2ヶ月目の訓練の方針

10日間オールグリーンになったし、ほとんどストレスを感じることなく、オールグリーン化が達成できた方は、次のステップへ進みたいと思われるでしょう。

そこで次のステップでは何が重要かについてです。

そうです。

いうまでもなく「チェックシートをつける訓練」です。

いままで何故、損益を考えずにオールグリーンにする訓練をやってきたかが、この段階になると理解できるようになるはず。

わかりやすく説明するため、あなたがパソコンだと仮定して説明を進めましょう。

 

頭の中で暗算をする、あるいは「考える」というのは、PCでいえば、RAMというメモリーの中で演算をするのと同じだと考えてください。

この中に余計なデータがなければ、空いている十分なメモリ空間を利用して、速い計算ができるわけです。

損益を考えずに、オールグリーンにするというのは、頭の中のRAMスペースを十分に確保して、執行のタイミングだけを計算して執行するのと同じことになります。

このときに余計なことを考えると、頭の中にあるRAMという思考のためのスペースが使われることになります。

その結果として、執行のタイミングの計算するスペースが足りなくなり、タイミングの計算が間に合わず、オールグリーンにならなくなるというわけです。

 

毎日2000ドルをコンスタントに勝つレベルに到達するためには、保有している3銘柄を比較して、手仕舞いする銘柄を決定する必要があります。

さらに、手仕舞いした銘柄と入れ替えるための別の銘柄を探しておかなければなりません。

そして手仕舞いしたあとで、即入れ替える予定の銘柄へエントリーする必要があります。

執行のための予備時間としての15秒と、執行の際の15秒を差し引いた、1分30秒の間に、この計算ををしておかなければならないのです。

brainRAM.jpg

 

これを頭の中のRAM上のスペースで暗算するとなると、かなり大変だということが想像できると思います。

一銘柄だけなら暗算でもできるでしょう。

すると複数銘柄でリスクを分散し、チャンスを倍増させるという、2000ドルをコンスタントに稼ぐためには欠かせない条件を切り捨てなければなりません。

 

そこで、保有している3銘柄を比較し、手仕舞いする銘柄を決定するための計算は、チェックシートというハードディスク(HDD)(SSD)上で行うのです。

RAMのスペースは、たとえば、同色本数を比較するなどという時にだけ使います。

そして保有している3銘柄の成績をつけるわけです。

チェックシートへ書き込むというのはHDDへ書き込むことと同じだと考えてください。

 

HDDというチェックシートへ書き込めばあとは忘れてもノープロブレム。

チェックシートへ書いた後は、RAMのスペースを即解放。

覚えていなくてもいいわけですから、ストレスは大幅に減るわけです。

  

そして2分が終わる15秒ほど前に、この書き込まれたチェックシートを見て、つまりHDDのデータを参照します。

そこに書かれている、手仕舞いすべき銘柄のボタンを押し、入れ替える銘柄のボタンをクリックする準備をすればいいのです。

そして次のローソク足が始まった瞬間に、手仕舞いすべき銘柄のボタンをクリック。

そして即入れ替える銘柄をクリックすれば、15秒以内に手仕舞いと、エントリーが終了するというわけです。

  

チェックシートをつける、つまりHDD上に演算の結果を書いておけば、ボタンを押す直前に確認のため見るだけ。

チェックシートが見た瞬間にわかるようなものであればベストですね。

もちろん入れ替える銘柄も書かれているわけですから、その銘柄を執行ウィンドウへ表示させるだけ。

事前準備は15秒もあれば十分なはず。

 

チェックシートというHDDを使えば、あなたの頭の中のRAMという「考えるスペース」を常に解放することが可能になります。

ということは、トレード中のストレスを大幅に軽減させ、さらに結果が悪かったときには、チェックシートというHDDに書かれている計算結果を検証できるのです。

まさに一石二鳥。 

特に、現時点での考え方の問題点を解決するための、翌日の訓練プログラムのための貴重なデータが残せるというのは、大きなメリットとなのではないでしょうか。

 

これをRAMの中、つまり暗算でやればどうなるでしょう。

RAMという暗算では記憶することができないため、3つの銘柄の3つの条件と、入れ替える銘柄のチャートを、超高速で常に見てまわらなければならなくなります。

その結果ローソク足の動きに目が奪われ、思わずボタンを押してヒゲを掴んだりすることが高い確率で起こることは想像に難くないはず。

そしてトレードが終了すれば、何故そこで手仕舞いしたかの計算記録は何も残らないという状態になるのです。

考え方という計算方法や計算式の問題点を解決するためのデータが残っていなれば、解決方法は、あやふやな「勘」に頼るしかなくなるというわけです。

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