Till Bronner

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秋の夜長に聴きたくなるのは、伊達男でもあるティル・ブレナー。

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Till Bronner - Jazzfestival Viersen 2009

  

  

以前ご紹介したのは・・

Till Bronner - AVO Session 2008 と Antonio's Song

ヘタウマな唄で魅せるアントニオ・ソングだが、間奏が聴きもの。

  

  

ティル・ブレナー / Till Brönner

 

1971年5月6日ドイツ生まれ。由緒ある音楽一家に生まれ、9歳の時にトランペットを始める。クラシックの訓練を積み、「ユーゲント・ムズツィアート」などさま ざまなコンテストで優勝。15歳の時にはクラシックに留まらず、ジャズのコンテストでも優勝し、それ以降は連邦ジャズ・オーケストラに最年少メンバーとし て参加。一方、ケルン音楽大学でトランペットを専攻し、弱冠20歳でベルリンを拠点に活動するホルスト・ヤンコフスキー・オーケストラのビッグバンドのメ ンバーとなる。

1993年には、伝説的ベーシストのレイ・ブラウンが参加した初リーダー作『ジェネレーション・オブ・ジャズ』(Minor Music)を発表。さらに『マイ・シークレット・ラヴ』(1995/同)、『ジャーマン・ソングス』(1996/同)と立て続けにリーダー作を発表。 『ジャーマン・ソングス』では、旧ドイツの古い映画音楽を新鮮なアレンジによって蘇らせ、ドイツ国内で絶賛を浴びた。続く『ミッドナイト』 (1997/BMG)では、マイケル・ブレッカー(ts)をはじめとするNYジャズ界の実力派を迎え、グルーヴィーな作品を完成させた。

そして、1999年5月にヴァーヴ移籍第一弾作『love』が日本発売(海外では1998年9月発売)。この作品は、端正で優雅なミュート・トランペット と、ヴェルヴェットのようなヴォーカルをフィーチュアしたバラード・アルバム。本格的な日本デビュー作となったこの作品は、スイングジャーナル誌選 定<GOLD DISC>に選ばれ、一躍日本のジャズ・ファンにその名を知らしめることとなった。また、その年の同誌主催のジャズ・ディスク大賞では< ニュー・スター賞>も獲得。2000年4月にリリースした『チャッティン・ウィズ・チェット』は、敬愛するチェット・ベイカーへのトリビュート・ア ルバム(前作に引き続き、スイングジャーナル誌選定<GOLD DISC>を獲得)。この作品では、ドラムンベースやファンク・ビートを大胆に取り入れ、チェットの音楽をフレッシュな感性で蘇らせ、ジャズ・ファ ン以外にも大いにアピールした。同年7月には大阪フェニックスホールにて、日本での初のジャズ・コンサートが実現。

2001年、写真家ウィリアム・クラクストンのドキュメンタリー映画『JAZZ SEEN/カメラが聴いたジャズ』のサウンドトラックを担当。2002年発表の『ブルー・アイド・ソウル』では、ファンクやDJの要素を絶妙に取り入れ た、アーバンでスタイリッシュな新世代のジャズ・サウンドを表現し、絶賛を浴びた。同年6月には、東京・大阪でワンマン・コンサートを実施。2004年5 月には、カナダのオンタリオ滞在中に作詞家のロブ・ホーアとともに書き下ろしたオリジナル曲を収録したアルバム『ザット・サマー』を発表。初めてほぼ全編 でヴォーカルを披露し、ナチュラルでメロディアスな楽曲とともに高い評価を集めた。同年11月には初のブルーノート東京公演が実現。

過去にはベルリン交響楽団のピックアップ・メンバーを中心としたサロン・オーケストラ"ディ・ベルリナーズ"でも活躍するなど、クラシックの分野でも評価 は高いが、現在はジャズに専念。プロデューサーとしても活躍中で、2005年9月に発表されたベテラン・ジャズ・ヴォーカリスト、マーク・マーフィーの新 作『ワンス・トゥ・エヴリー・ハート』では、プロデュースはもちろん演奏でも全面参加(今年1月のマークの来日公演にもゲスト参加)。また、イタリアの トップ・プロデューサー/DJであるニコラ・コンテの『アザー・ディレクションズ』(Blue Note)や、3月にリリースされたトゥーツ・シールマンスの新作『ワン・モア・フォー・ザ・ロード』(Verve)にゲスト参加するなど、ヨーロッパを 中心にますます注目度をUPさせている。

 

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このページは、hatchが2015年10月30日 22:07に書いた記事です。

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