Thursday October 26, 2006

US Market Recap

中間選挙とダウ指数

「風邪をひいてしまったので、おとなしく休むことにしました。ちょうど良い機会だったので、もう一度「欲望と幻想の市場、伝説の投機王リバモア」(エドウィン・ルフェーベル著)、を読んでみることにしました」、と投資アドバイザーのマイケル・ナイストローム氏は切り出す。相場師リバモアをモデルにした小説だが、意外とテクニカル分析の本質を学ぶことができるらしい。ナイストローム氏の話に戻ろう。

「味気の無い教科書が嫌いな人でも、この本なら楽しく読めることでしょう。トレンドライン、抵抗線、サポートレベル、といった言葉は出てきませんが、それらのコンセプトが、様々な状況の中で語られています。小麦相場のエピソードでは、1ドル20セントを超えたら直ぐ買えば儲かる、と主人公は強調し、ブレイクアウトの手法が説明されています。

この小麦の話と、最近12000を突破したダウ指数には共通点があります。小麦は、1ドル10セントと1ドル20セントの間で、長いこと横ばいをしていました。友人たちは、「強気論」と「弱気論」を戦わせますが、主人公はこう言います。「儲けたければ、1ドル20セントを超えたら直ぐ買うんだ!きっと短期間で儲かるよ。」

主人公は、小麦が必ず1ドル20セントを突破することを知っていたわけではありません。しかし、いったん抵抗線が崩れれば、値段の上昇に弾みがつくことを指摘したのです。今日も多くの投資者は、ブレイクアウトで買うことに躊躇します。ダウの場合なら、こんな高値圏では買えない、という理由でせっかくの上放れを逃してしまいます。

先日、知人とレストランに行った時です。知人は、ダウが新高値を更新しているのに、持ち株は全く上がらない、とぼやいていました。これは、決して奇妙な現象ではありません。今日のラリーは、全セクターが参加しているのではなく、一部の大型株だけです。」

たしかに好調なダウ指数だが、この大きな原因の一つは来月に迫った中間選挙だ、とナイストローム氏は言う。「長期的にマーケットをコントロールするのは無理ですが、ダウ30銘柄のように限られた株を一時的に操ることは可能です。中間選挙が目前です。経済状況を良く見せるには、言うまでもなく、ダウ指数上昇が役立ちます。

ブッシュ大統領の共和党が勝利するには、株高が必須です。もし民主党が勝利したら、どんな状況が起きるでしょうか?議会ではイラクでの戦争が真剣に取り上げられ、ブッシュ政権が大きく傾くことになるでしょう。スムーズにブッシュ経済政策を続行させるためにも、どうしても共和党は勝たなければいけません。とにかく選挙が終わるまで、ダウは高値を更新し続けることでしょう。」

Stocks You Need To Know About

ウップス!の一例

ウップス!「しまった!」、というラリー・ウィリアムズ氏が有名にしたトレード方法がある。下は、買いの一例だ。(テキサス・インスツルメンツ 5分足)

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先ず、株はギャップダウンで始まる。買いは、前日の安値を超えたところで行う。

Wall Street English

金利は据え置き

The Fed held interest rates steady Wednesday and noted again that the economy was slowing, but the central bank also indicated it's still wary of inflation

連銀は現行の5.25%に金利を据え置いた。経済の減速を認めてはいるが、いぜんとしてインフレ懸念があることも、連銀は指摘した。

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