デジタルにする訳

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未だ会社勤めをしていた2000年頃、当時としては珍しいSXGA対応のTFT-LCDディスプレイを職場で使っていた。
そのときに組み合わせていたビデオカードの出力は、CRTディスプレイで1152×864ドット(17インチで使うと程よいドットの大きさになる)で使うには問題なかったのだが、LCDディスプレイに接続するとビデオカードの信号がそのまま再現されてしまい、文字が滲み、ゴーストのような表示になる。
で、少しの間我慢して使っていたのだが、仕事をしていると眼が疲れ、頭痛もするようになってきてしまった。

これでは堪らんと、当時画質が売り物のMatrox G400を研究開発費(!)で購入したところ、さすがの画質で症状も治まってきた。

さらに遡ってWin95がリリースされた頃も、なんとか画質の良いCRTディスプレイを調達できないかと、開発設備費(!!)の中に潜り込ませたことがある。

どうやら、私の眼は、ディスプレイの画質に通常より敏感で、更にコンタクトを使っていることでドライアイになっていて、悪い環境に過剰反応するらしい。
なので、その時点で出来る限り眼の負担が少ないものを手に入れていた。


今、使っているディスプレイは、もちろんデジタル接続で、ブライト(輝度)を出来る限り絞っている。
一般に販売しているディスプレイは、明るさを主張しているのでブライトが最大輝度になっていることが多い。
私の場合は、使用限界まで落としてしまう。そうすると眼に幾分楽になる。

更に、ディスプレイの枠もどちらかといえば、アイボリーなど明るい色を選ぶ。
オフィス機器の環境ラベルとして、TCO'03というのがあるが、ディスプレイの枠が黒だと通らない。なぜなら黒い枠の部分が瞳孔を開くことに一役買ってしまうからだ。結果必要以上の光が瞳孔に入ってしまい眼の健康に良くない。

セミナールームのディスプレイが黒っぽいのは、全体を黒で揃えるというのがあった。
おまけにセミナールームの照明は落とされているので、実は眼には余りよくない。

ということで、自宅でトレードするときには、品質の良いディスプレイを選び、デジタル接続、枠はグレーやアイボリー、輝度は出来る限り絞り、部屋の照明は暗くし過ぎない、ということになる。

更に眼が乾いてきたら、すかさず目薬を注すようにしている。

一番良いのはディスプレイを見ないということになるのだが、さすがにそれは出来ない。

今日のCoolを見て、私がディスプレイをデジタル接続にこだわる訳を、つらつら書いてしまった。

とはいうものの、私がここが滲んでいるじゃないといっても、気が付かない人もいることも事実。
少しでも気になるのであれば、健康のために拘ったほうがいいということで締めたい。