Tuesday February 27, 2007

US Market Recap

オンライン個人融資サイトは安全?

プロスパー・ドット・コム(Prosper.com) 、というウェブサイトが話題になっている。Prosperには、繁栄する、繁盛する、成功するなどの意味があるが、このホームページには、お金を貸したい人と借りたい人が集まる。オンライン・オークションで知られるeBayの仕組みに似ている、とフォーブス誌はProsper.com を説明している。少し記事を読んでみよう。

車を買いたい、家の頭金が欲しい、と金を借りたい理由は人によって異なるが、そんな人たちに、グレゴリー・ベケット氏はプロスパー・ドット・コムを通して余剰資金を貸すことにした。既に貸した金額は87万8000ドル(1億536万円)におよび、人数に直せば163人の人たちが、平均金利26.4%で氏から個人融資を受けている。

借りることのできる金額は2万5000ドル(300万円)までに限られ、ローン期間は長くても3年までだ。金利は、クレジットカードよりも、3ポイントから5ポイントほど低くなるのが通常だが、借りる人のクレジット歴が一番の金利決定要素になる。たとえば、借りたい人のクレジット歴がAクラスと判断されると、金利は8.8%になり、クレジットカードの13.8%より得だ。

なぜ、プロスパー・ドット・コムの金利は、一般のクレジットカードより低いのだろうか?簡単に言えば、安い経営費だ。借金の申し込みがあると、プロスパーは申込者のクレジット歴を、サンフランシスコの会社を使って調べる。クレジット歴は、最高のAAから最低のHR(ハイリスク)までの格付けがあり、オンラインにこの格付けが公表される。

借りたい人は、使用目的、金額、希望金利などをオンラインで表示して、融資者が現れるのを待つ。ようするにeBayと同じ要領で、有利な条件を示した融資者を借金申込者が選べる仕組みだ。言うまでもなく、危険度の低いAAクラスの人には、多くの融資希望者が現れる。

心配になることは、個人融資をして、本当に金が戻ってくるだろうか?プロスパー・ドット・コムの1年におよぶビジネス歴を振り返ると、0.5%が完全に支払い不可能になり、6.5%が月々の支払いに遅れている。(クレジットカードの場合は、完全支払い不可能4.2%、月々の支払い遅れ4.4%)

今のところ、ベケット氏から金を借りた人で、完全に支払いが不可能になった人は一人もいない。支払いが遅れている人は3人だけだから、今年は少なくとも15%ほどの利子を稼げるという。

まだ、ごく限られてはいるがヘッジファンドもプロスパー・ドット・コムから利益をあげている。ジョナサン・ホーニック氏(シカゴのヘッジファンド)は、AAの格付けではなく、ある程度危険性の高い借金申込者を中心に融資して、既に15万ドル以上の利益を手に入れている。

Stocks You Need To Know About

ホームデポ(HD)

10分足チャートで分かるように、1時過ぎからホームデポ(HD)に買い手が集まった。

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日足を見ると明瞭だが、50日移動平均線に、買い手たちは待っていた。

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中期トレンドを判断するために、50日移動平均線は広く使われている。

Wall Street English

不景気?

Greenspan: Recession 'possible' by end of year

前連銀議長グリーンスパン氏が、今年の終わりまでにアメリカは不景気に陥る可能性がある、とコメントしたことを伝えるヘッドラインだ。

予想が外れることでは定評がある氏だけに、買い手たちは、「マーケットはまだ上がる」、と喜んでいる。

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