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Wednesday February 28, 2007

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ブルマーケット終了!?

寄付きまであと1時間、いつものように投資者たちはチャンネルをCNBCに合わせる。上海総合指数は前日比8.84%の大幅安、のニュースがいきなり飛び込んで来る。次々と各国の市況も映し出されているが、上げているところは一つも無い。 さっそく先物市場を見れば、ダウ96ポイント安、ナスダック31ポイント安、そしてS&P500は13ポイント安。間違いなく、寄付きは売り物殺到だ。とうぜん、個人投資家の質問はこれだ。「持ち株は全部売るべきだろうか?」アナリストたちの意見を要約すると、「中国だけに限らず、新興市場に一時的な下げが来るのは時間の問題だった。たしかに今日の下落幅はきびしいが、長期的な悪影響になることはない。」 どうも歯切れが悪い。実際に株を売買している人、ダグ・カシュ氏(ファンドマネージャー)の話を聞いてみよう。「過去数週間にわたって説明してきたよう...

Tuesday February 27, 2007

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オンライン個人融資サイトは安全?

プロスパー・ドット・コム(Prosper.com) 、というウェブサイトが話題になっている。Prosperには、繁栄する、繁盛する、成功するなどの意味があるが、このホームページには、お金を貸したい人と借りたい人が集まる。オンライン・オークションで知られるeBayの仕組みに似ている、とフォーブス誌はProsper.com を説明している。少し記事を読んでみよう。 車を買いたい、家の頭金が欲しい、と金を借りたい理由は人によって異なるが、そんな人たちに、グレゴリー・ベケット氏はプロスパー・ドット・コムを通して余剰資金を貸すことにした。既に貸した金額は87万8000ドル(1億536万円)におよび、人数に直せば163人の人たちが、平均金利26.4%で氏から個人融資を受けている。 借りることのできる金額は2万5000ドル(300万円)までに限られ、ローン期...

Monday February 26, 2007

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株は買い、しかし

現在、30年物国債には4.83%の利回りがある。投資コンサルタントの、ドナルド・ラスキン氏によれば、S&P 500指数を国債と仮定して利回りを計算すると6.5%ほどになる。単純に引き算すれば、S&P 500が国債を1.67ポイント上回り、歴史的平均の0.2ポイントをはるかに超えている。だんぜん株の方が有利だから、まだまだ積極的に株を買っていくべきだろうか。ラスキン氏の意見を聞いてみよう。 「過去22年間を振り返ると、株が割安な時、S&P 500指数は三カ月で4.9%の上昇がありました。逆に割高な時は、1.7%に下がっています。期間を12カ月で見ると、割安な時は+18%、そして割高な時は+9.5%です。さて、今日の状況はどうでしょうか? 長期投資を前提にしますが、私の評価方法によれば、現時点で株は割安です。しかし、割安状態は既に数年以上続いており、現在の割安度は最も浅い、と言うこともできます...

Saturday February 24, 2007

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ゴールド対バーナンキ議長

テレビでは、金が1オンス当たり690ドルを突破した、と繰り返し報道している。まるで、今日いきなり上げたような口調だが、さっそく日足チャートを見てみよう。 これは、streetTRACKS Gold Shares (GLD)という金価格に連動する上場投信だ。1月5日の安値を境にして、現在GLDは上昇ラリーを展開している。騒ぐなら、2日前の大陽線で徹底的に報道すればよさそうなものだが、区切りの良い数字700ドルが近くなった今日の方が話題にニュース性があるようだ。 ここで、金1000ドル論を唱える、ケビン・カー氏(グローバル・リソーシズ・トレーダー)の話を聞いてみよう。「インフレ懸念を示す連銀関係者のコメントで、水曜、金は20ドルを超える上げになりました。もちろん、オイル価格の上昇や、イラン情勢も買い材料になったことはたしかです。 さて、金は現在の高レベルでまだ買えるでしょうか?テクニカル的に見...

Friday February 23, 2007

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投資に応用できるかもしれない名言と迷言

格言や諺には、投資の知恵が凝縮されている、とeOptionsトレーダー・ドット・コムのハロルド・アンダーソン氏は言う。「もう25年以上になりますが、気に入った言葉を聞いたら直ぐメモするようにしています。全てが格言というわけではありませんが、どれも機知に富んでいると思います。」早速、いくつか見てみよう。 1、「お金はそんなに重要なものじゃない。5000万ドル持っている人と、6000万ドルを持っている人を比べてほしい。6000万ドル持ってるいる人は、5000万ドル持っている人より幸せに見えるかな?」 (ミルトン・バール) 2、「いつも懐に十分な金があれば、あなたはハンサムに見え賢くも見える。それだけじゃない、歌だってうまくうたえる。」(ユダヤの諺) 3、「金が無くなることはない。単に居場所が変わるだけだ。」(ガートルード・スタイン...

Thursday February 22, 2007

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過去の実績と将来

2006年、ミューチュアルファンドAは+15%の成績、そしてBは3%増の結果だった。さて、あなたなら今年どちらへ投資するだろうか?歴史は繰り返す、という言葉を信じるならAを選んでも構わない。しかし、「The Wall Street Self-defense Manual」の著者、ヘンリー・ブロジェット氏は、歴史は大してあてにならないと言う。少し氏の話を聞いてみよう。 最近、T. Rowe Price社が積極的にミューチュアルファンドを売り込んでいる。「最近1年間、5年間、そして10年間を振り返ると、当社が扱うファンドの7割が、業界平均以上の成果を上げている」、といった内容の広告を使って、いかに過去の成績が優れているかを強調している。 もちろん、広告の下には「過去の実績は将来の利益を約束するものではない」、と小さな断り書きがある。私が思うことは、過去の実績ほど将来の予想に役立たないものはない...

Wednesday February 21, 2007

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インデックス・レーザーのススメ

今年も大型株を推すアドバイザーが多い。現に、ダウ指数やS&P 500指数のチャートで分かるように、大型株のブルマーケットは4年以上も続いている。そろそろ売りの準備をしたほうが良いのでは、と心配する人たちが増えているのは言うまでもないが、先ず不安材料から記そう。 ・2006年、S&P 500指数を構成する企業の平均収益成長率は10%以上だったが、2007年第1四半期、この数値は5%台に下がることが予測される。 ・2007年、期待されていた金利引下げはありそうもない。 ・たしかに底打ちの兆しはあるが、相変わらず住宅市場が弱い。現在、売りに出されている住宅が完売されるには5.9カ月の時間を要し、平常値の4カ月を上回っている。 ・航空会社や運輸業界はオイル価格下落で収益が増大する、という恩恵を受けていた。しかし、あと数カ月で夏の本格的なドライブシーズンがやって来るから、ガソリンの需要が増え、それに...

Tuesday February 20, 2007

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どんな着陸もありえない!?

ソフトランディング、それともハードランディングになるか、と米国経済の先行きが議論されているが、そもそも「ランディング(着陸)」という考え方が間違っている、とケン・フィッシャー氏は言う。氏は、350億ドルに及ぶ資金を運用するフィッシャー・インベストメントの最高経営責任者として知られるだけでなく、経済誌「フォーブス」のコラムニストとしても活躍している。さっそく氏の話を聞いてみよう。 米国経済ソフトランディング、ハードランディングのシナリオが実現するためには、2007年、米国住宅市場が更に落ち込む必要がある。言うまでもないが、ハードランディングは住宅市場の大きな下落を意味し、ソフトランディングは住宅市場のおだやかな減速を表す。 結論を言えば、2007年、アメリカはソフトランディングもハードランディングも起きることはない。なぜなら、予想されるような住宅...

Monday February 19, 2007

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長く時間のかかるアップグレード

アナリストは、新オペレーティング・システムVistaの売上を、あまりにも高く予想しすぎている、というスティーブ・バルマー氏(マイクロソフト最高経営責任者)のコメントで、金曜、マイクロソフトの株価は2%を超える下げとなった。「ここ2週間ほどチャートを見ている人ならお分かりと思いますが、これは単なるニュースは売り材料のパターンではありません」、と24/7ウォールストリートのジョン・オッグ氏は言う。 「Vistaにアップグレードする、と一口に言っても、これはWindows2000からWindows XPにアップグレードするような簡単なものではありません。一番の問題点は、ほとんどの家庭やオフィスに現在あるコンピュータでは、Vistaを使うことは無理です。プロセッサは大丈夫かもしれませんが、メモリとグラフィックが大きな支障になりますから、先ずVistaを買う前にコンピュー...

Saturday February 17, 2007

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最終データと現実

スーパー・ベアの異名を持つリチャード・ラッセル氏が、二日前、ダウ・セオリー・レターズでこう書いている。「極めて力強いマーケットだ。三つのダウ指数は全て新高値を記録し、このような状況は、そう簡単に崩れるものではない。堅調な株式市場は米国に限られたことでなく、これは世界的な現象だ。」さすがに、ベア廃業宣言はしていないが、買い手にとって嬉しい言葉だ。 ブルマーケット、安定した経済成長、それに低失業率、さぞ投資者は満足していることだろう、と思われるかもしれないが、ここでジム・ジューバック氏(MSNマネー)の話を聞いてみよう。 「読者からのメール、ブログやメッセージ・ボード、テレビ、ラジオのトーク番組、それに先日フロリダで開催されたワールド・マネー・ショーに参加して感じることは、多くの人たちが米国経済の先行きを心配していることです。こんなに現在の経済状態は良いのですが、なぜ素直に安心できないのでしょ...

Friday February 16, 2007

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優良株とは何だ?

皆さんは優良株をどう定義するだろうか?冗談まじりに、「儲かるものなら何でも優良株さ!」、と言う人もいるが、簡単なようで中々うまい答えが浮かんでこない。 英語では、優良株のことを「ブルーチップ」と表現する。ポーカーをする人ならお分かりと思うが、値段の高い青いチップのことだ。ということは、株価が高い値嵩株が優良株だろうか?もしそうなら、グーグル(GOOG)は約463ドルで取引されているから、間違いなく優良株だ。しかし、多くの投資者たちは、グーグルは優良株ではなく成長株だ、と言う。 それなら、巨大企業はどうだろうか?現在、アメリカの株式市場で、最も時価総額が高いのはエクソン・モービル(XOM、4300億ドル)、ゼネラル・エレクトリック(GE、3660億ドル)、マイクロソフト(MSFT、2840億ドル)、シティグループ(C、2620億ドル)、そしてバン...

Thursday February 15, 2007

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銀行と不法滞在者

バンクオブアメリカ(BAC)が、ソーシャル・セキュリティー・カードを所持しない人にも、クレジットカードを発行する、と発表したのは火曜日のことだった。ソーシャル・セキュリティー・カードは、社会保障庁から発行され、身分証明として使えるアメリカ全住民が持つカードだ。 今回のバンクオブアメリカの発表は、全支店に適用されるのではなく、ロサンゼルスにある51支店だけに限られる。銀行側は、あくまでも試験的なものであり、何の支障も発生しなければ全店で実施する、と説明している。しかし、このニュースが大きな論争を引き起こしてしまった。 銀行を批判する声の要点は、「ソーシャル・セキュリティー・カード無しでクレジットカードを発行することは、不法移民を支持しているのと同じだ」、というものだ。トム・タンクレド下院議員は、早速こう語っている。「バンクオブアメリカは、テロリストたちの資金支援をしたいようだ。もちろん、テロ...

Wednesday February 14, 2007

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投資アドバイザーが体得した6つの教訓

ジョン・ドーフマン氏(サンダーストーム・キャピタル)の株投資コラムが、今日で最終回になった。100%投資アドバイザー業に打ち込む、という理由で執筆をやめるようだが、最後のコラムは、氏が学んだ九つの教訓だ。さっそく、その中から6つを見てみよう。 1、見捨てられている株に注目しろ。 毎年、米国株式市場に上場されている銘柄の中から、機械的に10銘柄を選んでみた。条件は、株価収益率(PER)が最も低いこと。時価総額は少なくとも5億ドル以上あること。それに、赤字決算でないことなどを含めて選択した株の1999年から2006年の成績は、S&P500指数の+31%を大きく上回る+830%だった。(注:人気の無い、見捨てられている株は、株価収益率が低い。) 2、アナリストの意見に動揺するな。 名前は公表しないが、人気アナリスト...

Tuesday February 13, 2007

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持ち株の見直し

先ず、ネッド・デービス社からのデータを紹介しよう。ここ7カ月間、ダウ指数は一日で2%を超える下げを記録したことは一度も無い。ある程度マーケットが上昇した後には、数日から数週間にわたって下げ相場が展開されるものだが、S&P500指数は、約4年近く、10%におよぶ下方修正をしたことが無い。 「長いこと好調なマーケットが続いていますから、投資者たちは、完全に安心しきっています。信用取引が頻繁に利用されているだけでなく、ボラティリティもかなり低い現状ですから、もし予期せぬ悪材料に襲われるようなことが起きれば、マーケットは大幅な下げになる可能性があります」、とINGインベストメント・マネージメントのブライアン・ジェンドロー氏は言う。 上昇相場が永久に継続することはない。間違いなく、上げの後には下げがやってくる。だから、投資者にとって大切なことは、下げ相場...

Monday February 12, 2007

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オイルとマイクロン?

さて、皆さんはどう週末を過ごされましたか?金曜のマーケットが後味の悪い引け方だったので、これは天井のサインだ、と心配する声があちこちから聞こえてきます。マスコミは、マイクロン・テクノロジー(MU)と、オイル価格が金曜の下げ原因だ、と説明していますが、たぶんほとんどの人は信じなかったことでしょう。 下がマイクロンの日足チャートです。 見てのとおり、株価は3本の移動平均線(20日、50日、200日)より下で推移しています。長いことダウントレンドが続いているわけですから、投資者たちは、マイクロンが悪いことは百も承知です。 それでは、クルードオイルの動きを見てみましょう。 短期的には上げですが、大きな流れは下向きです。もしマスコミが正しいなら、株式市場は、オイルが上げ始めた、1...

Saturday February 10, 2007

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ダイヤモンドは商品ではない!?

2月14日はバレンタインデー。チョコレートを想像される方が多いはずだが、アメリカでは夫婦や恋人の間でプレゼントが交換される。人気商品の一つがダイヤモンドだ。金や銀は、商品先物市場で取引されているが、なぜダイヤモンドには同様な市場が無いのだろうか?経済レポーター、マイラ・サフォング氏の話を聞いてみよう。 ダイヤモンドの取引所など無理だ、というのが、圧倒的に多い業界関係者たちの声だ。しかし、マーチン・ラパポート氏(ラパポート・ダイヤモンド・レポート)は、20年の時を経て、再度ダイヤモンド取引所設立に挑戦する。1982年、ラパポート氏は、ニューヨーク商品取引所に、ダイヤモンドの先物を提案したが却下された経験がある。 「ダイヤモンド業界からの圧力だと思います。たぶん業者たちは、ダイヤモンド価格を不透明なままにしておきたかったのではないでしょうか」、とラパポート氏は語る。現在、氏はダイヤモンド先物市...

Friday February 9, 2007

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魅力的なPMV4銘柄

最近、PMV(Private Market Value)アナリシス、という言葉をよく耳にするようになった。有望な銘柄を選ぶための、一分析方法だが、ファンドマネージャーのマーティー・ホイットマン氏も利用している一人だ。もし、あなたがB社の買収を考えていたとしよう。一株当たり、いくら払ったら良いだろうか?この質問に答えを出すのがPMVアナリシスだ。 銘柄のPMVを割り出すことで、現在の株価が割高なのか、あるいは割安なのかを検討することができる。そこでフォーチュン誌は、ラインハート・パートナーズの協力を得て、3000銘柄のPMVを分析した。さっそく、将来性の高い有望銘柄を見てみよう。 1、Actuant (ATU): 2000年、アプライド・パワーから分離独立して出来上がったのがActuant(住宅修繕用の工具メーカー)だ。年商は12億ドルほどだから、決して極端に魅力的、というわけではない。しか...

Thursday February 8, 2007

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金額よりも人数

こんな数字がある。過去25年間を振り返ると、積極的に政治献金をしている企業の株価は、マーケット全体の成長率を2.5ポイント上回っている。「私個人的には驚かされるような事実ではありませんが、良い悪いは別にして、ワシントンの政治家に投資することは無駄ではありません」、とプルーデンシャル・ファイナンシャルのチャールズ・ガブリエル氏は言う。 経済コラムニストのマイケル・ブラッシュ氏によれば、見返りを考えれば、政治献金は決して多額なものではない。2年ごとに選挙がやって来るが、平均を見ると、企業が一人あたりの政治家に選挙資金として献金するのは約1700ドルから2000ドル(20万4000円から24万円)で、合計56人だ。 更に、ブラッシュ氏の調べによると、集中的に少数の政治家に献金するのではなく、献金する政治家の数は多ければ多いほど株価に好影響となる。 ...

Wednesday February 7, 2007

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目標株価は本当に計算できるのか?

グーグル(GOOG)はいくらまで買えるだろうか?29人のアナリストたちの目標株価を見ると、415ドルから650ドルまでのばらつきがある。現在、株は470ドルで取引されているから、650ドル論を信じるなら、グーグルはまだ割安だ。しかし、650ドル論が正しいという保証は無い。だれを信じたら良いのだろうか?さっそく、インターネット株アナリストの経験がある、ヘンリー・ブロジェット氏の話を紹介しよう。 どんなに優秀なアナリストでも、グーグルの正当株価は分からない。もちろん、これはグーグルに限ったことではなく、全ての株に言えることだ。正当株価、目標株価、株価ターゲット、と表現のしかたは色々あるが、これらの数値は100%科学的に計算されたものではなく、主観的要素がかなり入っている。 目標株価を弾き出すためには、過去のデータだけでなく、予想される収益や売上など...

Tuesday February 6, 2007

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ビジネス界にあふれる変な話

2006年、7月のことだった。大幅な従業員削減に踏みきったノースウエスト航空は、「お金を節約する101の方法」、と題されたパンフレットを、社員に配布した。ゴミ箱から物を拾うのは恥ずかしいことではない。古い新聞紙は猫のトイレに使える。森を散歩することでデートは割安になる。まったく人を馬鹿にしたパンフレットだが、ビジネス界にはこんな失礼な話や失敗談であふれている。いくつか見てみよう。 カジノ経営者、スティーブ・ウィン氏は所有するピカソの「Le Reve」を1億3900万ドル(約166億円)で手放すことになった。最後の機会、ということで何人かの訪問者に絵画を見せているときだった。単に指で示せば済むことなのだが、ウィン氏は肘で「Le Reve」叩いた。訪問者の耳には、絵画の裂ける音がはっきりと聞こえた。もちろん、この一件で1億3900万ドルの話は無効になった。  ...

Monday February 5, 2007

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割安3銘柄

S&P 500指数は6年ぶりの高値を記録し、好調なマーケットが続いている。これだけ株が上がってしまった今日、まだ割安株は残っているのだろうか?「答えはイエスです」、と強調するのはUnTapped Opportunities(投資ニュースレター)のナンシー・ザンベル氏だ。バリューショッパー、として知られる氏は、銀行でのクレジット・アナリストの経験を生かして効果的に銘柄を選んでいる。ザンベル氏の話を続けよう。 「銀行以外にも、証券会社でアナリストの経験があります。その時、こんなことに気がつきました。 ・経営陣の手腕と、企業収益上昇率には密接な関係がある。 ・アナリストが隠れている有望な企業を発見するには時間がかかり、そのため株価が正当な水準で推移していないことが多い。 ・投資者としての常識と、一般的に使われている方法を利用すれば、ほとんどの企業を適切に分析することができる。 実際の分析方法を、...

Saturday February 3, 2007

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マーケット関係者が驚いた12の決算

2月に入り、決算シーズンもほぼ終わりだ。予想以上に良かった、悪かった、と連日忙しく報道されていたが、マーケット関係者を本当に驚かせたのはどの企業だっただろうか?さっそく振り返ってみよう。 1.AMRコーポレーション (AMR): テキサス州フォートワースに本拠地を構える、AMRコーポレーションはアメリカン航空の親会社だ。1月17日、誰もが赤字決算を予想していたが、第4四半期の結果は1700万ドルの黒字だった。金額的には微々たるものだ。しかし、航空運賃の値上げとリストラの効果がついに表れ、AMRは2000年以来初めての黒字決算になった。 2.アドバンスト・マイクロ・デバイシーズ(AMD): チップメーカー第2位のAMDは、業界首位インテル(INTC)との価格戦争が大きく裏目に出て、第4四半期は5億7400万ドル...

Friday February 2, 2007

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今年狙えるダイエット関連株

今年こそ体重を減らそう、と多くの人たちが新年に決心してから、1カ月の時が経った。肥満が大きな問題になっているアメリカだけに、次から次へと、新しいダイエット方法が登場する。もちろん、ダイエット産業は投資としての魅力もあるが、これだけ会社が多いと、どれを買ったら良いか分からない。そんなわけで、ジム・クレーマー氏(マッド・マネー)が紹介する株を見てみることにした。 「減量関連銘柄で、なんと言ってもナンバー1はライフ・タイム・フィットネス(LTM)だ。人によっては、タウン・スポーツ(CLUB)の方が好きなようだが、営業利益率やメンバーシップ料金から得られる収入を考慮すれば、やはりライフ・タイム・フィットネスに分がある。 ダイエット産業や健康産業が大きく成長できたのは、国民の健康意識が高まったことにあるかもしれないが、一番の原因は減量の難しさだ。体重を減...

Thursday February 1, 2007

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メッセージはいつも同じ

全米不動産業協会チーフ・エコノミスト、デービッド・レレア氏の言うことは、いつも同じ二点をくり返すだけだ、と経済コラムニストのレックス・ナッティング氏は語る。 1、住宅売買に、間違ったタイミングは無い。いつどんな時でも、住宅は良い買い物だ。 2、米国住宅市場は既に底を打った。 特に2番目だが、レレア氏は住宅市場の底打ちを、もう一年以上も言い続けている。先日発表された、12月分の中古住宅販売件数は、前年同時期と比べると7.9%の減少だった。2006年全体を見ると8.4%減となり、これは最近17年間で最も大きな下落率だ。こんな事実を突きつけられても、レレア氏の顔からは笑みが消えない。 ここで、レレア氏のコメントを振り返ってみたい。 2006年1月: 氏の予想: 「現在、住宅市場は正常化の過程にある。」 実際の結果: 第4四半期の住宅売上件数は12.6%減だった。 発表後の氏の言葉: 「今日発表さ...

 

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