なぜチャンスをモノにできないのか?

| コメント(0)

人は誰でもが、仕事で影響力のある存在になりたい・給料を上げてほしい・認められたい、というような願望を持っている。

では、大きなチャンスが巡ってきた時、それをすぐに実行に移せるだろうか?
0309chance.jpg
そこには意外な心理的な影響の大きな「落とし穴」が存在する。

 

そしてそのせいで、勢いを失ったり、チャンスを逃したりすることがしばしば発生するのだ。
 

影響の落とし穴とは次のようなものだ。

みんな、自分が成功したと言えるレベルに達成しようとコツコツ働く。

その結果、最初に想定していたものとは異なる形の、より良いチャンスに遭遇することがあるはず。

 

だが同時に、多大な労力を費やし、たどり着いた現在の場所や、がんばって手に入れたものを失ってしまうのではないか?

という、今手に入れているものを、失う心配が生じるのだ。

そのため、そういったすべての成功のチャンスへ目を向けなくなってしまう。

   

その結果、今いる場所から離れることが、たとえ今以上の幸福や健康、富、あるいはより影響力を持てる立場を得られる確信があっても、現在のレベルに安住してしまうのだ。

  

この影響の落とし穴を避けるには、成功に向けてより長期的で広範囲の目標を設定し、そこに努力を注ぐ必要があるのだ。

リスクをとりたくないということは、当初選択して登り始めた山こそが目的地にたどり着く唯一の手段であるという判断に完全に依存していることになるわけだ。

しかし目的の山に関しての、地形に関する情報がほとんどない時点で、スタート地点を選ぶのは非常に難しいことではないだろうか。

  

 
キャリアは長い目で見なくてはいけない。

1日という単位だけで考えれば目先の影響を考えてそれに適した行動をとるのが合理的かもしれない。

だが、影響の落とし穴を避けるには、数年、数十年間という期間の影響を考えなくてはならない。

  

そうすることでさらにもう1つの山の頂上にたどり着いた時、今度は谷に向かって少しずつ前進し、次なるより高い山頂を目指すことができるのだ。

  

すべての一時的な成功の追究における問題点は、それを追究しようと決めるのが、たいてい山の「麓」にいる時だという点だ。

だが、ほかのより大きなチャンスは、頂上に近づくことで見ることができるのだ。

現在とりかかっている山ばかりに焦点をあて過ぎると、より大きな山へと進むチャンスがあっても見逃しやすくなってしまう。

    

やっとのことで「達成した」という大きな進歩にだけ焦点をあて、そこで満足する人が多い。

大事なことは、一定の期間ごとに、今から5年、10年先について考え、その見通しにもとづいて、決定を下すようにすることではないだろうか。

  

うちの娘夫婦は、4月にはやっと東京を脱出し、海外へ移住する。

ダンナはとっくに引っ越しを終え、娘も、出産後、すでにかなりの長期間、神戸で暮らしている。

口うるさく、引っ越しを薦めていた甲斐があったというもので、ヤレヤレ。

長い戦いだった。(笑)     

     

  

この週末にかけて、地上デジタル局では、この11日に4年目を迎える東北大震災について、いくつかの番組でプチ報道されていた。

政治家も、対策委員などの偉いさんも、前提としている、政府が決めたスケジュールや道筋から、どれくらい遅れているのかという視点のみで議論している。

大爆発から半年で石棺化に成功して原子炉からの放射能の飛散(流出)を止めた黒鉛炉のチェルノブイリとは大違い。

   

フクシマでは4年経っても放射能の流出・飛散を止められない。

いまだに「除染」というこっちの放射能を、アッちへ動かして金儲けをするシステムがフル稼働している。

    

だが他の災害と違い、いまだに原発からは毎日膨大な放射能が撒き散らされている。

止めることができないのが現実。

何故これを止めるための根本的な対策を打てないのだろう?

    

レベル7のチェルノブイリでは、一般市民の被害が本格化するのは4年後から。

だが福島では、比較的に被害が小さいメルトダウンから4年目は、今年3月11日で終り、爆発的な被害が出る5年目に突入する。

旧ソ連はチェルノブイリ原発事故から3年目の時点で、住民の放射能被害が明らかになり、仕方なく汚染地帯から一般市民を疎開させた。

    

ところが、日本では4年目が終わろうしているが「放射能は安全・安心。心配ない」という空念仏を繰り返すだけ。

今まで一切の疎開を行っていない。

   

日本では旧ソ連が疎開対象とした年間1ミリシーベルト以上の放射能汚染地は、関東から東北一帯の広い範囲に広がっている。

一般人の立ち入りが制限される『放射線管理区域』レベルの状態にあるのだ。

そこに妊婦や子供を含む大勢の市民が普通に暮らしている。

   

年間1ミリシーベルト以上の汚染地域からの疎開どころか、非道にも年間20ミリシーベルトの基準値で「除染して全員帰還」という選択を推薦する始末。

被曝上限の1msvとは、『放射線管理区域』として医師やX線技師など専門家以外の一般人の無断立ち入りが禁止されるエリアなのだ。

健康人が浴びても影響がないと科学的に証明された数値(閾値)ではない。

   

1msv以上の被曝者には日本でも70年前のヒロシマ・ナガサキでは被爆者手帳が交付され、今でも健康診断や医療費が全額国庫負担で無料となっている。

だがヒロシマと被曝量が同じであってもフクシマの場合、費用は全額個人負担となっているのだ。

   

原子炉の制御棒で臨界が止まれば出力は一気に7%まで低下する。崩壊熱だけなら1年で100分の一にまで低くなり4年後には、数千分の1以下になっているはずなのだ・

だが福島第一原発の原子炉には営業運転していた時と同じ1基当たり1時間7トンもの冷却水を注入し、1日400トンの汚染水を作り出し続けている。

   

今年になってフクシマの敷地内の高濃度に汚染した雨水がフリーパスで全部港湾内に垂れ流していた事実までが新しく発覚している。

菅官房長官は「港湾外の数値は変わらないから安全だ」とかましているが、港湾外の太平洋全体が汚染されるようなら大変な事態となるのだ。

   

凍土壁は相変わらず凍らない。

トレンチを全部セメントで塞ぐ工法を採用したが、それでも凍らない。

40階建て高層ビルに匹敵する120メートルの排気塔2基が放射能が高すぎてメンテナンスができないのだ。

さらに倒壊の危険が増しているなど、完全に制御不能なのだ。

さて3月11日のマスコミは、果たしてどういう論調で、特集を放送するのだろうか?

見ものである。

 

コメントする

この記事について

このページは、hatchが2015年3月10日 06:59に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「インターフェロン21回目」です。

次の記事は「朝の雲」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 6.3.11