Saturday October 28, 2006

US Market Recap

IQではなくEQを確認しよう

IQは知能指数。それでは、あなたはEQをご存知だろうか?EQ?これもIQのように頭文字を取ったものだが、EはEmotional、そしてQはQuotientだ。直訳すれば、「感情指数」、ということになる。「EQを確かめることで、自分が本当に株や先物のトレードで成功できるかを知ることができます」、とベテラン・トレーダーのジョー・ロス氏は言う。話の一部を紹介しよう。

感情指数は、いくつかの要素で構成されるが、先ず挙げたいのは自己動機付け(セルフ・モチベーション)だ。トレードで成功するには、プラス思考が要求されるから、モチベーションも前向きなものでなくてはいけない。正しく自己動機付けをするには、自分を信じることが大切だ。どんなに必死に動機付けをしても、悲観的思考を捨てることができなければ、トレードで成功することは難しい。

暗い方向ばかりに目が行く人は、トレードで損を出すたびに、自分は才能が無いと思い込み、「敗者」というレッテルを自らに貼ってしまう。前向き思考の人は、たとえトレードに失敗しても、劣等感を与えるような自己批判をしない。ルールどおりにやっても、損を出すことなどトレードの世界では日常茶飯事だ。簡単に、「私はダメな人間だ」、などと軽々しく口にしてはいけない。

あなたは適切に自己認識ができるだろうか?ある銘柄を買う、と決めたとしよう。問題は、それをどう決定したかだ。単なる感情的な買いだろうか?それとも、ルールに基いた買いだろうか?いったい何が、自分の行動を支配しているのかを、冷静な目で見なくてはいけない。

一つ注意しておきたいことがある。感情と直感を混同してはいけない。直感には、思わぬ先見性があるから、何かひらめいた時は、先ず分析してみよう。誤解されやすい表現だが、直感はトレーダーが持つ力強い武器だ。

気分をコントロールすることも大切だ。気分と感情は同じものではないのか、と疑問に思われる方もいることだろう。気分もたしかに感情なのだが、ここで言う気分というのは、トレード以外の事が原因になって起きる感情だ。例を挙げよう。マーケット開始10分前に、あなたは妻と激しい口論をした。その怒りがおさまらぬまま、あなたはコンピュータの前に座る。ムシャクシャした気分だから、とうぜん冷静にチャートを見ることができない。

トレード以外、と記したが、トレードに関することでこんなことも起きる。口座を見ると、昨日処分したはずの株がまだ残っている。さっそく証券会社に電話をするが、担当者の態度があまりにも横柄だ。あなたは気分を害し、頭に血がのぼってくる。とにかく問題は解決したが、害された気分は戻らない。こんな状態でトレードに臨んだら、まずロクな結果にならない。これで、気分をコントロールすることの重要性が、分かっていただけたと思う。

チャートでクイズ

あなたのチャートIQに挑戦!

インターナショナル・ゲーム・テクノロジーの日足です。どんなチャートパターンが出来上がる可能性があるでしょうか?

1027igt.gif

解答: 二番天井です。

1027igt2.gif

Wall Street English

減速する米国経済

The Commerce Department reported Friday that economic growth during the July-to-September period clocked in at an annual rate of just 1.6 percent

7月から9月の四半期GDP(国内総生産)は、年間に換算すると1.6%の成長だった。

こんなに低い伸び率を記録するのは約3年ぶりだ。

本マガジンは客観的情報の提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。

発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット