Saturday August 6, 2005

US Market Recap

スター誕生!

雇用統計でスタートを切った金曜だが、これは単なるお膳立てにすぎない。今日の主役は、何と言ってもBaidu.Com(BIDU)だ。この夏最高の新規公開株(IPO)、第2のグーグル中国版などと騒がれたが、前評判を全く裏切ることなく、さっそうとナスダック市場にデビューした。

公募価格27ドルちょうど、初取り引きは爆発的な人気を反映する66ドルだ。あっという間に82ドルに達し、いっせいに利食いが待ってました、とばかり押し寄せた。一息に65ドルまで下げたが、ここから信じられない反発ラリーが始まる。下の2分足チャートを見てほしい。65ドルから99ドル50セントまで駆け上がってしまったのだ。まだ引けまで時間は充分残っている。こんな凄まじいIPOを見るのは久しぶりだ。

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このBaidu.ComのBaiduはバイドゥと発音され、漢字で書くと「百度」になる。一回や二回でなく、頻繁にクリックして欲しい、そんな願いを込めた会社命名かと思ったが、完全に思い違いだった。話によれば、Baiduという名前は、恋人を求めて旅をする男の物語から来たようだ。

404万株という少ない発行株数が、激しく動く株価の大きな原因だが、こんな急ピッチな上げに、早くもアナリストたちから、割高の声が聞こえてくる。ルネッサンスキャピタル社の調査によれば、Baiduの時価総額は8億9800万ドルほどにのぼり、これは総純収入の約42倍に相当する。同様な数値を競争相手2社から弾き出すと、グーグルは19倍、ヤフーは11倍だという。

さて、第2のグーグルと呼ばれるBaiduだが、実はグーグルはBaiduの約2.6%を所有している。思わず笑ってしまったが、既に市場では、グーグルによるBaidu買収がささやかれている。どちらにしてもまだ初日、Baiduの正当評価額など考える投資者は、おそらく10%もいないことだろう。おっと、100ドルを突破したようだ。

Stocks You Need To Know About

注目レベル

第2のグーグルBaidu.Comは、本家本元のグーグルに悪材料となった。赤で支持線を入れたが、注目したいレベルだ。

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Wall Street English

5年ぶりの快挙

Baidu.Com以外に話題はない。今朝出た雇用統計は、すでに昔の出来事のようだ。このBaiduの活躍ぶりだが、こんなふうに書かれている。

If the gains hold, it'll be the biggest first-day gain from an IPO in five years, according to IPO watchers.

上げ幅を維持できるなら、という条件付きだが、こんな強烈に上昇を見せたIPO(新規公開株)は5年ぶりだ。

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