Monday October 23, 2006

US Market Recap

ヤフー復活のカギはコレだ

ヤフー(YHOO)はもう見込みが無いのだろうか?1月9日、43ドル66セントだった株価は、現在たったの23ドル21セントだ。ここまで下がったのだから、そろそろ買えそうだ、と思うかもしれないが、10月に入ってから、ヤフーを格上げしたアナリストは一人もいない。

たとえば、10月20日、スタイフェル・ニコラスのアナリストは、ヤフーを「買い」から「ホールド」に格下げ。10月18日、ドイツ銀行は、目標株価を25ドルから24ドルに引き下げ。同18日、UBS証券は、36ドルだった目標株価を33ドルに下方修正。更に同18日、パイパー・ジャフレーも株価ターゲットを引き下げているから、これでは投資者も足がすくんでしまう。

アナリストの悲観的な意見が18日に集中した原因は、前日の決算発表が大きな原因だ。たしかに予測されたとおりの結果だったが、第3四半期の収益は、去年の同時期を37%も下回った。おまけに、第4四半期の利益はアナリストの予想以下になる、というからガッカリな話だ。

ここで、「マッド・マネー」のジム・クレーマー氏の意見を引用しよう。「業績不振はヤフーだけの問題でなく、業界全体が低迷している、とヤフーは言います。しかし、同業のグーグル(GOOG)を見てください。すばらしい収益を上げています。業界全体が悪い、というのは単なる言い訳です。マズイのはヤフーの経営陣です。

ヤフーが以前のような人気を取り戻すためには、モンスター・ワールドワイド(MNST)を買収する必要があります。モンスター・ワールドワイドは、オンライン求人市場の48%を牛耳っています。それに、多くの新聞社とも提携しています。小型企業買収がヤフー再建に必須ですから、買収ターゲット候補として、モンスターを買うのも一案です。他には、バンクレート(RATE)やザ・ノット(KNOT)も狙えると思います。」

ヤフーの経営陣が悪い、とクレーマー氏は指摘しているが、こんなことも付け加えている。「最高経営責任者、テリー・セメル氏が首になるなら、徹底的な買いを勧めます。とにかく、早急な経営陣の入れ替えがない限り、株価は21ドルまで下げるかもしれません。」

セメル氏の評判は良くない。株掲示板には、セメル非難があふれている。

「セメル氏を直ぐ首にしろ。ヤフーの事より、トム・クルーズの赤ちゃんを見に行くことを優先させているのだから、こんな人は会社に必要ない。」 JOCO52さん

「ヤフーを崩壊させた犯人はセメル氏だ。即刻クビにしろ!」 CTURGRE2さん

引用していたら切りが無い。しかし、これだけ嫌われている株だから膨大な空売り残がある。8月時点で、ヤフーの全空売り残を買い戻すには、3.07日の日数が必要だったが、現在この数字は7.07日に膨れ上がっている。ニュースの内容によっては、一斉の買い戻しが期待できるだけに、ヤフーは注目の一銘柄だ。

Stocks You Need To Know About

ヤフー(YHOO)

日足チャートを見てみよう。

1021yhoo.gif

小さな反発を期待できそうだ。極端な長さではないが、尻尾を作っての同時線だから、一時的な底になる可能性がある。株価とは反対に、上昇が始まったMACDにも注目だ。

小さな反発だから、最初の目標は下降するトレンドライン。そして次が水平な抵抗線だ。

Wall Street English

熱いウラン

As the world seeks alternatives to oil as a source of energy, uranium has been on a tear, scoring a gain of around 700% in six years as interest in nuclear power has revived.

オイルに替わるエネルギーとして、原子力が注目されている。現に、原子力に欠かせないウランは、ここ6年間で700%近い上昇だ。

1021u.gif

ウラン価格の動き。(スポット市場)

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