Friday December 29, 2006

US Market Recap

2007年、ファンドマネージャーが狙う株

2007年の買い候補として、キプリンジャー・フォーキャスツは3M(MMM)や保険会社のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)をあげていることを昨日紹介したが、ファンドマネージャーたちは、どんな株を狙っているのだろうか?いくつか見てみよう。

・ダニエル・マニオン氏(センティネル・アッセット・マネージメント):「エレベーター、エスカレーター、動く歩道、暖房システム、それに空気調節装置で有名なユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)に期待できます。来年も、中国の建築ブームは続きます。言い換えれば、UTXは中国関連銘柄の一つです。」

・マイク・ホランド氏(ホランド・ファンド):「今年のマーケットを振り返って分かることは、優良大型銘柄の活躍です。来年も大型株が中心に買われることでしょうから、ゼネラル・エレクトリック(GE)が良いと思います。収益を考慮すると、株価はまだ割安ですから、遅かれ早かれ、GEは投資者たちに再発見されることでしょう。」

・ドン・ホッジズ氏(ホッジズ・ファンド):「2006年、航空会社が買われましたが、サウスウエスト航空(LUV)が出遅れています。この業界で、サウスウエストほどビジネス・モデルが整っている企業はありませんから、来年は情勢が大きく変わることでしょう。石油掘削装置メーカー、トランスオーシャン(RIG)も注目です。供給量が需要に追いついていない状態ですから、オイル価格の上げ下げは関係ありません。」

・ケビン・シャクノフスキー氏(アルパイン・ダイナミック・デビデンド・ファンド):「株価の低迷が続くローワン・カンパニーズ(RDC)ですが、来年はカムバックの年になりそうです。ビジネスの多様化が、順調に進んでいますから、収益は大きく伸びるはずです。ゲートハウス・メディア(GHS)の配当金が魅力的です。現在の利回りは6%ほどです。しかし、キャッシュフローが更に良くなることが予測されるので、増配になる可能性があります。」

ジェーソン・キャンター氏(RBCキャピタル・マーケッツ):「ギリアード(GILD)で研究が続けられている、エイズ治療薬に良い実験結果が出そうです。また、ギリアードで製造されている薬品は、世界的に販売されていますから、他の米国中心の製薬会社より有利です。」

・ジェフ・クライントップ氏(PNCウェルス・マネージメント):グッドリッチ(GR)、と言えばタイヤメーカーと思う人が圧倒的に多いですが、ビジネスは多様化しています。飛行機の機体、エンジンなどの部門も揃い、ボーング社からの受注が大きく増えそうです。アジアでのビジネスも伸びることが予想されますから、グッドリッチは買いです。」

Stocks You Need To Know About

国債

予想以上に強い住宅販売件数は、国債売りを呼んだ。(下は、国債に連動するTLTの10分足チャート)

1228tlt.gif

大した反発ではないが、88.10あたりがサポートになった。何故そこで買いが入ったのだろうか?

1228tlt2.gif

上は週足だが、重なる50週平滑移動平均線と、38.2%値戻しレベルに支えられた可能性がある。

Wall Street English

中古住宅販売件数(11月分)

Sales of U.S. existing homes rose a surprising 0.6% in November, to a seasonally adjusted annual rate of 6.28 million, pointing to some firming in the housing market, a report showed Thursday.

予想に反して、11月分の販売件数は0.6%の上昇となり、年間ベースに換算すると628万件だ。住宅市場に回復の兆しが見える。

しかし、中間住宅価格が3.1%減の報道もあるから、割安感が出てきたようだ。

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