マイクロバブルは白い泡なのか?

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70日目

昨日 mixi のブログで

追伸
でも大成博士の肌は赤ちゃんのように「もちもち」していたのには、驚愕しました。
長い間マイクロバブルの風呂に入っていれば、ああなれるのか・・と希望が湧きました。(笑)

と書いたところ、魅力的な女性3名から次のようなコメントをいただきました。


 

短期間にそんなに変化が!?

若返ったはっちさんにお会いしたいなー
ところで、うちのお風呂はコレ↓なんですが、
http://sumai.panasonic.jp/bathroom/cococino/bathtab/hot-water.html

これはマイクロバブルとはちょっと違うんでしょうか??

 


私も若返ったはっちさんと会いた~い

ジャグジーやスパのバブルバスでも気持ちいいけど、
マイクロバブルはもっと気持ちいいんでしょうね。
ためしてみたいです。

 


うっそぉ~ん

私も見間違えてみた~い 
って、、、、、(笑) 
そんなに若返ってしまわれたんですかっ? 
ほっほぉ~~~。

 

というわけで、危うく鼻の下が伸びそうになったのですが(笑)マイクロバブルの血流促進効果による「若返り」というと、特に女性からのリアクションが強くなりがちです。

グーグルで検索してみると、実に様々な「マイクロバブル」を発生すると謳った装置が存在しています。

では若返りにも繋がることがあるマイクロバブルの血流促進効果というのは、世の中にある様々なマイクロバブルすべてに存在するのでしょうか?

残念ながらこうした効果は、超高速旋回方式で発生した「マイクロバブル」のみにおいて見出される特性で、それ以外の方式で発生させたマイクロバブル には、全くその効果が見られないということが、確かめられています。

マイクロバブル発生装置が、高い値付けでも売れるとなると、世の中にたくさんの類似「マイクロバブル発生装置」が出回るようになります。

マイクロバブルの気泡サイズが同じであれば、それを発生させる方式は異なっても、その性質はみな同じであると考えがちです。

 

マイクロバブルは白い泡なのか?

泡が白く見えると「白いミルクのようなナノバブルの泡」を連想させることになり、いかにも効きそうに思えるのでしょう。

ですが気をつけなければならないのは「マイクロバブルの性質」は、その発生方式によって決まるため、発生させる方式が違えば、そのマイクロバブルの基本的特性も異なること になるという点です。

当たり前のことなのなのですけどね。

こうした「白いミルクのようなバブル」を発生させる方式のものはペット用のマイクロバブル発生装置によく見られます。

こうした白い泡は、液体中に加圧された気体を挿入することで気体を強制的に溶解させ、それを減圧開放してマイクロバブルを発生させる加圧溶解方式 の泡によく見られる特徴で、ビールの栓を抜くと中から泡が出てくるのと同じ方式です。

マイクロバブル博士が書かれた「マイクロバブルのすべて」という本ではこの加圧溶解方式と超高速旋回方式の両方の方法で発生させたマイクロバブルによる血流促進の比較実験が行なわれています。

同じ室温、水温下で気泡を発生させ、三人が同一の血流計を用いて血流変化を調べたのです。

すると加圧溶解方式で発生した泡では、血流促進がまったく無く、何も変化が起こらなかったのです。

気泡発生時の水素イオン濃度を比較すると、超高速旋回方式で作られたマイクロバブル水では弱アルカリ化されるのですが、加圧溶解方式の白濁バブルでは、これが逆の傾向になり、弱酸性化の傾向を示した のです。

つまり、超高速旋回方式で作られたマイクロバブル水と加圧溶解方式で作られた淡水白濁バブル水とでは、全く別物 の性質をもっていることが証明されたのです。

一般的な今までの常識では「白くないと泡ではない」と考えがちです。

そのため発生装置を販売する側からすれば「目に見えるような白い泡を発生させる商品でないと、商品性の面から売りにくい、ということになります。

このように全く新しい泡の種類であるにもかかわらずマイクロバブルについては、昔から定着している「泡」や「気泡」の概念で解釈しようとする傾向 にあるようです。

そのためマイクロバブルの特性を利用するという発想ではなく、マイクロバブル発生装置を売りたい側の都合や技術の事情を優先し た装置が氾濫するという傾向に拍車がかかりがちになるということは、頭に入れておく必要があります。

マイクロバブルの特性を考える際には、意外にもこうした「今までの常識」が、邪魔をすることが、少なからずあるようです。

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この記事について

このページは、hatchが2010年1月19日 09:40に書いた記事です。

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