Tuesday November 4, 2008

US Market Recap

空売り専門ETFに見える共通点

いよいよ火曜日は大統領選挙。intrade.comは、92.6%の確率で、オバマ氏(民主党)の当選を予想している。たしかに、選挙は水物と言われているが、あまりにもマケイン氏(共和党)が劣勢だ。


さて、景気後退が顕著な今日のアメリカ、新大統領は積極的な経済刺激策を実施して、極めて低いレベルに陥った消費者信頼感を回復させねばならない。

11月3日、ウォールストリート・ジャーナルに、更に悪化する米国民の暮らしを物語る、電気やガスを切られる世帯数上昇の記事がある。

ペンシルベニア州の電力会社、PPLコープが今年9カ月間で電気を切った件数(一般住宅と商業用を含む)は、去年の同時期を78%も上回っている。PPL社の話によると、この大幅な上昇は、以前のように長期間待つことをやめて、滞納金が増えすぎる前に電力を切る、という方針に変えたため起きたという。

以前のように長期間待つことをやめた、ということなのだが、何故そうしたのだろうか?

収益見通しが下方修正されただけでなく、大幅な株価の下落で、電力、ガス会社は企業利益に悪影響となる、料金滞納者数の削減を決定した。 

ということで株価が原因の一つになったようだが、maoxian.comは、低迷する株式市場に関して、こんなことを指摘している。

投資家やトレーダーに人気がある、11の空売り専門上場投信(ETF)のチャートを調べて、ある一つのことに気がついた。これが大底を意味するかは分からないが、11中8つから売りサインが出ている。

下記が、売り警報が出ているという、8つの空売りスタイルETFだ。

UltraShort QQQ ProShares (QID)、UltraShort S&P500 ProShares (SDS)、

UltraShort Financials ProShares (SKF)、UltraShort Dow30 ProShares (DXD)、

UltraShort Russell2000 ProShares (TWM)、UltraShort Basic Materials ProShares (SMN)、

UltraShort FTSE/Xinhua China 25 Proshare (FXP)、UltraShort MSCI Emerging Mrkts ProShares (EEV)

売りサインは週足チャートで見ることができるが、最も顕著に表れている、UltraShort MSCI Emerging Mrkts ProShares (EEV、新興市場株の空売り専門ETF)の週足を見てみよう。

1103emerge.gif

超大陰線が形成され、投資家たちは、新興市場株は底を打ったと読んでいるようだ。EEVほど大袈裟ではないが、各チャートには、前週の線を包み込む陰線が出来ている。maoxian.comで記されているように、ここが大底かは分からないが、積極的な空売りを控える投資家が増えていることは事実だ。

(参考にしたサイト: http://www.intrade.com/

http://online.wsj.com/article/SB122567355463991711.html

http://maoxian.com/archive/do-bear-and-bond-fund-reversals-mean-the-bottom-is-in/

(注:電気やガスを切られる世帯数は、抜粋したペンシルベニア州に限ったことではなく、全米で見られる現象。更に、この現象は、所得の低い世帯だけでなく、中間所得層にも広がっている。)

Stocks You Need To Know About

S&P 500指数

(チャート:http://www.crossingwallstreet.com/archives/2008/11/sp_500_total_re_1.html

1103sp500.gif

上は、インフレを考慮して作成された、S&P500指数のチャートだ。こう説明されていた。

「歴史的に見ると、マーケットは10年で2倍になるが、最近の10年間では全く利益が無い。」

Wall Street English

ISM製造業景況指数


ISM Manufacturing fell to 38.9 in October, its lowest level since 1982, and worse than the expected 41.5.

ISM製造業景況指数(10月分)は、1982年以来最低のレベル38.9に転落し、これは予想された41.5を下回った。

 

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