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Wednesday November 30, 2005

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中間価格増、しかし平均価格は減

何かの間違いだ、こんな筈はない。今朝発表された数字に皆おどろいた。10月分の新築住宅販売件数は、年間ベースで142万件にのぼり、予想された120万件を上回った。この数値は9月の販売高から13%増となり、これほど大きな上昇率を記録したのは1993年4月以来だ。 だれもが米国不動産は下降局面に入った、と信じていた。住宅着工戸数、それに建築申請数も減少が始まっていたから、今朝の数字はどうしても納得ができない。本当に今朝の発表は正確なのだろうか。全米住宅産業協会の、デービッド・サイダース氏はこう語っている。「住宅市場の状況は十分につかんでいるつもりでしたが、こんな統計は全く予期していませんでした。しかし、私の見通しは変わりません。数々のデータを総合してみると、米国不動産は下向きが始まっています。」 報道された売上を地域別に見ると、ハリケーンの被害を受けた南部は1.9%の上...

Tuesday November 29, 2005

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クレジットカードを財布に入れるな

デスクトップコンピュータ299ドル、ラップトップ型499ドル、クリスマスセールが始まった。ショッピングが大好き、という人なら、正に夢のシーズンが到来したわけだ。小売店は、あの手この手を使って消費者を誘惑する。現金が無くても、クレジットカードがあれば何でも買える。気がついた時には、3000ドル以上の支払いがたまり、衝動的な買い物が、大きな頭痛へと変わっていく。さっそく、ファイナンシャルプランナーの話を聞いてみよう。 「今これを買うことで、自分は何を成し遂げようとしているのかを確認することが大切です」、と語るのはエルドリッジ・ファイナンシャル・プランニング社のジェームズ・キブラー氏だ。「考えてください。どんなに沢山のプレゼントで子どもや奥さんを喜ばせても、あなた自身が破産裁判所行きでは、単に家族をガッカリさせるだけです。」 理想的なのは、次のようなことが、既に計画され...

Monday November 28, 2005

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大幅に増える空売り残高

投資者たちに笑顔が戻ってきた。なんと言っても、ナスダック市場は4年半ぶりの高値だから、ハイテク銘柄が好調だ。売り手は完全にマーケットから撤退したのだろうか。もう空売りの心配は要らないのだろうか。ニューヨーク証券取引所のデータによれば、ショートインタレストと呼ばれる空売り残高が、2ヶ月連続で記録的なレベルに膨れ上がっている。もちろん、ナスダック市場も同様な状況だ。 マーケットが順調な時、空売り残が大きく増えることは不思議な現象でない。機関投資家やミューチュアルファンドなどのように大量な株を抱えるグループは、マーケットが上がるたびに空売りを入れて、万が一の時に備える。だから空売り残の増加は、必ずしもマーケットの下落要因になるとは断定できない。 レイモンド・ジェームズ社のジェフリー・サウト氏は、空売り残上昇について、こんな見方をしている。「最近ヘッジファンドはペアトレー...

Saturday November 26, 2005

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会社資金の無駄使い

8.45%。これは、先日3万人の従業員削減計画を発表した、ゼネラル・モータース(GM)の株式配当利回りだ。一株に対して2ドルの配当金だから、GMは約11億ドルを株主に毎年支払っていることになる。2年以内に倒産の確率が半々と噂されるGMだけに、アナリストや自動車労働組合は、この高額な配当金中止を訴えている。 中国での売上見通しが上向きになったことで、GM株は最近少し反発を見せたが、事実はここ5ヶ月間で50%近い下げだ。この大幅な下落が配当利回りを押し上げ、ダウ銘柄ではGMの8.45%を上回る株は一つも無い。二番目に率が良いのはAT&Tの5.22%、三番目はVerizonの5.08%、4位はMerckの4.99%、そして5位はAltriaの4.34%だから、いかにGMが破格か分かっていただけると思う。 工場の閉鎖で多くの従業員が犠牲になるのだから、企業側は配当金の支払...

Friday November 25, 2005

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口座を襲った悪夢

この銘柄さえなければ今年の成績はプラスだった。投資家なら、一度はそんな悪魔のような株に悩まされることがあるだろう。米国の投資家たちは、いったいどんな銘柄で口座に大きな穴を開けたのだろうか。ビジネスウィークが報道した、2005年度版悪夢の銘柄リストをさっそく紹介しよう。 1、クリスピー・クリーム・ドーナツ 華麗な飛躍を見せていた株価は完全に焦げついてしまった。今年12ドル25セントでスタートを切った株価は、今日5ドル付近で低迷している。ピークは2003年半ばに記録した40ドル台だ。あれから数々の訴訟、不審な決算報告、それに売上の減少と続き、全く良いところが無い。企業再建スペシャリストを雇ってみたが、お手上げの状態だ。現在クリスピー・クリーム・ドーナツは、最高経営責任者を探している。 2、テイザー・インターナショナル 電気ショック銃で知られるテイザー、...

Thursday November 24, 2005

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初値399ドル、高値5100ドル

ゲームファン待望のXbox360が、ついに店頭に並んだ。しかし、開店前からどの店にも長い列ができ、あっと言う間に売切れてしまった。値段は399ドル、円に換算すると約4万7千円だ。これが高いか安いかは別として、ビジネスウィークの報道によれば、マイクロソフトにかかったコストは470ドルにおよぶという。だから、1台売れると71ドルの損が出るわけだ。 なぜ損を覚悟で販売するのだろうか。狙いは何と言っても、2006年に販売が開始されるPS3が現れる前に、強敵ソニーから、出来る限りのマーケットシェアを奪うことだ。利益は2007年まで出なくても構わない。マイクロソフトの広報担当者はこう語っている。「2006年度は±0になれば良いと思っています。ゲーム機だけでは赤字ですが、ゲームソフトウェアや他の付属品を合わせることで、損益はトントンになる筈です。」 はたしてXbox360は、ソ...

Wednesday November 23, 2005

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1バレル100ドルは夢物語?

7ヶ月前のことだった。ゴールドマンサックスのアナリストは、1バレル105ドルのオイル価格を予想した。テロ活動、中東政治情勢、それにハリケーン、まったく不安定な状態だったから、オイルの急騰は、ほぼ間違いないかに見えた。しかし、8月の71ドルをピークに、現在オイルは58ドル台で推移している。100ドルは単なる感情的な意見だったのだろうか。 「1バレル100ドルは、短期的な予想ではありません。オイルがそこまで上昇するためには、オイル設備がテロリストによって、壊滅的な打撃を受ける必要があります」、とワコビア社のジェーソン・シェンカー氏は語る。「100ドルという価格ですが、これは極めて起きる確率の低い事件を基にたてられた、大げさな予想です」、とストラテジック・エネルギー社のマイケル・リン氏は付け加える。 思い出してほしいのは、アメリカの海底油田地域を襲った3つのハリケーンだ...

Tuesday November 22, 2005

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ゼネラルモータース、悪材料は出尽くした?

会社再建を目指して、ゼネラルモータース(GM)は北米12の工場とサービスセンター閉鎖計画を発表した。このため、少なくとも3万人の従業員が解雇され、GMは約27%の従業員を失うことになる。解雇の結果、年間で70億ドルのコストが削減できるようだが、いつGMが黒字転換できるかの目途は立っていない。 「この計画が発表されることは、既に皆が予期していたことです。しかし、これは、あまり積極的な会社建て直し計画ではありません」、とUBS証券のアナリスト、ロブ・ヒンクリフ氏は言う。6月、GMは2万5千人の解雇を予定だったから、今日出された数字は、それを5千人ほど上回っている。だが、自動車労働組合との契約があるため、GMは2007年の9月まで従業員を解雇することができない。 報道されているように、医療保険や年金コストがGMの業績不振を作り上げたことは事実だが、何と言っても問題は肝心...

Monday November 21, 2005

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あなたは何型の投資家?

あなたはA型、それともO型、と聞かれれば、直ぐ血液型のことだと分かる。それでは次の質問。あなたはNT型、それともDT型?たぶん、何のことかサッパリ見当がつかないことだろう。正解は、個人投資家のタイプだ。キャノン・トレーディング副社長、イアン・マイヤー氏によれば、投資家には大きく分けると4つのタイプがあるという。さっそく話を聞いてみよう。 「ダイエット、と一口に言っても、種類は一つだけではありません。人それぞれ状況が違うように、全ての人に同じダイエット療法は使えません。株や先物の取引でも同様なことが言えます。あなたは短気な投資家でしょうか、それとも気長にジックリと機を待つ方でしょうか。投資日誌をつけることは大切です。それは、あなたの投資家タイプを知る重要な手がかりになるからです。タイプが分かれば、あなたに合った投資方法を見つけることができます。4つのタイプを説明しましょう。...

Saturday November 19, 2005

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迫る黒い金曜

来週木曜は感謝祭、家族揃ってお決まりの七面鳥を食べる。さて、ここで質問。アメリカで最も多くの七面鳥を生産している州はどこでしょうか。正解はミネソタ州。全米で毎年生産される七面鳥は約2億6300万羽だが、そのうちの18%がミネソタ産だ。2位はノースカロライナ州、3位アーカンソー州、4位ミズリー州、5位バージニア州、そして6位カリフォルニア州へと続く。 問題は感謝祭翌日の黒い金曜(ブラックフライデイ)だ。オカルト的な響きだが、この日クリスマスショッピングシーズンが正式に始まる。各小売店は朝早くから店を開け、営業は深夜まで続く。黒い金曜だけの特別なセールも用意され、クリスマスシーズンの売上を占う重要な長い一日だ。狙いをつけた商品を目指して、殺気だった女性たちが店に押しかける。(どんな男性でも、あの気迫には勝てない。)正にブラックフライデイなのだ。 小売業者は、黒い金曜に...

Friday November 18, 2005

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実績が物を言うビジネス倫理講師

大きな社会問題となったエンロンのおかげで、2002年、米国企業改革法が成立した。別名サーベンス・オクスリー法とも呼ばれ、エンロンのような不正会計を防ぐことを主眼に、企業が書類を改ざんしたり破棄することを重罪に定めた。そのため、企業でのビジネス倫理教育が義務付けられ、倫理産業という新分野が誕生した。AMRリサーチ社の調べによれば、今年度米国企業は、ビジネス倫理教育に約61億ドルを割り当てたという。 ゴルフを習うなら、プロに指導してもらうのが良い。空手なら、黒帯の先生から手ほどきを受けたい。なら、どんな人がビジネス倫理の講師として最適だろうか。さっそく人気講師を紹介しよう。名前はマーク・モルゼ、以前ZZZZ・ベスト・カーペット・クリーニング社で最高財務責任者を務めた。この肩書きだけなら何と言うこともないが、氏には暗い過去がある。約1億ドルを顧客と銀行から騙し取り、1980年代...

Thursday November 17, 2005

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悲観的になり始めた米国不動産関係者

アメリカで最もホットな不動産市場、それはアリゾナ州の州都フェニックスだ。ここ一年間で55.2%の値上がりだから、異常なブームと言うしかない。第2位はフロリダ州オーランド+44.8%、そして3位はケープ・コーラルフォート・マイヤーズ+42.5%(フロリダ州)だ。だが、アメリカの住宅価格は9月にピークを打った、そんな意見が広がり始めている。 火曜、全米不動産業協会から147の住宅市場を調査した結果が発表された。それによると、69の市場は過去12ヶ月間で10%以上の伸びを記録し、値下がりが起きたのは、たった6地域だけだった。第2四半期から第3四半期にかけて、住宅価格は平均で3.8%の上昇があったが、第1四半期から第2四半期は+10.4%だったから、明らかに値上がりスピードが鈍っている。 ここで、ナショナルシティー(不動産銀行)のエコノミスト、リチャード・ディカサー氏の話...

Wednesday November 16, 2005

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株投資は女性に任せろ!?

男性ファンドマネージャーと、女性ファンドマネージャーを比べたら、どちらの方が優秀だろうか。こんな質問をするのは、経済コラムニストのマシュー・リン氏だ。証券業界で活躍する女性が増えていることは確かだが、まだまだ男性が圧倒的に多い。この現状に挑戦するかのように、女性だけを顧客対象にしたファンドを開始した女性がいる。リン氏の話を続けよう。 「男女の戦いを宣戦したのは、ロンドンの女性ファンドマネージャー、ニコラ・ホーリック氏です。今回ホーリック氏は、ブラムディーン・アセット・マネージメントの一部門としてブラムディバを開設しました。ここでは、裕福な女性の資金だけが特別に運用されます。この新部門を発表した時ですが、ホーリック氏は女性ファンドマネージャーの方が、男性ファンドマネージャーより優れている。なぜなら、女性は男性のように、つまらないエゴが無い、といった意見を述べています。」 ...

Tuesday November 15, 2005

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考慮したい5項目

エドセルというフォード社の車があったのをご存知だろうか。発表されたのは1957年9月、すべての消費者に満足されることを目的に作られた車だ。そんな車だから、ありとあらゆる趣向が凝らされていたのは言うまでもない。それなら、さぞたくさん売れただろう、と思われるかもしれないが、エドセルは大失敗に終わった。そんな訳で、アメリカ人はよくこんな事を言う。「コックは一人で十分。人数が多すぎると、肝心な料理が台無しになってしまう。」 見事な空振り三振となったエドセルだが、この実例から投資者たちは学ぶ必要がある、と指摘するのはMBHコモディティのジェーク・バーンスタイン氏だ。先ず、氏は5項目の検討を勧める。 1、株や商品売買には、いったいどれくらいの情報を集めたら十分と言えるのか? 2、十分に考えた上で売買判断を下すが、何を根拠にしたら十分考えたと判定できるのか? 3...

Monday November 14, 2005

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自社株買戻しは買い材料?

250億ドルにおよぶ巨額な自社株買戻しを発表したのはインテルだ。これだけの金額だから史上最高、と思われるかもしれないが、ナンバー1はマイクロソフトの300億ドルになる。トムソンファイナンシャルの調べによれば、2003年、ハイテク企業による自社株買戻し総額は197億ドル、2004年は723億ドル、そして今年は607億ドルにのぼる。 「自社株買戻しは、投資者にとって本当に良いニュースでしょうか」、と疑問を投げかけるのは、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェストのマーク・ハルバート氏だ。「自社株買戻しを発表した企業の株は、マーケット全体の伸び率を上回る、という学術的なレポートがあります。有名なものでは、イリノイ大学のデービッド・アイケンベリー教授とジョセフ・ラコニショック教授が発表したレポートです。」 しかし、ハルバート氏は、両教授によって出されたレポートを鵜呑みする...

Saturday November 12, 2005

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経験のプレゼント

そろそろクリスマスセールがやって来る。年商の半分が、この季節に集中している店もあるから、正に真剣勝負だ。何を贈ろうかと迷うものだが、子どもたちは、そろそろ今年欲しいクリスマスプレゼントのリスト作りを始めることだろう。さて、大切な人のために、一味違ったクリスマスプレゼントをお探しのあなたに、CNNMoneyはこんな提案をしている。 金に糸目はつけない、そんなあなたならエルトン・ジョンはいかかだろうか。必要経費は150万ドル(1億7700万円)。赤いグランドピアノを弾きながら、今や生きる伝説となったエルトン・ジョンが、あなたとゲストのために、たっぷりと一時間半のプライベートコンサートを開いてくれる。もちろん、赤いピアノは、あなたの物だ。 高価なギフト、といえば宝石や車だった。しかし、最近のトレンドは上記のエルトン・ジョンの例に見るような、経験や体験をプレゼントすること...

Friday November 11, 2005

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ノーベル賞受賞者が語る5つのルール

「ウォールストリートは単なるステージにすぎません」、と言うのは経済コラムニストのポール・ファーレル氏だ。「証券会社、ミューチュアルファンド、アナリスト、投資ストラテジスト、出演者は多彩です。皆それぞれ脚本に従って役を演じますが、だれ一人として自分が役者であることを認めようとしません。けっきょく、皆、何も分かっていないのです。」 更に氏はこう付け加える。「投資者も、専門家たちの意見を分かったふりをしているだけです。米国経済、株式市場のことなど全く理解できていないのですが、いつも微笑みを浮かべて、自分たちをごまかしています。既にマネー誌が取り上げましたが、今こそ経済学でノーベル賞を受賞した、ダニエル・カーネマン氏の言葉を思い出すべきです。」さっそく投資に役立つ、カーネマン氏が指摘する5つの事項を紹介しよう。 1、全てのデータを信用するな。 正確に言うと、データ...

Thursday November 10, 2005

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ドル高は終わった!?

二桁勝利を目標にするピッチャーが多い。9勝と10勝の差はたった1ゲームだが、桁数が一つ増えただけで、10勝の方がかなり重々しく見える。投資の世界でも、9%の利益より10%増の方がずっと優秀に映る。ドル高が話題になっているが、今年ドルは円に対して約14%、そしてユーロに対しては13%ほど上がっている。 ドル高を作り上げた一番の原因は短期金利だ。容赦ない連銀による金利引き上げで、現行の米国短期金利は4%ちょうどになった。日本の金利は0.1%、そして欧州ユーロ圏内の金利は2%だから、いかに米国金利が突出しているか分かっていただけると思う。 しかし、このドル高パーティーも終わりに近い、と警告する為替アナリストが出始めている。2003年6月以来、欧州中央銀行は金利を据え置いてきたが、いよいよ金利引き上げに踏み切る可能性があるようだ。これが現実となれば、少なくとも一時的なユー...

Wednesday November 9, 2005

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企業に鳥インフルエンザ対策はあるか?

推定されるアメリカ国内での死亡者数は190万人。これが、鳥インフルエンザの最悪シナリオだ。既に11月1日、ブッシュ大統領は鳥インフルエンザ対策として、71億ドルを投入する計画があることを発表している。しかし、正直なところアメリカ国民には、実感として鳥インフルエンザの怖さが分からない。本当に、この病気はそれほど深刻なのだろうか。経済ジャーナリスト、ジョン・カリー氏が指摘する、いくつかの重要な点を紹介しよう。 普通のインフルエンザ予防接種は、鳥インフルエンザに効きますか? 「一般的なインフルエンザと、鳥インフルエンザは根本的に違いますから、普通の予防接種では効き目がありません。鳥インフルエンザのような病気は、100年に一度といった頻度で起きる希な病気です。1918年の鳥インフルエンザは、米国内に67万5000人の死亡者を出しました。全世界では、5000万人の死亡者です...

Tuesday November 8, 2005

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分かりきった理由トップ3

コールオプション、プットオプションという言葉を耳にされた方は多いと思う。個別銘柄オプション、インデックスオプションなどの種類があるが、ルールは簡単だ。上がると思えばコールオプションを買い、下がると思うならプットオプションを買う。人気銘柄のヤフーで説明しよう。 金曜、ヤフーは37ドル87セントで取引が終了した。もし、ヤフーが40ドルに行く、と確信するならコールオプションの40ドル物を買う。ただ、時間制限があるから、11月限にするか12月限にするかを決めなければならない。当然、時間に余裕があった方が良いから、ここでは12月限を買うことにしよう。 ヤフーの12月限40ドル物は、1枚(1コントラクト)60ドルで金曜の取引を終えた。1枚=100株だから、たった60ドルの資金でヤフー100株分をコントロールできるわけだ。株が上がれば、当然コールオプションの値段も上がる。12月...

Monday November 7, 2005

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ポッドキャスティング

iPodの登場で、ポッドキャスティングに人気が集まっている。iPodは音声録音をいっそう簡単にし、だれでも楽に音声をホームページにのせることができるようになった。その結果、オンラインのラジオショーが身近になり、ポッドキャスティングが誕生したわけだ。ポッドキャスティングは、単に音楽だけではない。話題はスポーツ、釣り、日曜大工、とにかく豊富だ。 これだけ人気のポッドキャスティングだから、これをビジネスに応用できないだろうか。当然のことながら、既に企業はポッドキャスティングの有効な使い方を研究している。アダム・カリー、という名前には馴染みがないと思うが、カリー氏はポッドキャスティングのパイオニアだ。今月、氏はポッドキャストネットワークを開始し、30から50の番組を計画している。シリコンバレーにあるベンチャーキャピタル会社が、約980万ドルの資金をポッドキャストネットワークに投資...

Saturday November 5, 2005

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海外に目を向ける米国の投資家たち

ダウ指数の1万ドル割れを予測するのは、JPモルガンのアブヒジット・チャクラボーティ氏だ。更に氏は、2006年度の企業収益成長率は0、という見方も発表している。年末ラリーを期待する投資家には嫌な意見だが、上昇の続く金利が、いよいよ企業利益を低下させるようだ。こんな見解のチャクラボーティ氏だから、とうぜん株を避けてマネーマーケットファンドのような現金ポジションを勧めている。 成長率0%には賛成しないが、アナリストのバリー・ハイマン氏も、2006年度の企業収益低下を予想している。「物価と金利上昇が悪影響なのは言うまでもありませんが、どちらにしても、2006年は企業の利益が下がります。過去3年間を振り返ってみると分かりますが、企業収益は予想以上に好調でした。ですから、このような伸びを4年連続で期待するのは無理です。」 トムソン・ファイナンシャルのデービッド・ドロップシー氏...

Friday November 4, 2005

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希少価値

株式市場は、スーパーマーケットのレジにできる列のようなものだ、とファイナンシャルタイムス紙のティム・ハートフォード氏は言う。「だれでも一番短い列に並びたい、と思うものですが、将来性のある株を選ぶのも、それに似ています。馬鹿らしい、と言われるかもしれませんが、そう簡単にできることではありません。この列が一番短い、と自分が発見するのと同時に、他の人たちも一斉にその列に殺到します。ですから、あっというまに一番短い列が、一番長い列になってしまうわけです。」 いつも一番短い列を選ぶためには、レジにできる列の習性などを調べる必要がある。例えば、あの人は仕事がテキパキと速い。だから列も直ぐ短くなる。この時間帯は、真ん中の列が一番遅い。そのようなことが分かっていれば、待ち時間の短い列が選びやすくなることだろう。それでは、ハートフォード氏に、銘柄の選び方について語ってもらおう。 「...

Thursday November 3, 2005

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インフレの心配は要らない!?

もうこれ以上金利を上げないでほしい、と8割の米国消費者がギャラップ世論調査に答えている。残念なことに、連銀の金利政策には、まだ何の変化も見られない。新任の連邦準備理事会議長が就任するまで、あと二回の連邦公開市場委員会がある。だからグリーンスパン氏は、短期金利を4.5%まで引き上げることができるわけだ。 火曜の利上げ後に発表された声明書には、累積的に上昇するエネルギーと他のコストは、更なる物価上昇の原因になることが考えられる、という一文がある。こんな心配が消えるまで、連銀は金利を上げ続けることになるが、ここで最近目立ち始めた物価の動きを見てみよう。 エネルギー価格と言えば、筆頭に来るのがオイルとガソリンだ。アメリカエネルギー情報局のデータによれば、8月、1バレルあたり70ドル85セントまで急騰したオイルは、現在59ドル85セントで取引されている。9月、1ガロン3ドル...

Wednesday November 2, 2005

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一大転換期に立つデル

無敵のデル、いつも単独首位だったデル、それは昔の話になろうとしている。世界最大のPCメーカーとして、全力疾走を続けたデル、いよいよ燃料補給が必要になったようだ。月曜のマーケット終了後、デルは投資者が嫌うニュースを発表した。第3四半期の決算は、売上そして収益の両方が予想以下の結果になる、という下方修正だ。 「デルに限らず、これだけ大きな企業が高成長を続けるのは難しいことです。デルの成長率低下は、当然の成り行きだと思います」、とTCWグループでファンドマネージャーを務めるジェーソン・マックスウェル氏は言う。氏の運用するファンドは2900万株のデルを保有しているが、デルをずっと監視し続けてきただけに、今回の下方修正ニュースには驚いていない。重要なことは、これからのデルの伸び率が、S&P500指数の上昇率を上回ることができるかだ。 最近のデル経営姿勢を疑問視するアナリスト...

Tuesday November 1, 2005

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ヘッジファンドの心配事

期待の11月ラリーは展開されるだろうか。行方の鍵を握るイベントが、今週二つある。筆頭は火曜のFOMC(連邦公開市場委員会)だ。既に11回連続の金利引き上げだが、今回も0.25ポイントの利上げが予想されている。注目は、金利引き上げ政策が終わりに近いかどうかのヒントが得られるかだ。金曜日は、アメリカ経済のバロメーター、雇用統計が発表される。非農業部門新規就業者は+12万5000人、失業率は前回と同様の5.1%、そして時給は+0.2%が見込まれている。 11月のマーケットラリーを望んでいるのは、個人投資家だけではない。ニューヨークタイムス紙の報道によれば、いつも好成績で有名なヘッジファンドが、10月、大きな損を出したようだ。オイル株に代表されるエネルギー銘柄が主な投資対象だったようだが、このセクターは予想以上の下げになってしまった。利益を確定するために、多数のヘッジファンドがオ...

 

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