Friday June 23, 2006

US Market Recap

危険シグナルの発見方法

せっかく上手くいっていた投資が、著名アナリストの悲観的な意見で、大きく下げてしまうことがある。小さな損なら取り戻すことができるが、一つの銘柄であまりに大きな穴を開けてしまうと、精神的なダメージから立ち上がるのも大変だ。「致命的な傷を負わないために、危険信号をいち早く察知することが大切です」、と言うのは「アナリストを首にしろ!」の著者、ハリー・ドマッシュ氏だ。少し話を聞いてみよう。

「最近、プラトロニクス社は30%という極めて大きな下げを記録しました。直接的な原因は、6月で終了する四半期の収益が、下方修正されたためです。しかし、12月締めの決算報告書をよく調べた人なら、今回の下方修正がある程度予期できましたから、大きな損を出すことはなっかたことでしょう。」

決算報告書と言われても、いったいどこを見たら良いのだろうか?会計士のような専門的な知識が無くても、危険シグナルを見つけることは可能なのだろうか?ドマッシュ氏の話に戻ろう。

「先ず指摘したいのが粗利益です。会社が製品を売ると儲けになりますが、粗利益はリサーチや開発コスト、それに税金などが考慮されていません。粗利益が上昇する原因には、生産コストの低下、または製品の値上げの二つがあります。理由はどちらでも構いません。重要なのは、粗利益の大幅上昇は、収益の上方修正につながります。

粗利益減少は、製造コストの上昇やマーケットシェア維持を狙った製品の値下げが原因で起きます。これら二つの要素は、将来の収益懸念になりますから、粗利益の異常な減少は危険信号です。

粗利益は、損得計算書を利用することで、簡単に計算することができます。粗利益を比較するときは、季節的な要因を考慮して、前年度の同時期と比べることが重要です。(粗利益=業務粗利益/売上)

プラトロニクス社を使って説明しましょう。2005年度、12月締め四半期の粗利益は45.5%でした。2004年の同時期は53.1%でしたから、プラトロニクス社の粗利益は7.6ポイント(53.1ー45.5)の下落です。粗利益が2ポイント以上下げているときは要注意です。」

粗利益の次に気をつけたいのが売掛金勘定だ。どんなに売上が伸びていても、実際に相手側からの支払いを受け取らなければ何の意味も無い。顧客との良い関係を保つために、故意に長めの支払い期間を与える場合もあるが、相手側に支払い能力が欠けていることもある。だからドマッシュ氏は、バランスシートを検討して、売掛金勘定が売上に占める比率を確かめることを勧めている。もしこの比率が、前年度を20%以上上回るようなら注意したい。

もう一つの警報はキャッシュフローだ。「純利益が上昇しているにもかかわらず、キャッシュフローが減っているなら、空が曇り始めたと思ってください」、とドマッシュ氏は言う。決算報告書は味気無いかもしれないが、粗利益、売掛金勘定、そしてキャッシュフローの動きには、目をとめる価値がありそうだ。

Stocks You Need To Know About

半値戻し

下は、ラスベガスでホテルとカジノを経営する、ハラス・エンターテイメント(HET)の週足だ。

0622het.gif

ちょうど半値戻しレベルをテストしている。ストキャスティクスも売られ過ぎレベルに達し、一般的には、来週、今週の高値抜きで買いを入れることになる。

Wall Street English

経済先行指数

5月分の経済先行指数はマイナス0.6%を記録し、次のようなコメントが発表された。


"The current behavior of the leading index so far suggests that the rapid pace of economic activity in the first quarter is unlikely to be sustained and economic growth should continue, but at a slow to moderate rate in the near term," the Conference Board said.

第1四半期のような、活発な経済成長を維持するのは難しい。今後の米国経済を短期的に見ると、ゆっくりとした、おだやかな伸びになるだろう。

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