クエン酸で医者いらず

thermos.jpg

 

アルカリ化10日目雑感ではアルカリ化ドリンクと毎日の生活とについて書きましたが、水筒に入れて、チビチビと飲んでいるウチに体調は、ドンドン良くなっています。

   

では、何故こんなにいいのか?

というわけで、「クエン酸で医者いらず」を読んでみました。

   

なるほどという部分が多かったので、その中からかいつまんでご紹介!

    

   

昔から愛用されてきたクエン酸

  

レモンや梅千にはクエン酸が含まれています。

そのため昔から薬の代わりに使用されてきました。

 

昔イギリスでは、遠征艦隊に大量のレモンを積み込み、兵士たちの士気を高めていたのです。

日本では昔から、梅や梅千が人々の健康を支えてきました。

 

梅の主成分は水分が80から90%、あとはたんぱく質と糖分、そして豊富なクエン酸です。

聖徳太子は家紋に橘を用いていましたが、これは梅とともにクエン酸を多く含む橘の薬効と深く関係があったのではないかと言われています。

   

当初、梅の苗木は、遣隋使によって中国から日本に持ち込まれました。

その後、長い年月を重ねて、今のような日本の土壊に合った、良質の実をつける品質に改良されていきました。

   

保存ができるうえ殺菌効果がある梅千は、あっという間に庶民の間に広まりました。

今でも食欲がないときのおかずや、おにぎりの具、お弁当などで重宝されています。

  

奈良時代の東大寺建立の際には、作業員たちに報酬の一部として食酢が与えられました。

室町時代から、兵士たちの疲労回復や、生水を飲んで腹痛になったときに治療に使われてきたのです。

  

江戸時代の初期に発行された『雑兵物語』には「命のあるうちは、梅千一つを大事にせよ」と書かれています。

雑兵物語とは、下級兵士に実戦の際の心得を忘れさせないために書かれたものですが、いかに梅千が重要だったかがわかります。

  

ちなみに庶民の間に梅干が広まったのは江戸時代。

梅千によるクエン酸効果でさらに目を引くのは、コレラを退治したという事実でしょう。

 

これはクエン酸の殺菌効果を裏付けるものです。

日本では江戸末期に鎖国が終わり、アメリ力のペリー提督によって開港することになりました。

 

その後西洋の文化が国内に入ってきたのですが、コレラという恐ろしい病原菌も、度々日本に上陸したのです。

コレラに感染するとコロリと死んでしまうということで、人々はこの病気を大変に恐れていました。

   

ところが、梅干や梅酢を常用していた人はコレラにかかりにくく、たとえかかつても死なずに治ったのです。

コレラ菌はとくにクエン酸などの酸に弱いために、助かったのだと思われますが、これを聞いた人々が、梅千や梅を買いあさったため、品切れになる店が続出したと言われています。

  

現在、わが国ではコレラに感染する心配はほとんどありませんが、クエン酸はほかの病気にも効果的です。

明治時代に流行った赤痢や疫痢にかかつたときも、梅千を毎日食べて回復させたという記録があります。

   

ただ毎日梅十を食べると塩分過多になる危険もあり、食が進んでご飯を食べ過ぎるなどの恐れがあります。

クエン酸を摂取するなら、梅千よりもクエン酸そのものを取った方が、遥かに効果的です。

    

   

クエン酸はなぜ疲労物質の乳酸を取り除くことができるのか?

 

これには「クエン酸サイクル」という、食物から摂取する栄養素の分解システムが関係しています。

クエン酸サイクルは、イギリスのクレプス博士が発見したため、別名「クレプスのサイクル」とも呼ばれています。

 

この学説は1937年に発表され、1953年に、クレブス博士はリップマン博士と共にノーベル賞を与えられました。

 

私たちが摂取した食物は、身体の中で栄養素が取り出されて吸収されます。

このとき、炭水化物はブドウ糖に、タンパク質はアミノ酸に、油分はグリセリンと脂肪酸になります。

 

それぞれ、体内で消化吸収される器官は違いますが、最終的には二酸化炭素(炭酸ガス)と水に分解されて体外に排出されます。

クエン酸サイクルは、その過程を明確にしたものですが、とくに二酸化炭素と水に分解される前の過程が重要になるのです。

  

炭水化物はまずでんぷんに分解されます。

 

そしてブドウ糖に分解された後に、毒性の物質を産出します。

この酸は身体をしびれさせ、これが体内にたまると発症するのが脚気です。

 

焦性ブドウ酸に水素がつくと乳酸になります。

乳酸にならなかった焦性ブドウ酸は、クエン酸に変わり、クエン酸サイクルに取り込まれてゆきます。

 

クエン酸サイクルでは、クエン酸、アコニット酸、イソクエン酸、アルフア・ケト・グルタル酸、琥珀酸、フマール酸、林檎酸、オキザロ酢酸と順次、それぞれの酸に変化していき、再びクエン酸に変わります。

各種酸に変化する過程でATP(アデノシン三燐酸、熱エネルギーのこと)と水、二酸化炭素が生まれるのです。

 

ちなみにタンパク質はオキザロ酢酸とアルファ・ケト・グルタル酸から取り込まれ、油分はアルフア・ケト・グルタル酸からクエン酸サイクルに取り込まれます。

このように循環していろいろな酸に変化し、また、クエン酸に戻ることからクエン酸サイクルと名づけられました。

 

疲労回復のカギを握っているのは、体内で発生される『乳酸」という物質です。

では、疲労物質『乳酸」は、体内でどのように発生するのでしょうか。

 

私たちは、活動に必要なエネルギーの素・ブドウ糖を食物から摂取しています。

ブドウ糖になるのは、ご飯やバン類、菓子類などに含まれている炭水化物です。

 

炭水化物は糖質とも呼ばれています。

糖質には多糖類(デンプン、グリコーゲン)、少糖類(麦芽類、ショ糖、乳糖)、単糖類(ブドウ糖、果糖、ガラクトース)がありますが、単糖類にまで分解されてから、私たちの身体に消化吸収されます。

 

炭水化物はまず、日の中で唾液と混ざり、胃を通って十二指腸ヘ送られ、次に膵臓から分泌されるアミラーゼと混ざると、ブドウ糖や麦芽糖などに分解されるのです。

ブドウ糖は、エネルギーとして燃焼されます。

 

燃焼されたブドウ糖からは、焦性ブドウ酸(ピルビン酸)と乳酸が生まれ、最終的に無毒の炭酸ガス(二酸化炭素)と水になって、体外に排出されます。

この乳酸が疲労を感じさせる物質なのです。

 

その後、乳酸が分解されれば問題はありませんが、分解されないまま体内に残ると、疲労を感じることになります。

乳酸は、主に筋肉の組織などに蓄積されます。

  

そして肩の部分にたまると肩こりになり、腰にたまると腰痛の原因になるのです。

運動には無酸素運動と有酸素運動があります。

  

乳酸は、無酸素運動を行ったときに蓄積される性質があります。

無酸素運動は重量挙げや筋カトレーニングなど、酸素を取り込まない運動のことです。

 

瞬間的に息を止めて大きな力を発揮する特徴があるため、無酸素運動と言われています。

反対に、有酸素運動はウォーキングや軽いジョギング、水泳などを指します。

 

比較的長く行える運動で、酸素を取り込みながら行うのです。

体脂肪を燃焼し、健康効果を上げるのは、有酸素運動の方が有利だと言われています。

 

疲労感をなくすには筋肉組織にたまった乳酸を速やかに分解させなければなりません。

ところが、クエン酸が体内に入ると、乳酸が分解されるサイクルが活発になり、体内に蓄積されなくて済むのです。

 

つまり、どんなにしつこい疲労でも、クエン酸さえ飲めば、解消されるのです。

 

 

クエン酸が加わると乳酸が消滅する

  

毒性のある焦性ブドウ酸が、クエン酸サイクルに取り込まれるには、酵素とビタミンB群の力が必要です。

この場合の酵素は潤滑油として働き、生体触媒とも言われています。

  

クエン酸サイクルに取り込まれた焦性ブドウ酸は、オキザロ酢酸と縮合して、クエン酸から順に変化してゆきます。

このときオキザロ酢酸が少ないと、このサイクルはスムーズに回らないため、乳酸が増加します。

 

けれどもここでクエン酸を加えると、サイクルの循環がスムーズになり、焦性ブドウ酸の分解が促進されます。

焦性ブドウ酸が分解されるということは、乳酸の産出が減少するということなのです。

  

乳酸には血液を酸性にする作用があるため、病気にかかりやすくなります。

また、乳酸が体内にたまると、筋肉が硬くなって痛くなります。

  

これが、乳酸が疲労物質とされる、ゆえんなのです。

特に酷使している部分、例えば肩や腰などに乳酸が溜まると、肩こり・腰痛として症状が現れるのです。

  

  

尿が証明するクエン酸の効果

 

私たちの身体は、余分な水分や、代謝によってできた不要な成分などを尿として身体の外に排出します。

成人の場合、その量は1日に1リットルから1.5リットルにもなります。

 

尿には尿素、尿酸、塩素、ナトリウム、カリウム、アンモニア、クレアチニンなどが含まれており、尿の色や成分、量から病気の有無や健康状態が判断できます。

たとえば、尿に甘酸っばいような臭いがして糖が多く出ているときは糖尿病です。

  

また、尿の濁りと発熱がある場合は、尿路感染症の可能性があります。

血尿が出たときは、泌尿器系だけでなく全身的な病気も懸念されます。

   

血尿の原因で主なものは、尿路結石、膀眺ガン、急性腎炎、腎梗塞、血小板の減少、遊走腎などです。

1日の尿の量が500ミリリットル以下と少ない状態を乏尿と言い、50ミリリットル以下の状態を無尿と言います。

  

極端にトイレに行く回数が少ないと、身体に病気を抱えている可能性があります。

反対に尿の量が1日に3リットルと多い多尿でも、やはり身体に大きな負担をかけることになります。

   

また、水分の摂取量が少なくて尿が濃くなったときや、尿の中のカルシウムや尿酸が結晶になると尿が濁つて見えます。

尿が濁っていると心配するひともいますが、タンパクは濁りの原因にはなりません。

  

尿のPH値からも健康状態はわかります。

健康なときの尿はPH7・0プラスマイナス7・2のアルカリ性です。

   

しかし、激しい運動をするなど疲れているときはPH5・8から6・4と酸性に傾きます。

尿のPH値は、病気のときも酸性になります。

 

例えば、糖尿病を患っている方の尿はPH5・8から:・69ヽう6・0と、明らかに酸性です。

尿のPH値は、病気だけで変化するわけではありません。

  

 

食事内容が尿に反映されるまでには、およそ2時間かかります。

  

健康な人が、揚げ物などの油分の多い食事や甘いものを食べた後、2時間くらいしてから尿のPH値を調べると、酸性に傾いています。

過度の油分や糖分は身体に悪い影響を与えるのです。

 

   

健康かどうかは尿をチェックする

 

尿の状態がよくなれば、健康が保たれている証拠になります。

クエン酸をとって2時間で尿の色が変わるはずです。

  

身体の疲労が激しいと、血中に疲労物質の乳酸が大量に出てきます。

当然のように尿にも乳酸が多く含まれることになり、尿は酸性になります。

  

揚げ物を食べた後にクエン酸を飲み、2時間後に尿のPH値を測定すると、アルカリ性になります。

カツ丼を食べてから、クエン酸5グラムを飲まない場合と飲んだ場合で調べてみました。

 

すると、飲まない場合は尿のPH値が5・8と酸性だったのに対し、クエン酸を飲んだ場合は、PH6・9から7・0とアルカリ性になっていたのです。

また、尿が濁っている場合でも、クエン酸を飲むと、やはり2時間後には尿の濁りは解消されていました。

  

つまり、その2時間の間に、クエン酸サイクルがスムーズに回り、乳酸がきれいに解消されたことになります。

逆に考えると、たとえ激しく疲れていたとしても、クエン酸を飲めばおよそ2時間で疲労が回復するのです。

  

もちろん、クエン酸の量が少なかったり、乳酸の量が多かったりすれば、効果はその分遅くなることも忘れないでください。

 

効果があまりないと思ったときは、飲む回数をチェックしてみてください。

1日6回飲むように、心がける。

 

これだけでいいのです。

お試しあれ。

 

 

 

前へ

アルカリ化10日目雑感

次へ

関節炎の痛み