勝つ可能性を考える < これ大事

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ご質問をいただきました。

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昨日のQCOMは、手仕舞いを早まったかなと自分でも反省しています。

他の銘柄が全て損切りになっていて、QCOMはそれらの損失をカバーできるゲインまで伸びてきていたので、今ならトータルがマイナスにならずに済むという思いが強かったのが早く手仕舞った原因でした。

  

そこで質問なのですが、

ハイローバンドを割るまではホールドというルールに従えば、添付の画像の白三角まではホールドできると思います。

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ただ次の足の頭でイグジットしてしまうと、その後の上昇を取ることができません。

今回、QCOMは20MAがトレンドラインということですが、20MAで反発することを前提にホールドすべき、ということになるでしょうか?

あるいは、もし他の銘柄で含み益があれば白三角でイグジットしてもいいけれども、今回はこの銘柄しかゲインを望めるものが無い以上、多少のリスク(20MAで反発しない可能性)を取ってホールドすべき、ということになるでしょうか?

このあたりのことがまだ自分で整理できていないこともあり、はっちさんの考えを聞かせてもらえればと思います。

 

 

唯一勝てた銘柄。

陽線4本連続の後に同時足が出現。
長めの上ヒゲを付けてきたので手仕舞ったのですが、その後は上昇。

確かにトレンドゾーンを割ってはいなかったので、ホールドできたと言えばできたかも。
ただし、その後の大きめの下げで手仕舞っていた可能性は大。

500株 +335ドル

 

 

aQCOM.gif

QCOM 500株 +670ドル

 

全部が見えていない状態だと、どう見えるているのか?

いわゆる3分足を使った、ワンクリックシミュレーションですね。

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すでにローバンドを切っています。

ローバンドを切ったら手仕舞い、と決めているのであれば、次のアタマで手仕舞いです。

  

ですが陰線3本目で、しかも最も長いという典型的な3本フォーメーション。

なので、この次で反転を始める可能性が高いように見えます。

下に引いてある水平線である抵抗線もありますからね。

  

なので、そこからさらに下へすっぽ抜ける可能性と、反転の可能性を比べるとどうでしょう。

反転する可能性の方が高いのです。

ですからオレならこのあとで手仕舞いするとは考えません。

   

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ですがサポートを切ってきました。

それでもこの終値の位置で+350ドルの含み益です。

  

確か他の3銘柄のロスを足しても250ドルでしたね?

ですからここで手仕舞ってもマイナスになるわけではありません。

 

その下のフィボナッチガイドラインまで下げても+260ドル。

つまりそこでやっとブレイクイーブンになるわけです。

さらにそのフィボナッチガイドラインは抵抗線です。

つまりそこで反転する可能性は高いのです。

 

ですからここでも手仕舞いする理由はないと考えます。

 

さて次の足がどうなるかです。

  

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DOJIが出ました。

反転のサインです。

この時点で下がる可能性は確率的に限りなく少なくなったわけです。

 

なので、手仕舞いする必要はないと考えます。

 

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さて次の足は強力な長い陽線。

レンジアベレージという抵抗線を突き抜けています。

この時点でレンジアベレージがサポートの役割を果たせるようになったワケです。

つまりここで跳ね返されて下がる可能性は激減したことになります。

     

基本的にトレードはトータルでマイナスにさえならなければよいのです。

その代わり反転して上がる可能性がどれだけあるのかを、常に考えるようにしています。

負ける可能性より勝つ可能性を信じる方が、遥かにポジティブです。

     

 今ならトータルがマイナスにならずに済むという思いが強かったのが早く手仕舞った原因でした。

なんだかネガティブですねえ・・(笑)

 

オレならここまで上げているのだから、もっと上げるはずと考えます。

それにQCOMはボトムスキャンが選択した精鋭銘柄の中で、唯一生き残っている銘柄です。

 

だってここまで上昇するトレンドラインがそう言ってるわけですから。(笑)

その強さを信じることです。

   

じゃあトレンドラインはどれなのか?

   

ハイローバンドか20MAのどちらかです。

では、何故ローバンドがトレンドラインだと決めたのでしょう。

 

ハイローバンドを割るまではホールドというルールに従えば、添付の画像の白三角まではホールドできると思います。 

 

とありますが、そういうルールをいつ決めたのでしょう?

  

トレンドラインを割ったら手仕舞いというのなら理にかなっています。

 

ですが何故ローバンドがトレンドラインだと決めたのか

私には根拠はわかりませんが・・

  

20MAだってトレンドラインかも知れないのです。

ローバンドより強力な20MAという「より親玉なMA」なのです。   

  

それにここはレンジアベレージの近辺です。

結構激しい攻防が行われていることが、チャートからも窺い知ることができます。

  

それにそこまでの高値というのは、ダブルトップの基準になる可能性を秘めています。

qcom06.gif

案の定そのあとダブルトップになりそうな位置まで上げてきました。

この時点で20MAがトレンドラインになっていることがわかったわけです。

それに、この位置ではレンジアベレージの太い青い水平線がサポートとなっています。

     

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ダブルトップになって下がることなく、そのあと一気に上昇しました。

レンジアベレージがサポートになるため、上がる可能性は非常に高いわけです。

まあ当然の結果といっていいでしょう。

   

このようにトータルの損益が大きくマイナスになるのでなければ、20MAがトレンドラインになって、反転し、さらに高値を追って利益が積み上がる可能性を捨てる必要はないと考えます。

 

ローバンドを切ったらダメ、と弱気になる必要は全くないのでは?

さらに強力な20MAという親玉が下に控えているわけですし・・

20MAは5のローバンドより、より長く強いトレンドを示すMAなのです。

     

今回、QCOMは20MAがトレンドラインということですが、20MAで反発することを前提にホールドすべき、ということになるでしょうか?

    

結果として20MAがトレンドラインだったわけです。

あらかじめ20MAがトレンドラインと決めていたわけではありません。

  

ローバンドも20MAも、トレンドラインになる可能性は常にあります。

トータルがマイナスになるのでなければ、20MAを割るまで、強気でホールドすべきなのです。

 

利益を増やすことのできる「可能性を秘めた兆候」の目利きになることが大事です。

  

選択した他の銘柄は軒並みダメだったわけですよね?

ということは、残っているQCOMは確率的に非常に上昇力の強い銘柄だということになります。

 

何よりもチャートがそう物語っているではありませんか。

       

そこで手仕舞って、また再エントリーをして、上がる可能性と下がるリスクをあわせて考えるとどうなるか?

ホールドする方が無駄な手数料は不要になり、遥かに理にかなった考え方ではないでしょうか。

 

ポジティブに、勝てる可能性を探り続ける。

トレード中は、心躍るこうした姿勢を常に忘れないようにしたいものです。

 

頑張ってくださいね。

  

 

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この記事について

このページは、hatchが2016年12月 4日 06:40に書いた記事です。

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