トレード用PC(2005年4月時点)

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今週に入って、トレード用PCの問合せが増えている。

私はDELLのPCの営業マンのように馬渕さんから揶揄されているが、心からDELLをお薦めしているわけでもない。最近セミナールームに導入したUltraSharp1704FPはちょっと待てよと考えさせるものがある。

それなりの17インチモニター(1704FP)
https://www.daytradenet.com/blog/tokidoki/archives/2005/03/07000135.html

CQGは純然たるチャートソフトウェアなので、モニターのひとつはCQGに占拠される。よって執行ソフトやブレイクスキャンの類は、もうひとつのモニターに表示している。

私がデイトレードネットのセミナーを始めて受講した頃、デュアルモニターは必須とは云っていなかった。あると便利というくらいだ。いまや必須とまできたのだが、使用しているツールの向上、PCの性能向上、そしてモニターの低価格化(私がメインに使用している17インチと16インチモニターは、いずれも7万以上!だった。)によるところも大きい。

液晶モニターが15インチのころは1024×768ドットであったため、PCとモニターの接続方法(デジタルとアナログ)の違いはほとんど気にならなかったし、調整すれば済む程度だった。

私が1280×1024ドット(いわゆるSXGA)のモニター(アナログ接続)に出会ったのは2000年頃で、このころは未だデジタル接続というものはほとんど見掛けなかった。このときのモニターは性能がよすぎたようでビデオカードの信号をそのままトレースされたものだから、ExcelやOutlookで表示している線や文字が滲んでしまいかなり眼が疲れた。(後にMatrox G400に替えた。適当なビデオカードには適当なモニターのほうがいいということはIBMのPCで知った。)

このときの体験があって、液晶モニターの接続はデジタル接続(DVI)がいいとセミナーでいっている。

DVIに関してはここが詳しい。

DVI情報広場
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/9439/

なぜDELLのPCを紹介しているかといえば、オプションのビデオカードでDVI 2系統をサポートしていることが大きい。もちろん他社でもDVI 2系統をサポートしているPCがある。しかし価格を比較するとDELLのほうが安いことが多い(世界シュアNo1によるところが大きいだろう)。また3年間のハードウェア保守を選べるし、BTOで必要な構成を選ぶことが出来る。

他社はどうかといえば、

IBM IntelliStation M や、HP xw4200 Workstationなどがライバルになりそうなのだが、HPなどデジタル接続をオプションにしてしまうなど魅力が低いし、ライバルのオンラインショップのサイトナビゲーションはわかりづらい(DELLも、同じ構成で違う価格を表示するので負けていない?気もする)。

DELLの中から何をチョイスできるかといえば、新しいデュアルダイ(Dual Coreではない)のPentium DやPentium XEは未だ出荷されていないので、Pentium4 3.2GHz - 3.8GHz、予算に余裕があればXeonを採用したものになるだろう。

Demension8400/XPS は、トップグレードのビデオカードのみDVI 2系統が用意されている。どちらかといえばゲームやビデオ編集向けのPCだ。

OptiPlex GX280は、法人向け入り口からでないと購入できない。ターゲットはビジネス・クライアントで企業に一括で導入などに向いているPCだ。ウィルス対策ソフトは体験版も添付されないし、出荷状態に戻すためのリカバリーも準備されていないのでOS導入は市販のWindowsを購入するときと変わらない。違いはアクティベーションが無いくらいだ。小さい筐体(SFF)にもDVI 2系統を選択できるので、設置面積の限られるセミナー用PCにはこれを採用した。

Precision370は、エントリーワークステーションだ。ハイエンドのビデオカードはOpenGLという3D-CGなどで活躍できるものが準備されているが、トレードではOpenGLは無用の長物なので24インチモニターでも購入しない限りはローエンドのビデオカードで十分。

Precision 470/670は、Xeonを採用してデュアルCPUに対応できるのだが高い。同じCPUクロックだとPCが2台購入できるのでどちらが幸せになれるかは分らない。もちろん1台で高性能のほうがいいのは、Dual Opteronを導入した馬渕さんの語るところ。スペックは似ているので、筐体の大きいPrecision670のほうが放熱には有利だ。

Precisionシリーズは、企業が購入することを前提にしているのでウィルス対策ソフトやOSの再インストールの状況はOptiPlex GX280と変わらない。

以前DELLについて書いたときと状況はさほど変わらないので、詳細については以下を参照してほしい。

トレード用PC選び(DELL編)
https://www.daytradenet.com/blog/tokidoki/archives/2005/01/27000123.html

なお、OptiPlexについては選択してはいけない構成が存在している。

「デュアルモニタ(15インチTFT液晶x2台)付で・・・」 がそれなのだが、モニターに問題があるわけではない。17インチや19インチなども選べる。問題はアナログ接続となるオンボードのビデオコントローラしか選択できないことだ。

ここまでは、以前と状況が変わらないので、クリックして価格を比較をして買いどころをチェックするか、大人買いをすればよいと思う。

また、静かなPCが欲しい向きには、OptiPlex GX280(BTXモデル)というのがラインナップされていて負荷が上がってもファンの音はそれほど気にならないようだ。

ITmediaがレビュー記事がある。
http://www.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0503/04/news028.html

ところで、OptiPlex GX280とPrecision370はどちらが速いだろう?

それぞれに採用されているチップセットは、915G(GX280)、925X(Precision370)なのだが、925Xのほうがメモリ転送性能が効率化されているというので、より速いPCで筐体の大きさを気にする必要が無ければPrecision370を選んだほうがいいと思う。おまけに同じくらいの筐体であればPrecision370のほうが安かったりする。

925X/915発表記事(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0622/intel1.htm

ここまできて、書いた内容を振り返ってみると、やっぱり営業している?