Friday September 12, 2008

US Market Recap

素晴らしいタイミング

今さら何を言っているのだ。全く呆れて物も言えない。とにかく、あまりのタイミングの悪さに、憤りを感じることすらバカらしくなってしまった人が多い。問題になっているチャートを見てみよう。


0911Leh2.gif

http://bespokeinvest.typepad.com/bespoke/2008/09/bad-analyst-cal.htmlより)

上は、ゴールドマン・サックスが、どのようにリーマン・ブラザーズ株を推奨していたかの経緯を示している。Bの買い推奨の意味は明解だが、先ず、Hのホールド推奨の意味を説明しよう。

ホールド(Hold、ニュートラル): この株を既に持っている人は、売却しないで保持し続ける。しかし、買い足しは避ける。もし、この株を持っていないなら、この株を買うことは勧められない。

チャートの左側から見ていくと、ゴールドマン・サックスは、長いことホールド推奨を出していたことが分かる。そして2008年3月、ついにゴールドマン・サックスは、リーマン・ブラザーズをホールドから買いに格上げした。その時の株価は46ドルだった。

B、B、Bと何度も表記されているように、ゴールドマン・サックスは、リーマン・ブラザーズの買いを繰り返し発表した。そして今日(9月11日)、一番右側のHが示すように、ゴールドマン・サックスは買い推奨を取り消して、リーマン・ブラザーズをホールド(ニュートラル)に格下げした。現在の株価は4ドル64セント。

リーマン・ブラザーズは、米国第4位の証券会社だが、住宅市場のスランプ、サブプライム問題などが原因となり、不動産担保証券で膨大な損を出している。更に、最近の金融危機で経営がいっそう苦しくなり、倒産の可能性が毎日のように報道されている。現に、今朝、247wallst.comは、こう書いている。

「リーマン・ブラザーズが今日、連邦破産法第11章に基いて、会社更生手続きの申請をしても全く不思議ではない。」

一つ追記しておこう。今日、リーマン・ブラザーズを格下げしたのは、ゴールドマン・サックスだけではない。他にも、シティグループとドイツ銀行が、ゴールドマン・サックスに便乗している。素晴らしいタイミングだ!!

(情報源: http://bigpicture.typepad.com/comments/2008/09/lehman-4.html

http://bespokeinvest.typepad.com/bespoke/2008/09/bad-analyst-cal.html

http://www.247wallst.com/2008/09/will-lehman-leh.html

Stocks You Need To Know About

tw telecom inc. (TWTC)

5分足

0911twtc.gif

寄付きから、いきなり売りが殺到したが、格下げでもあったのだろうか?正解は、その正反対だ。サントラスト・ロビンソン・ハンフリーから買い推奨が出されたが、見てのとおり、全く効き目はなかった。

日足を見ていただくと分かるが、TWTCは二日前に、大きなギャップダウンを起こしている。理由は、会社側から、経済の冷えこみが悪影響となって収益が減少する、という見方が発表されたためだ。

Wall Street English

金利引下げ?

The central bank is likely to keep its key interest rate at 2% at its September 16 meeting but expectations are growing for a rate cut before year's end.

9月16日のFOMCでは、2%に金利が据え置かれることが予想されているが、年末までに金利引き下げの実施を期待する声が高まっている。(CNNから)

本マガジンは客観的情報の提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。

発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット