うまい魚を食べるには?

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魚を一匹与えれば、その人は一日食えるが、魚の取り方を教えれば、その人は一生を通して食える

これは物事を変えてみればよくわかる。

   

幸せを与えれば、その時だけは幸せになれるが、幸せになる方法を教えれば、その人は一生幸せになれる

幸せを与えられたら、その時に感謝すればいいが、人から幸せになる方法を教えてもらったら、その人に一生感謝する

というように発展するわけだ。
  

  

魚を手に入れたあと、うまい魚を食べられるかどうかは、ひとえに料理法にかかってくることになる。

市場でたくさん並んでいる魚の中から、どれがいいかを見分ける力があれば、自分で卸売市場へ行って買うことができるだろう。

 

そのかわり、大量に買わないと、時間と労力が見合わなくなる。

  

そういう場合、仕入れる事ができるプロからお勧めの魚を買えばいいわけだ。

そして買った魚の状態に見合った料理方法でおいしくできれば、うまい魚を食べることができる。

 

トレードも同じ事だ。

トレードではスキャンシステムを使って、条件にあった魚を選び出すわけだが、種類と時期によっては刺身で食べるより煮物にした方がうまい場合がある。

デイトレードという、いわゆる「刺身専門店」の場合、通のお客さんが多くなる。

魚の状態によっては、少し待ってから料理した方がいい場合や、すぐに捌いた方がいい場合があり、時期によっては、刺身にするのをやめることもあるわけだ。

  

料理の下手な新婚の奥さんは、料理教室へ行くのが最もよい選択肢の場合が多い。

だが、いくら料理教室へ通っても、おいしく料理できない人もいる。

一方で料理教室へ通わなくても、作り方をネットで学び、少しの試行錯誤だけで、腕を上げる人もいるが、忘れてはならない大事なことがある。

 

それは「おいしい魚を食べさせてあげたい」という気持ちだ。

 

捌いてみないとわからないこともあるから、巧く料理できなかったからといって、その魚を売った仲買人を非難するのは筋違いだ。

外見は問題なくても、ごくたまには、料理に適さない魚が混在するのは、生ものだから。

腕のいい人なら、魚の状態を見分け、その状態にあった料理法をすぐに見抜き、手早く料理して、水準以上の味にできるはずなのだ。

 

よい魚がなければ、今日は良いものがなかったと、勇気を出して言わなければならない。

客がわからないからと、どう料理してもまずい魚を売れば、あとで自分の首を絞めることになる。

良い仲買人が最も大事にしているのは、何よりもお客さんからの「信頼」だからだ。

 

魚は買っただけではダメで、どう料理するかだ。

さてあなたは、どういう状態の魚でも、巧く捌いておいしく仕上げることができるだろうか?

 

 

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