寄り付かない食品です。

マーガリンは自然界に存在しないトランス型脂肪で、体内で上手く処理できないため、自然界に存在するシス型脂肪と同じ対応をします。

ですがトランス型脂肪は細胞膜を弱め、免疫機能が低下したり、有害な物質が侵入しやすくなり、これはクローン病の原因ともいわれています。

もしあなたが何らかのアレルギーに悩んでいるのなら、こうした悪い脂肪を食べていないかどうかを疑ってみてください。              
 


このトランス型脂肪は欧米諸国では禁止あるいは制限されています。

マーガリンの危険性はこれだけではありません。

マーガリンの原料のひとつにヤシ油や魚脂がありますが、これらの油脂は不味くてとても食べられるものではありません。

食品添加物を使用して科学的に美味しく仕上げます。

牛や豚の臓物はホルモン焼やモツ鍋などに利用出来るため捨てる部分はありません。

しかし、魚の臓物は腐りやすく、夏場ですと1日でウジがわきます。

この臓物を絞って取れるのが魚脂で、つまり魚脂を搾取した後の臓物はインスタントラーメンのスープへと姿を変えるのです。
 

 

パンの朝食にはトランス型脂肪のマーガリンを使われる方が多いはずです。

パン自体も製造するときにマーガリンやショートニングを多用します。

パンの耳には多量のアクリルアミドが含まれている可能性がある上に、さらにトーストにすることによりアクリルアミドが増加します。

コーヒーは豆を直接食べないので、比較的安全かもしれません。

クロワッサン・パイなどもショートニングやマーガリンを多用するのでより危険です。

フライドポテトの揚げ油にはトランス型脂肪が多量に含まれています。

カラっと揚がるからです。

外食の揚げ物は信用できません。

しかも、これらは若い人ほど多く摂取するため、健康被害はさらに大きいものになるのです。

 


ちなみに、手元に何らかの菓子類がありましたら、その成分表をご覧になってください。

せんべいやおかきなどにはまず含まれていませんが、洋菓子のたぐいは9割方含まれているはずで、最近は冷凍食品などでも見かけるようになりました。

マーガリンやショートニングと書かれていなくても、加工油脂となっていればトランス型脂肪が含まれている可能性は非常に高くなります。

栄養補給用としてスティック状の食品がありますが、マーガリンを臆面もなく使っています。

『New England Journal of Medicine』(337:1491-1499、1997)のNurses' Health Studyによるとクッキーや外食の多い看護婦の方には、心疾患が多いというのです。

つまり、マーガリンに含まれるトランス型不飽和脂肪酸を多くとると、心疾患が多くなるということなのです。

この報告では、1 日のカロリー摂取量の 2 %に相当する脂肪を、トランス不飽和脂肪酸から不飽和脂肪酸に置き換えると、心疾患リスクは53%低減するとしています。

いかに、マーガリン類が恐ろしいかということがお分かりになるはずです。
 
 


危険なファーストフード

外食産業は、安くて美味しいマーガリンを多く使っています。

 コストを安くするためにハンバーガーにはマーガリンが大量に必要になるからです。

他の信頼できる報告によると、マーガリンを常用することで、心臓死が10%上昇すると記載されています。

これが本当なら、単純計算で日本では一年間に14000人の死因がマーガリンによるものということになります。

他にも、脳血管障害死の原因にもなるはずですから、死者はもっと多くなります。

ちなみに、最近ではマーガリンのテレビコマーシャルが減ってきていることにお気づきでしょうか?

大メーカーは危険性を認識して、宣伝を控えてきているのです。

しかし、こうした危険性は直接目に見えないため、利益第一主義の外食産業の多くは、社会的に大きな問題になるまでは使い続けるでしょう。

食品に含まれるトランス型脂肪酸の量の表示を義務付けることくらいは、やろうと思えばすぐにできるのです。

 

 

素早い米国の対応

デンマークでは、2004年1月1日から国内のすべての食品について、油脂中のトランス脂肪酸の含有率を2%までとすると決定しています。

カナダ・アメリカも今年から来年にかけて含有量の表示を義務付けました。

Check the Nutrition Facts label to find margarines with 0 grams of trans fat. Amounts of trans fat will be required on labels as of 2006.
(アメリカ政府のガイドライン)

アメリカ政府は5年ごとに食事のガイドラインを改定しています。

その最新号にはわざわざ斜めの字でトランス型脂肪の危険性が記載され、できるだけ摂取しないように呼びかけているのです。

改定の中心的ポイントでさえあるのです。

Dietary Guidelines for Americans 2005

http://www.health.gov/dietaryguidelines/dga2005/document/

事の重大性から、2006年1月1日から、すべての加工食品にトランス型脂肪の含有量を表示させるという強制手段に出たのです。

アメリカ政府の意気込みが伝わってきますが、それに比べ日本の現状は情けないものです。

アメリカ政府によれば、トランス型脂肪は悪玉コレステロールのLDLコレステロールを増加させ、善玉のHDLコレステロールを減少させるので、さらに中性脂肪やリポプロテインaも増え、悪影響を及ぼすと言及しています。

心筋梗塞・動脈硬化を増やすというのです。

これを、一般人にも広く周知徹底させるのが目的なのです。


 

1993年LANCET発表の Nurses' Health Study ではトランス型脂肪の危険性がのべられています。

Intake of trans fatty acids and risk of coronary heart disease among women. Willett WC Lancet. 1993 Mar 6;341(8845):581-5.

欧米でも浸透はなかなか進みませんでしたが、今年になってアメリカ政府は大々的に危険性キャンペーンに踏み出しました。

これらの業績は、ハーバード大学のWillett WCらが中心的に行ってきたのですが、それは医師ではなく、栄養学の教授なのです。

このあたりが、日本の医学界ではその理論がほとんど無視されてきた理由のひとつなのかもしれません。

彼等のグループの1997年の推計では、アメリカでは少なくとも年間30000人はトランス型脂肪のために余計に心臓病で死んでいると発表しています。

Am J Clin Nutr. 1997 Oct;66(4 Suppl):1006S-1010S. Health effects of trans fatty acids. Ascherio A, Willett WC

女性の場合トランス型脂肪酸を他のものに置き換えることで、心臓病での死亡率が53%減少するという計算さえあります。

権威ある医学雑誌の論文であり、軽薄マスコミの記事ではありません。

the replacement of 2 percent of energy from trans fat with energy from unhydrogenated, unsaturated fats would reduce risk by 53 percent. Dietary fat intake and the risk of coronary heart disease in women.Hu FB, Stampfer MJ, Manson JE, Rimm E, Colditz GA, Rosner BA, Hennekens CH, Willett WC. N Engl J Med. 1997 Nov 20;337(21):1491-9.

もちろん、マーガリンが悪いといって純正バターを大量に取ればやはりコレステロールは増えかねません。

できるだけ脂肪を減らさなくてはいけませんが、マーガリンを代用するのは非常に危険なのです。
 

 

米国のマクドナルドではこのトランス型脂肪の問題に関して、切り替え遅れの和解金として9億円を支払っています。

マクドナルドは、2002年9月に心臓疾患の原因になると指摘された「トランス型脂肪酸」を減らすため、調理油を2003年2月までに新しいタイプに替えると発表したのです。

しかし、マクドナルドは、フライドポテトなど揚げ物に使う油を健康に配慮した新タイプに切り替えると発表しながら実施が遅れたため、訴訟となり和解金9億円を支払ったのです。

日本のマクドナルドではこの問題について、どう取り組んでいるかご存知でしょうか?

 


日本の現状

このことに気づいた日本の医師の中には、1997年頃からトランス型脂肪の危険性を主張してきた方がいらっしゃるようですが、変人扱いされてきたようです。

興味のある方はググっと検索してみてください。

そうした医師が保健所でこうした点を話すと、栄養士や所長から「先生の話は新し過ぎて理解できない。」と嫌味を言われ、抗議を受けるのです。

さらに、脂肪関連の講演会でこうした医師が演者の大学教授にトランス型脂肪の有害性について質問したところ、演台で「それは何ですか?」と立ち往生されることになり、助けに入った座長の京大の有名権威筋の教授の言葉は「よく解りません。たぶん影響はきわめて少ないでしょう。」というものでした。

トランス型脂肪については、日本の医学会ではほとんど無視され続けている議論なのです。

こうした医師のWEBを見て、教育委員会に進言された方に対しては「そんなことは厚生省は言っていない」とか、栄養学的に証明されていないなどと、クレーマー扱いを受ける始末です。

これが日本の学界や文部省・厚生労働省の実態なのです。


 

選択肢のない日本の学校給食

以前ほどでないとはいえ、給食のパンにはマーガリンがつきものです。

子供の肥満や、生活習慣が原因の成人病が増加し、コレステロールなど高脂血症も子供たちにとって重要な問題となってきています。

昔はバターはコレステロールが多く、植物性のマーガリンは健康によいと信じられてきました。

私もそう思っていました。

限られた予算という温床の中で、安いマーガリンは、油性のビタミンの補充という点だけを見れば便利なため、広く普及してきたのですから、無理はありません。

液体の植物性油を、マーガリンのように半固形状態に変化させるためには水素添加などの化学反応が必要になります。

このときに、自然界に存在しない形の立体異性体トランス型やエライジオン酸という化合物ができます。

これらは人体の中で正常に代謝することができないのです。

人は皮膚、臓器、呼吸器など遺伝子や個人差はありますが、かならず相対的な弱点を持っています。

ですから体に悪いものを食べていると、ある日突然アトピーの症状が出ることがあります。

私はどちらかという、こっちのタイプのようなのですが。

ですが若い時や、人によっては、皮膚に対しての抵抗力が強いため、少々体に悪いものを蓄積しても、全く大丈夫なこともあります。

ただその場合は、直ぐには発症しなくても、他の部分で将来の重大な病気の根となるものを体内で育てていることもありえるのです。

正確なメカニズムには異論があるとしても、トランス型脂肪によって心筋梗塞等が10%上昇するのは統計的にはっきりした事実です。

子供たちの将来を考えると、重大な健康障害がゆっくり進んでいると考えるべきなのです。

厚生省の栄養指針は古く、また他の栄養素との整合性のため、いまだにマーガリンを推薦しているのが現状です。

文部行政も似たようなもので、費用負担を恐れるあまり、予算をかけることをしないのです。

以前はリノール酸が体によいといわれてたこともあります。

ですが今やリノール酸も15年くらい取り続けると、死亡率を上げることが実証され、リノレイン酸やDHA・EPAを取るように推奨されているのです。

ですがこれらについても、いまだに学校給食に反映されていません。

マスコミは、マーガリンメーカー等食品会社は巨大なスポンサーであるため、報道することはありません。

給食からマーガリンを追放するのは簡単で、ジャムに代えればすむことで、通達1つで、簡単に変更できるのです。

学校給食にはいまだに多くのマーガリンが使用されています。

このままでは将来多くの死者を出すことになるでしょう。

医師の中には文部省に対してこうした問題点を提言されている方がいらっしゃるようですが、文部省はまったく無視をしています。

給食は食べない自由はほとんどないのにです。
 


 

参考までに、日本マーガリン工業会の見解をここに引用しておきます。

「週刊朝日」2005年8/5増大号(2005年7月26日発売)の記事「マーガリンで心筋梗塞が増える!?」の内容に関する当工業会の見解について

平成17年8月 日本マーガリン工業会

上記の記事内容について、当工業会としては以下の見解を表明します。第一点は、米国で来年(2006年)の1月1日より、加工食品に含まれるトランス脂肪酸(以下「トランス酸」という。)の量をその商品に表示することが義務付けされることについてです。米国ではここ何十年という長い間、心筋梗塞や肥満の増加が大きな社会問題として取り上げられ、これにどのように対処していくかという課題が様々な立場から研究され、検討されてきました。行政府の施策としては、消費者が食品を摂取する際、可能な限り正確で役に立つ情報を提供するとの方針の下に、1993年から、当該食品に含まれる飽和脂肪酸とコレステロールの量を容器(或いは包装)に表示することが義務化され、現在も続いています。トランス酸に関しては、その後も継続して種々論議が交わされた末、2003年7月(今から2年前)に連邦政府保健福祉省食品医薬品局(HHS FDA)が、2006年1月1日からトランス酸も追加して表示を義務化することを明らかにしました。このように、米国の措置は同国の人々の健康や病気に関する長い間の調査・研究、検討を背景として、同国の実情に即して行われているものです。

第二点目は、自然界に存在しているトランス酸についてです。トランス酸は種々の生物にも微量ではありますが存在しており、比較的含有率の多いのが牛肉や牛乳・乳製品で、脂肪中4〜5%含まれています。世界各国の人々の食生活におけるトランス酸の摂取についてみると、ヨーロッパのいくつかの国々では乳製品からの摂取がマーガリンなどからよりも多いことを示している研究報告もあります。このように、人間とトランス酸との間には長い付き合いの歴史があります。以上を踏まえて申しますと、現在の科学的知見に基づき、当工業会は、トランス酸の摂取に関しまして、日本人の食生活の現状で何ら問題とはならないと考えております。皆様の日々の食生活におかれましては、先般政府(厚生労働省・農林水産省)より公表されました「食事バランスガイド」にも示されておりますように、穀物、肉、魚、野菜、果物などいろいろな食物をバランス良く採っていただくことが何よりも大切と考えます。

 

 「トランス脂肪酸」について

平成16年6月 日本マーガリン工業会

広く食品中に含有されているトランス脂肪酸(以下「トランス酸」という)の摂取については、 これまで世界各地でさまざまに議論されてきております。

そして米国においては先般、飽和脂肪酸及び食事由来コレステロールの摂取の他に トランス酸の摂取が冠動脈心疾患のリスクを高めるLDLコレステロール (「悪玉」コレステロール)のレベルを上昇させるという科学的知見に基づいて、 2006(平成18)年1月1日以降、食品の栄養成分表示欄に飽和脂肪酸、コレステロール に加えてトランス酸の含有量も明記することが義務付けられました (米国連邦政府保健福祉省食品医薬品局(HHS FDA)の2003年7月11日付け規則)。

トランス酸に関する知見につきまして、当工業会は、おおむね次のような見解を持っております

1. トランス酸は、先般の米国の措置でも述べられているように、血中LDLコレステロールを上昇させ、HDLコレステロール(「善玉」コレステロール)を低下させるといわれています。しかしその作用については、トランス酸の摂取量が摂取した総エネルギーに占める割合 (エネルギー比と言います。単位は%)でみて2%以下であればほとんど影響しないこと、 さらに、同時に摂取するリノール酸量がトランス酸量よりも多いとその作用が低減することが明らかにされています。またWHO(国連世界保健機関)/FAO(国連食糧農業機関)の合同専門家協議会報告書では、 エネルギー比でトランス酸の摂取は1%未満を提唱しています。

2. そこでトランス酸の国民一人一日当りの摂取量をみますと、米国では5.8g、 エネルギー比で2.6%(注3)、西欧の14カ国では1.4〜5.4g(エネルギー比で0.5〜2.1%)と見積もられています。これに対して日本人の場合は1.56g、エネルギー比で0.7%と低く(注5)、その上リノール酸を 10.85g(トランス酸の約7倍)摂取しています。従って、普通の食生活においてトランス酸の摂取過剰によるリスクを心配する必要は全く ないものと考えています。

3. トランス酸は、液体の油を固体脂に替える際に生成しますが、自然界には乳や乳製品、反芻動物にも脂肪中に4〜5%含まれています。マーガリンやショートニングなどの固体脂(食用加工油脂)はいろいろな加工食品に使われて、私達の食生活を豊かにするのに役立てられています。

4. また、脂肪酸の摂取と冠動脈心疾患のリスクとの関連を考える時には、トランス酸と共に飽和脂肪酸に注目する必要があります(米国の措置でもこれに言及しております)。飽和脂肪酸は血中LDLコレステロール濃度を上昇させる大きな要因といわれております。従って、私達は摂取する飽和脂肪酸の総量にも気をつけなければなりません。

5. 飽和脂肪酸の摂取量(一人一日当り)をみますと、米国人では25g、エネルギー比で13%にもなっているといわれており、アメリカ心臓病協会は その食事ガイドラインで、米国人の飽和脂肪酸摂取量を全エネルギーの10%以下に制限するよう 勧告しています。一方、日本人の飽和脂肪酸摂取量は、1995年で16.5gと推定されており、これはエネルギー 比で7.3%になります。このように、飽和脂肪酸の摂取量に関しましても憂慮することはありません。

以上のように、トランス酸及び飽和脂肪酸の摂取に関して、現在の日本人の食生活において何ら問題はないと考えております。そして日々の食事では、肉、魚、穀物、野菜、果物などいろいろな 食物をバランス良く採っていただくことが何よりも大切と思います。当工業会としましては、これからも脂質栄養の研究や国際的な規制等の動向について引き続き注視していく考えです。

 

食品を買うときは必ず成分表を見る習慣をつけましょう

日本の食品に含まれる総脂肪酸中のトランス型脂肪酸の平均割合

ドーナツ0.8-23.9%・ フライドポテト0.8-19.5%
マーガリン13.5%・食パン9.3%
レトルトカレー6.2%・チーズ5.7%
牛乳4.5%・牛肉バラ4.9%
バター4.1%・牛肉ヒレ2.7%

私は医者ではないうえに、以上のことはネット上で調べたことを自分でまとめただけのため、完全に正確ではないかもしれません。

ですが話半分としても、この問題の大きさには注意を払うべきだと思い、こうして書いています。

こうした現状から私は朝食は抜き、昼夜とも和食にして、ビタミンはできるだけ果物から摂取し、不足分はサプリメントで補っています。

和食の欠点はカルシウム不足になりやすいことですがこの点にさえ気をつければ、現状ではベストの食事だと考えています。

医学会では、アメリカ式の食事は完全に否定されてきているというのが趨勢です。

さらに、アクリルアミドの発がん性においては、オーブンで長時間加熱するクッキーやケーキ、ポテトチップスも同じ意味を持っているのです。

クッキーケーキふんわり、あるいはサクっとさせるために、使われているバターの代用のショートニングには多量のトランス型脂肪が含まれています。

若い人にはフライドポテト・ポテトチップス・クッキー・ケーキ・揚げ物・マーガリンを食べないで過ごすことは、不可能でしょう。

禁止するのが筋なのですが、すでにその製品で会社を支えるという仕組みができている以上、現実的に今すぐには無理な話だと思われます。

こうした話をすると家族にも嫌われてしまうのが現実です。

正論は通りにくいのが世の中で、そうして考えると、とかくこの世は窮屈なものですね。

ですが大人として、声を大にして叫びます。

食品添加物規制が甘い日本は、奇形児発生率は世界一なのです。

さてあなたはどうしますか?

食べるも食べないも、あなたの自由なのです。

 

 

1005 Wed.

レジェンズ

このDVDに添付されているライナーノーツは、Michael Heatley(マイケル・ヒートリー)によるもので、面白い逸話が多く披露されているため、彼の記述を引用しながら、DVDを見た感想をまとめてみることにした。

一応DVDを聴きながら楽しめるように、書きました。ああしんど。(笑)

このDVDは出たばかりなので、グーグっても、ほとんど何もないんだなあ・・

ちなみに、マイケル・ヒートリーは「Kiss不滅のロック伝説」(シンコ−ミュ−ジック・エンタテイメント1998/09出版)やボン・ジョヴィ語録「原書名:BON JOVI IN THEIR OWN WORDS」シンコーミュージック (1998-04-09出版)などの著者でもある。

 

エリック・クラプトンの名前は、ロックやブルースといった音楽に少しでも関心がある人なら、もちろん知っているはずだ。

ロックやブルースの世界では世界一有名だと言ってもいいクラプトンだが、彼は過去に自分のアイデンティティを隠そうとしたことがあるのだという。

伝説のバンド、クリームの次に参加したデレク・アンド・ドミノスはこの謙虚で控えめなギタリストがいかに影をひそめようとしていたかを示す、有名な例なのだという。

この演奏が収録された97年半ばに、クラプトンは火山の噴火で壊減的な被害を受けたたカリブ諸島の小さな島モントセラト救済のために9月にロンドンのロイヤル・アルパート・ホールで開かれるチャリティー・コンサートへの出演を決めていたという。

またその頃、彼はその近くにある西インド諸島のアンティガにアルコール、ドラッグ中毒患者めための厚生施設、クロスロード・センターの設立に向けて奔走していたのだ。

だが7月にはクラプトンは、それまでのキャリアの中で最も地味で、短命だが、この後の彼の音楽に大きな影響を与えることになったグループの一員としてプレイすることになる。

その記録がこのDVDなのだ。
 


このDVDのバンド名「レジェンズ」へ参加の話を持ち込んだのはベーシストのマーカス・ミラー。

マーカスは、マイルス・デイヴィスの1986年のアルバムにプロデューサーとして参加したことで名声をなしたマルチインストゥルメンタリスト。

といってもベースプレイヤーとして有名なのだけれど。

彼は、クラプトンに加え、アルトサックス奏者のデヴィッド・サンボーン、キーボードのジョー・サンプル、ドラマーのスティーヴ・ガッドに声をかけバンドを結成し、主要なヨーロッパのジャズ・フェスティヴァルを廻る11日間のツアーを敢行したのだ。

結局レジェンズは1997年度モントルーでのイベントの最初の夜を華やかに飾ることになったというわけだ。

5人のメンバーのうち4人がアメリカ人という編成にふさわしく、その日はちょうど7月4日、アメリカ含衆国の独立記念日だったという。

 


クラプトンは、単なるメンバーの一人としてだけではなく、積極的にバンドに関わったという。

ここで演奏されたレパートリーの数々は、アルバート・ホールで行われるクラプトンのコンサートのために毎年チケットを求めて行列を作る数多くのファンにとっては、ぽとんどなじみのないものばかりだった。

相乗効果に最も重点が置かれたこのバンドでは、クラプトンといえどもロックスターの大スターではなく、5人のレジェンズつまり「伝説の男」の一人に過ぎない、という意味でも、異色のバンドだといってもいいだろう。

カジュアルな服装で.顎には無精ひげを生やし、互いに顔を見合わせながら、満面に笑顔を浮かべるミュージシャンたちとのこのショーでは、音楽が唯一のメメッセージなのだ。

ひょっとしたらクラプトンは、レジェンズを通して、事実上、ギターを弾.くことだけが自分の関心事だった30年前のヤードバーズやブルースブレイカーズ時代にタイムトリッブしたような気分を味わっていたかもしれない。

しかし、この手のインプロヴァイズした即興音楽は、当時のクラプトンの音楽とはまるで別のものだったのだ。
 


パンドのメンバーは、それぞれの分野の最高峰.に位置するミュージシャンだといっていいだろう。

スティーブ・ガッドは、スティーリー・ダン、ボブ・ジェームス、チック・コリア、ポール・サイモンといったロックやジャズのトップ・アーティストと共演している。

レジェンズでは、1950年代後半に音楽キャリアをスタートさせているジョー・サンプルが最年長だ。

サンプルはクルセイダーズの創設者の一人として有名だが、これまでにラリー・カールトンやランディ・クロフォードを世に送り出したことでも知られている。

サックス奏者のデヴィ.ンド・サンボーンはジャズの世界で素晴らしい業績を築いているが、ロック畑でも、デヴィッド・ポウイ、プルース・スプリングスティーン、そしてローリング・ストーンズなどといったミュージシャンと競演している。

サンボーンとクラプトンは、1986年の映画「リーサル・ウェボン」シリーズ第一弾のサウンドトラックを共同で書き上げたのが最初の出会いだった。

その後二人は.このシリーズの映画をさらに3本手がけ、スティーブ・ガッドもそのセッションのひとつで演奏しているのだ。

70年代以来、ニューヨークのセッション・シーンを担ってきたスティーブ・ガッドとマーカス・ミラーはさまざまな機会に共演してきた歴史を持っている。

クラプトンとミラーは、サンボーンが自分のレコーディングに二人を起用したのがきっかけで知り合っている。

また、スティーブ・ガッドは1994年にクラプトンのバンドに加わり、以来ツアーにもレコーディングにも参加している。

 


レジェンズの音楽は、インストゥルメンタルに重点を置いた、ジャズとブルースだ。

5曲目の「ゴーイング・ダウン・スロー」までは、伝統的なブルース・ギターもヴォーカルも登場しない。

しかし、その前の4曲を聴くと、ミュージシャンたちが、どれだけこのコラボレーションを楽しんでいるのかが手にとるようにわかるはずだ。

マーカス・ミラーのチョッパーで始まる、ミディアムテンポの一曲目フル・ハウス。

例のサンボーン節のメロディーのバックで刻まれるクラプトンのワイルドなサウンドによるバッキングは一聴に値する。

要所要所で、キメの入るガッドのドラミングが曲に息吹を吹き込む様は圧巻だ。

そしてクラプトンの金色のギターがソロを展開すると、ジョー・サンプルがフェンダーローズの音色でサンプル節で引き継ぐ。

そしてまたサンボーンへ戻すのだが、ここで彼はハイトーンの咽び泣くような、セクシーなフレーズを惜しげもなく振りまくのだ。

そしてマーカス・ミラーのベースソロに触発され、スティーブガッドが重いノリをキープする様は、ファンでなくとも鳥肌が立つはずだ。


 

二曲目はスティーリー・ダン風の「グルーヴィン」。しかしサンプルのソロが入ると、クルセダーズかと一瞬思ってしまう。でもこういうリズムってノリが難しいのにねえ。気がつくと最後の方で、ガッドはノリノリのリズムを繰り出しているのに気がつくという按配には参りました。

途中のクラプトンのソロの出だしの音が明らかに間違ってるのがご愛嬌。

 

そして3曲目はサンプルの繊細なピアノソロから始まるスローテンポの「ルーシー」。

そこへクラプトンのギターが絡みつき、リズムがさりげなく後押しをしながら、サンボーンとクラプトンがユニゾーンでメロディーを淡々と謳いながら、クラプトンのソロへと展開する。

 

4曲目はマーカスのベースソロから始まり、軽快なテンポに乗って展開する「スネイクス」。

ここでのクラプトンのバッキングは素晴らしい。

サンボーンのソロへの「まとわりつき」具合からは、やはりクラプトンは「ただ者ではない」ことがわかる。

しかし、ここからのサンボーンが凄かった。

「まとわりつかれた」ことをエネルギーとして、噴出する彼の内なる力を、高音のブローで表現するその引っ張り具合には、ただ感心するばかり。

そしてクラプトンもこのサンボーンのソロに触発され、憑かれたように弾きまくると、そこはもうクラプトンの世界だ。

だが、その後で手達のジョーサンプルはスタンウェイの生ピアノで、フレッシュなサウンドを送り込み、一瞬会場の色を違った色に染めてしまう。

もちろんマーカスだって負けてはいない。

チョッパーソロで会場を沸かせると、お待ちかねのこのDVD初ののスティーブ・ガッドのドラムソロだ。

バックではサンボーンとクラプトンが子供のように喋りながら、童心に返ったように笑っているのをお見逃しなく。

そしてメンバー紹介。

 

5曲目のブルース色の強い「ゴーイング・ダウン・スロー」はクラプトンをフューチャーするだろうということを予感させるイントロで始まり、やがてクラプトンのあの歌声が開場に響き渡る。

少し押さえた遅めのリズムと、その後の突然の転調が、メチャお洒落。

誰だ!こういうことを考えるヤツは?!

はい、それはクラプトンです。(笑)

これで「グルーヴィン」ソロの出だしの音の間違いは帳消しだ。

サンプルのフェンダーローズのサウンドがまたこの曲の雰囲気とよくブレンドするんだなあ・・

 

 

6曲目はシャッフルの軽快なアップテンポで「ビーバー」。

サンボーンとクラプトンのユニゾンでメロのリフが展開されるが、当然これくらいのリズムだと、サンボーンは倍の数を刻みながらの32分音符連発ソロを繰り出すはず。

と思っていると、やはり出ましたね。カッコいいなあ・・

こういうフレーズだとタメを張れる筆頭はリー・リトナーだろうね。

ラリー・カールトンもいけるはず。

二人ともゲストで出て欲しかった・・(笑)

でもここでクラプトンはブルースのフレーズで応戦。

そしてスタンウェイの生ピアノで色を変え、3連フレーズを繰り出すジョーサンプル。

こういう3連の使い方はホントうまい。さすが長老だね。

もちろん、32分音符連発ソロもありです。ハイ。

 

 

かすかな音量の生ピアノで始まる7曲目は「イン・ケース・ユー・ハドント・ノーティスト」。

クラプトンはシグニチャー・モデル、マーティンのアコースティック・ギター。

マーカス・ミラーは6弦ベースでメロディーを紡ぎだし、やがてアドリブへ。

いやあマーカスクン、ちょっと渋すぎるぞ!

でもナイスだよ・・

あっ・・そこでジョーサンプルは、そう来るのか・・スタンウェイのナマピが心に染み込んでゆく・・

 


8曲目はクラプトンをフューチャーしたスローブルースの「サード・ディグリー」。

何といってもクラプトンの歌がいい。

インストの合間に入る歌という「間」が効くから、余計にいいんだね。

クラプトンファンなら涙なしには聴けないチューンだろう。

もちろん濃いギターソロもぎっしりと詰まっている。

スティーブ・ガッドは、何とブラシですぜ、旦那。

こりゃ堪りません。

エンディングは、文法どおりの終わり方。

こういう予定調和はホント気持ちいい。


 


サックスソロから始まる9曲目は「ファースト・ソング/タンゴ・ブルース」。

サンボーンのリリカルなプレイを堪能していると、ジョー・サンプルのナマピが絡み、マーカスミラーとガッドのリズムが入ると、少し色が明るくなるという構成。

この曲になるとクラプトンは最初座ってバッキングに徹している。

メロティーはまさにサンボーン節、そこへクラプトンのメロディーがからむという按配だ。

このあたりになると、クラプトンのギターは、実に伸び伸びと謳っている。

この曲は全体にちょっと抑え目。

その理由は次の曲にある。

 

 

10曲目のラストは、フェンダーローズのソロから始まる、あの名曲クルセイダ一ズの「プット・イット・ホエア・ユー・ウォン・イット」。

例のフレーズをクラプトンが弾いているのだ。

簡単なフレーズのせいだろうか、マーカスの先へ引張ろうとするリズムを、ガッドが抑えているのがあきらかにわかるのが面白い。

しかしサンボーンはこの曲で、実によくブロウする。

こうした意表をつく展開がこういう音楽の醍醐味なのだから、もう堪りません。

クラプトンも、負けずと泣きのフレーズを披露。

佳境に入ってくると、マーカスがランニングするフレーズを繰り出すのだが、こういうところが渋いよね。

サンプルのフェンダーでのソロに、被さるクラプトンのラフでジャージーなバッキングのフレーズがイカシテるよなあ。

さてそのあとは、マーカスのチョッパーソロだが、上から下りてくるフレーズがイカしてるね。

ここで大いに盛り上げた後で、スティーブ・ガッドがさらに油を注ぐのだ。

参りました。

 

 

ここで会場は当然のことながら、アンコールの嵐。

アンコールでは、サンプルが弾むようなビアノ・ソロで.ジェリー・ロール・モートンの「シリーヴァボート・ストンプ」をソロプレイ。

だがその後で、意外な展開が・・

ジョーサンプルのスタンウェイでのバックで、何とマーカスがバスクラリネットを手に登場。

センチメンタル・ムードを吹くのだが、これがなかなかのもの。

優れたミュージシャンはいくつもの楽器をこなすというのは本当だね。

そして当然サンボーンが素晴らしいスピード感のあるフレーズで切り込むのだが、このバスクラリネットののんびりとした、木管のサウンドと、サンボーンのアルトのサウンドの対比がまたいい。

そしてバスクラリネットが、「レイラ」のフレーズを吹き始めると、会場からはヤンヤの喝采。

クラプトンはシグニチャー・モデル、マーティンのアコースティック・ギターで、「いとしのレイラ」を謳い始めるが、マーカスがバスクラリネットによって、実に個性的なヴァージョンに仕上がっている。

サンボーンの間奏も、さすが手馴れたもの。

彼の特徴は、高い方の音程が外れかかるきわどさを、味としてミックスするスリリングさなのだと思うのだが、それが彼の強い個性となり、他の追従を許さないものになっているのだろう。

最後はアンサンブルで、1986年にオーティス・ラッシュのスペシャル・ゲストとして初めてモントルーに出演.したときに演奏したナンパー「エヴリ・デイ・アイ・ハヴ・ザ・ブルース」。

早めのベースランニングに乗ってクラプトンが謳うブルースは、ここでしか聴けないバージョンだろう。

またここでもサンボーンはブロウする。

ここまでやってくれれば、観客は満足して、さらにアンコールする気力はなくなろうというもの。

 


4年後エリック・クラプトンは「ギター・プレイヤー」誌の取材に対し、レジェンズのツアーに参加したことで、自分の音楽に自信を取り戻せたと告白している。

「私は、自分ではブルースが弾けると思ってはいたが、プロのミュージシャンとしての自分を振り返ったとき、ずっと自分に自信が持てずにきた。じっくリ腰をすえてジャズ・プレイヤーと音楽について語るなんて、自分には無理な相談だと思っていた。

だって連中のほうが私よりずっとレベルが上だからね。

でもここ数.年、自分がどんな種類の音楽にもアブローチ可能であり、そこにユニークな視点を持ち込めるのだということに気がついたんだ。

たとえば、レジェンズ・バンドとツアーしたとき、僕には連中とプレイする資格がないと思い込んでいた。

でも、自分はよそ者だと感じてはいても、彼らと音楽の話をしたとき、連中と並んでプレイすることぐらい、自分にだって十分できるはずだって気がついたんだよ。」

 


「ビルグリム」は、曲を主体とした実験的試みを進化させた電子化サウンドだったが、2001年のアルバム「レプタイル」にはレジェンズでの経験が色濃く反映されている。

クラブトンの言葉を借りるなら「よりメロウで繊細な音楽領域に足を賭み入れている」ことになるのだ。

エリック・クラブトンがモントルーの舞台を踏むのは、これが4度目。

スティーヴ・ガッドの初舞台は、チャック・マンジョーネのバンドで出演した1972年までさかのぽる。

サンボーンとマーカスは、1981年にアル・ジャロウとランディ・クロフォードのサポートでモントルー・デビューを果たしている。

それでもレジェンズでの経験は、こうした年季の入ったモントルーの常連プレイヤーたちにとっても格別なものとして記憶に残っていることだろう。

レジェンズという名に恥じないバンドの、インタープレイの真髄がこのDVDにはぎっしりと詰まっている。

その素晴らしさを、文字では表わすなんて、到底できない相談だ。

何しろ伝説のミュージシャンが5人もいるのだからね。

ぜひとも、聴いて、見て、終わったあとのこの「呆然とする気分」を味わって欲しい。

そういうDVDだ。

 

1004 Tues.

30分マジッククロスGapプレイの詳細

ライブドア大学のセミナーでも好評だった、30分マジッククロスGapプレイ の詳細をこちらまとめました。

かなり詳しく図入りで詳細な点まで解説していますから、よく理解すれば初めての方でもできるプレイです。

つまりスイングスキャンさえあれば、ハイローバンドギャッププレイとこの30分マジッククロスプレイというデイトレードの両方ができるということ。

つまりダブルOK!な方法だということです。

スイングスキャンのリリースまでに、十分なシミュレーションを積んでおくことが成功への近道です。

あまりにも簡単に勝てるので、欲が出ないように気をつけること。

これが唯一の注意点です。(笑)

 

少しここへ転載しますが、次がエントリー条件。

@5日と20日の移動平均線が本来の並び順になる位置を見つける。
A5日間の30分足のローソク足本体の高値を越えていること。
B前日からは適正な大きすぎないギャップアップを起こしていること。
 

これはエントリーしてはいけないダメな例

下のチャートがその理由

ローソク足が青い陽線ですから、もしエントリーしたら損を出します。

条件を満たしていないのでショートつまりカラ売りをしてはいけません。

 

ギャップの適正なこの8銘柄をすべてチェック。
2005年10月3日のナスダックマーケットでの例。
 

次はスイングスキャンの上から2番目に表示されている LLTC です。

@5日と20日の移動平均線が本来の並び順になる位置を見つける。
A5日間の30分足のローソク足本体の高値を越えていること。
B前日からは適正な大きすぎないギャップアップを起こしていること。
 

この例ではエントリーポイントでの移動平均線も本来の並び順の位置です。

ローソク足が青い陽線ですから、エントリーしたら儲けがあります。

狙う利益幅は30分足で1本分。

下は1分足チャート

 

 

 

1003 Mon.

信州で新蕎麦 

新蕎麦が味わえる季節なので、先週末、慣らし運転を兼ねて「新蕎麦」を食べに一路信州へ。
 

宿泊は「あずみの温泉ホテル」。

中央高速の高井戸インターからは約230キロほど。

 

ホテルは週末のため混雑。クルマは第二駐車場まで溢れていた。

 


 

松本市内でミニコミ誌を買い、ホテルの人にも評判を聞いて、どこがいいかを現地で物色。

早朝に一風呂浴びて、ホテルの朝食はパスして、距離的にも余り遠くない「ながわ山菜館」がいいだろうと出発。

朝9時から営業しているというのもポイントだ。

 

幌を下ろして、新鮮な空気を楽しみながら30分ほど走ると、ナビは現地到着を告げる。

ドライブには最高のロケーションなので、お勧めですぞ。
 

ただし11月になって雪が降る頃から翌年の春までは休業するという。
 

直売場は朝8時半から営業している。

蕎麦は15時以後になると売り切れる場合もあるという。

標高が高く、夏でも寒暖の差が大きい奈川の蕎麦は、蕎麦の本場信州でも美味として知られているという。

ここでは石臼で天日干しの蕎麦を少量ずつゆっくりと製粉し、地元の達人が伝統の技で打ち上げるという。

一口ほおばると、澄み切った自然の空気の中で香りがフワッと広がり、粘り、コシ、甘味が相まって奥深い味わいを醸し出す。

純朴で優しい味のツユとが織りなす蕎麦の旨さは、都会の名店では決して味わうことができない。


ここの特産の「ふき」は辛子のスパイスとあいまって秀逸。

お土産に買って帰られることを強くお勧めします。



帰路はダムを周回するワインディングロードを楽しむことができる。

時間があったので、甲府で下りて「ほったらかし温泉」で一風呂浴びて帰ることに。


途中で早いBMW3シリーズのアルピナに追いついたが、絶好の露払いなので追走することにしたが、こういうのに遭遇すると、ラクにペースを上げることができる。

だから譲ってくれなくていいのだけど、最後にはお先にどうぞと譲られた。ツユ払い役は好きじゃないのに。



長野からだと一宮・御坂I.Cで下りて市内を抜け、山手へ走るのだが、途中には広大なブドウ畑が広がっている。

 

晴れた日には富士山の素晴らしい眺望を楽しみながら楽しめる天然温泉。

10月は朝5時30分から開場しているという。

こちらが公式のWEBサイト
 

晴れた日には素晴らしい富士の眺望を楽しめるという。

 

中央高速の上りは、高井戸に近づくと何台かのオービスがある。

なわけで、その中の一台を記念?撮影。

道路の白い線上で「チーズっ」とやると、よく写ると思う。(笑)

 

 

1002 Sun.

ライブドア大学のセミナー

昨日は、ライブドア大学のセミナー講師として渋谷へ。

マークシティーという駅にある渋谷道玄坂地区に整備された、商業施設・ホテル・オフ ィスからなる複合施設のレストランで、今回のスタッフの方と打ち合わせがてら昼食を楽しみました。

普段渋谷へ電車で来ることはないため、こういうところがあるのは全く知らなかったので、まさにおノボリさん状態でキョロキョロ。(笑)


京王井の頭線に直結し、JR、私鉄各線の各渋谷駅と連絡しているうえに、ホテルの入るマークシティイーストと、オフィス棟のマークシティウェストから構成されているかなり広い施設です。

 



 

セミナー会場はちょうどこのマークシティーの裏側で道玄坂に位置しています。



株式会社ライブドアフィナンシャルホールディングス 代表取締役社長兼
株式会社ライブドア 執行役員上級副社長(ファイナンス事業職掌) 兼 
ライブドア証券株式会社 代表取締役社長
講師(基調講演):羽田 寛(はねだ ひろし)氏

プログラムは冒頭の10分ほどは羽田氏の講演があり、そのあと直ぐに私の出番で、1時40分くらいから4時半まで。



次は私の番

久しぶりの立ちっぱなしだったので、終わってから足と腰に来ました。(笑)


講師:尾崎 式史(おざき のりふみ)氏(写真右)
   トレードライフ 代表

講師:ストッポ田口(すとっぽ たぐち)氏(写真左)
ライブドア証券株式会社 ダイレクト営業本部 オンライン営業部員


4時半から5時半までの一時間はこのお二人の講演。
 

セミナー終了後は、ライブドアのスタッフの方と、他の講師の方に加えて、ハンドル名株乃助さんとそのお仲間のトレーダーの皆さんとも合流して打ち上げ。

念のためにと予備のプロジェクターを持参したため、今回は車。

そのため打ち上げの飲み会では、もっぱらノンアルコールビールとジンジャエール。

株乃助さんって有名な方なのだそうで、知らなかった。(^_^; 

前は「ハナビさん」というハンドル名だったのだけれど、ある事情があって改名されたのだそうで、まあ詳しいことはここでは書けませんが、朴訥で物静かな青年でした。

でもみなさんちょうど私の息子くらいの年まわりばかりの方なので、年齢を自覚することに・・(笑)

でもトレーダー同士ってフランクなので、初対面の方ばかりでしたが、話が弾み楽しい飲み会でした。

 

ノートパソコンと荷物を積み込んで、暗くなった街を一路銀座方面へ。

幌を下ろし秋の心地よい冷たさの空気を大きく吸い込む。

疲れと満足感を感じながら、アスファルトに水をブチまけるように加速する車のGを感じる一瞬は最高の気分だ。

で今日はジャンプアップセミナー。

さあもう一日頑張るぞ!(笑)

 

 

1001 Sat.

何を食べるか?それが問題だ!

10月の声と共にやってきた食欲の秋! 腹が減って戦はできぬ!とハンバーガーに喰らいつく人は多いだろう。ハンバーガーといえば、マクドナルドというパブロフの犬状態の人は多いはず。

何しろマクドナルドは世界100カ国以上に3万店を展開し、世界中では一日にスペインの総人口より多い4600万人がマクドナルドの商品を食べているのだから。

アメリカでマクドナルドがファーストフードに占める割合は43%。


Look after the customer and the business will care of itself - Ray Krof Mcdonald's Founder

お客様を大切に。そうそれば商売は自然とうまくゆく - レイ・クロフ マクドナルド創業者


映画「スーバーサイズ.・ミー」は、2004年1月のサンタ.ンス映画祭のド.キュメンタリー部門で上映され一躍話題となった。

その理由は「人体実験?ド.キュメンタリー」だったからだ。

当然ファーストフードの本場アメリカにも波及し、マクドナルド側は、この映画との関連はないとコメントしたものの、この映画が公開されてから、マックはスーパーサイズの販売を中止したというから、その影響は小さくなかったというべきだろう。




監督のモーガン・スバーロックは、2002年11月の感謝祭を実家で過ご.していたところ、あるTVのニュース報道に釘付けになったという。

「自分たちの肥満症は、ファーストフード・メーカーのせい」とティーンエイジャーの女性2人(14歳で身長147センチ体重77キロ、19歳で身長168センチ体重122キロ)が訴訟を起したのだ。

訴えられたマクド.ナルド.のスポークスマンは、自社が提供する食品の栄養バランスと肥満の因果関係は全くないとコメント。

6ヶ月目には判決が出たのだが、結局裁判所は大量に食べたのは本人の責任と判定、少女たちはマックが有害だと証明できなかったため、原告の請求は棄却されることになった。

マクドナルド側の弁護士の言い分は「ファーストフードが健康に悪いのは常識だ。原告は肥満の原因がマックとは立証できなかったのだ」というもの。

だが判事は原告側にも道を開き「マクドナルドの商品を毎日食べるのが著しく危険だと示せれば再提訴も可能だ」と付け加えるのを忘れなかった。

自己責任と企業責任の境目はどこにあるのか?

どちらの言い分が正しいいのか?

という疑問を解消するために、この映画の作者モーガン・スバーロックは1ヶ月のマクドナルド三昧を開始。(笑)

「1日3食とも食べるものはすべてマクドナルド」というわかりやすいドキュメンタリーを「スーパーサイズ・ミー」と題した映画に仕立て上げたというわけだ。



映画ではいくつかのルールを設定

ルール1:ファーストフード.店内のメニューにあるものだけを食べる。

ルール2:「スーバーサィズ」を勧められたら断らない。

ルール3:全てのメニューを必ず一度は食べる。

ルール4:朝・昼・夜ともマクドナルドのメニューは全て残さず食べなくてはならない。



スバーロックはこの実験の前に、内科医・胃腸科医・心臓病専門医・栄養士の4人の医師に診察と検査を依頼し、体の異変を数値と共に、彼自身の言葉によって実証して行くという構成だ。

彼のコレストロール値などの数値はすべて健康だったがこの計画を聞いた医師たちのコメントは「中性脂肪は増えるだろうし、体重・コレストロール値は上がるかもしれないし、気分も落ち込むかもしれないが、体は順応性が高いから、ただそれだけだろう。」というものだった。

スタート時の彼の体重は84.1キロで健康そのもの。

果たして、人はファーストフード.のみで生ぎることができるのか?

30日後のモーガン・スバーロックのカラダにはいったい何が起ぎるのか?

なかなか面白い展開だ。





カメラは2日目にスーパーサイズをすべて食べた22分後に吐くシーンを捕らえている。

3日目には、気持ち悪くなるが、禁煙でも3日目が最も苦しいと笑わせる。

5日には体重は88.5キロへ増加、この頃から胸に圧迫感あり。

おいしいし、満足感はあるが、気分が滅入ってくるという。

12日目の体重測定では92キロ。

さらにモーガンは実験中、全米20都市を回り、字佼給食の調理師、体育教師、弁護士など多くの人への取材を敢行し、食生活がど.れだけ人間形成に影響を与えるかを検証している。

問題児を扱う学校では、食事に肉を出さないという。

また給食は莫大な利益を生み出すため、ファーストフード会社は学校給食の分野からは絶対に手を引かないのだという。

筋肉が減って、脂肪が増えたため、体重は91.6キロへ少しだけ減少し始めるが、頭痛と目の裏が痛いという。

18日目の検査での診断は、「病気」の状態という判定。

肝臓がやられているという。

そして食べると気分がよくなってくるという。つまり中毒状態だ。

マクドナルドの発表では、顧客の72%が週一回以上食べるヘビーユーザーだという。

そして週3-4回以上の利用者をスーパーヘビーユーザーと呼んでいる。

ファーストフードにはいろいろな中毒成分が含まれていて、チーズにはモルヒネの成分が含まれている。

チーズの蛋白質にあるアヘン剤でそれを甘味飲料とセットで売られているが、その甘味飲料には中毒性の糖分にカフェインが含まれているから、12歳の子供の脳には勝ち目はないという。

弁護士は「遊びを作り、ピエロまで動員して幼児を誘い込むのは責任が大きい」と証言し、栄養士はファーストフードはゼロが理想的な食生活だと断言する。

21日目には息苦しくて夜中に目が覚め、呼吸が苦しく暑く動悸も激しく、不安感に襲われたという。

検査では尿酸値が高くなりこのままだと痛風が起こるだろうとの診断。

医者は肝臓が危険だという。

医者はアルコールならわかるが、ファーストフードでこうなるとは想像がつかなかったと驚く。




食品産業は巨大な業界で高額な圧力団体を雇っている。

圧力団体の目的は3つあり、雇われている会社の製品に対して悪影響となる発言を監視し、会社の不利になる法案を通さない。そして、有利な法案を通すように働きかけるというもの。

そして彼らの「自身が問題の一部であると認めている」という証言には戦慄を覚える。

この実験で月末までに食べるマックの量は、栄養士が食べていいという量の8年分に相当するのだという。

最後の計測では95.3キロ。

結論は「マックは安いが、肝臓が確実に悪くなる、つまり代金なりの食事だ」ということ。

不健康な食事を売って巨大な利益を得るのがファーストフードのビジネスで、それを辞める企業はありえないというわけで、
まさに選択肢はあなた次第というわけだ。

2004年3月には、肥満による食品会社への提訴を禁止する「チーズバーガー法」が下院を通過。

現在の全米一肥満の街はデトロイト、二位はヒューストン、三位はダラス、4位はサンアントニオとテキサス州が最も肥満の多い州だという。

モーガン・スバーロックが元の体重へ戻るのには18ヶ月かかったという。

この映画が公開されてから、マックはスーパーサイズの中止を発表。

だが、すぐにアダルト・ハッピーセットが登場。

マックでは、この映画との関連はないとコメントしている。




圧巻は付属のDVD、マックポテトは密閉した容器へ、1ヶ月以上放置しても決して傷まないし腐らないのだ!

さてあなたは、このDVDを見終わったあとで「もうお腹いっぱい」という感覚になるのか、それとも「マックが食べたい!」と思うのか?

それが運命の分かれ道?

どにかく、ごちそうさまでした。(笑)
 

 

 


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2005 1001-

 

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