幸せな引越し・その2

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現在の場所から引っ越す場合、普通考える条件には、どういうものがあるだろうか?

環境・家賃・広さ・勤務先との距離・実家との距離・近隣のスーパーなどの有無などが代表的なもので、それほど多くの条件があるわけではないだろう。

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だが引っ越しを考えるときになると、何故かすべの条件を今より良くなるように考えがちだ。

慣れない、経験のないことに対して、人は意外な行動を起こすことが多い。

物事を決める場合、同種の経験を数多く重ねることで、学習機能が働きだんだんと、冷静で合理的な決定ができるようになるのだが、引っ越しの場合、こうした習性が働くほど数をこなすことがないため、どうしても強欲な条件を設定しがちなのだ。

家を買う場合などは、さらにドラスティックに極端なことになるわけだが、ここでは触れない。

幸せな引っ越しのためには、まず切り捨てる条件を決めること。

何故なら、きっぱりと切り捨てることで、得るものも大きくなるからだ。

だが強欲になり、あれもこれもと欲張ると、結局すべてが中途半端で終わってしまうことになりがちなのだ。

では上記の条件の中で、切り捨てても、最も問題が起きにくい条件というのは何だろうか?

 

それは実家との距離ではないだろうか。

あなたは一年に何度実家へ帰るだろう?

現時点でそれが余りにも多い人は、そこに少なからず問題があると考えるべきだ。

大人になれば自立しているはずだから、親の面倒を見るのでなければ、本来そうそう実家へ帰ることはないはずなのだ。

オトナになってからの親からの愛情というのは、時に恋人の愛情の代用になってしまう危険性があることは忘れてはならない。

また離婚の原因は、実家へ帰ったときのグチがきっかけになることが、意外と多いのだ。

親にすれば子供が可愛いため、連れ添いの味方をすることはほとんどないわけだからね。

実家でうっかり漏らした単なるグチが、実家から帰ったとたんに大きな不満に変貌し、予想外の展開となるわけだ。(笑)

もし親の面倒を見なければならないのなら、思い切って実家に住んだほうが、親にとっても自分にとっても良い結果をもたらすということは、覚えておいて損はないだろう。

 

 
家賃や広さは、周りの環境とも関連するわけだが、近隣によい食材を売っているスーパーがあるというのは、かなり重要な要素だ。

もちろん帰路の途中にあってもいいのだが、住む場所のそばにあるのがベストだろう。

今私が住んでいるマンションには、同じ建物のB2に大丸ピーコックというかなり品揃えの良いちょっと高級なスーパーがあるのだが、実際にそういう環境に住んでみると、便利なことこのうえない。

冷静に考えれば、自宅の地下に巨大な保管庫があるようなものなのだから当然なのだが、実際に体験してみると、この条件というのは、かなり優先度が高くていいことが、わかるようになるのだ。

息子が毎日通っているセンターのあるあたりには、大安亭市場というすべてが割安な庶民的商店街があって、野菜や果物は大丸ピーコックと比べると仰天するほど安い。

だがモノによっては、ピーコックのものは少し高いのだけれど、品物はうんとよいというものがあるため、一概にどちらかがあればいいというものではないのが悩ましいところだ。(笑)

  

 

勤務先との距離も近ければ近いほどいいのだが、勤め先が都心のド真ん中だと、今度は住む環境がねえ・・ということになりがちだが、多くの場合そんなことよりも家賃の方が問題になるため、ここの部分というのは意外にすんなりと決まることが多い。

あとは休日を過ごすとき、周りに緑が多かったりなどという、自分が気に入った環境があるかどうかも、意外と大事なポイントではないだろうか。

特に仕事で追いまくられている人にはね。

天気の良い休みの日に、散歩をしたくなったりする自然環境や、さらには混みすぎない程度の繁華街がそばにあったりすると、混雑に紛れた高速道路を使った遠出をしたくなる頻度は減るはずだ。

 

 

価値観や個人的な経済的な事情などは人それぞれだから、一概には言えないのだが、諦めることで手に入るモノがあるということは、引っ越しの際には、よく頭に入れておいて損はない。

二兎を追うものは一兎をも得ず。 という諺は引っ越しのためのものなのではないだろうか、と考える今日この頃なのです。(笑)

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