Friday November 17, 2006

US Market Recap

気をつけて読みたい経済記事

ハケット・グループの調べによれば、フォーチュン500社(全米500の大企業)が積極的にアウトソーシングを更に実行すれば、580億ドルの経費が節約できるという。いかにも莫大な金額に聞こえるが、ダニエル・アクスト氏(ニューヨークタイムズ)は、こんなことを言う。

「アメリカ最大の輸出品は、「職業」になってしまったようだ。580億ドルを節約するために、海外の専門会社に外注することは、本当に意味があるのだろうか?去年、フォーチュン500社の収益は9兆1000億ドルを記録した。ということは、580億ドルは1%にも満たない金額だから、全く収益を向上させる要因にはならない。」

ここまで読むと、アウトソーシング反対を唱えているようなのだが、氏はこう付け加える。「現在アメリカには、ありあまるほどの職がある。過去5年間だけで580万の新規雇用があり、先日発表された世帯調査によれば、10月は43万7000もの新規雇用があった。こんな状況だから、失業率は5年半ぶりの低水準に下がり、賃金インフレを引き起こす可能性があるから、マーケット関係者たちは利下げが遅れそうなことを心配している。」

アメリカ経済絶好調、という雰囲気だが、ここで反論するのはファンド・マネージャーのバリー・リットホルツ氏だ。「たしかに、580万の新規雇用、低水準な失業率に間違いはない。しかし、ありあまるほどの職がある、というのは誤解されやすい表現だ。

不景気、経済回復周期を第二次世界大戦から見てみると、今日の新規雇用上昇率は最も悪い。アメリカの人口は3億人、そして1億4500万の労働人口がある。5年間で580万の新規雇用なら、1年に直せば120万人以下だ。ということは、単純に計算すると年平均の新規雇用は、たった0.8%の伸び率にすぎない。

賃金インフレに関する見方だが、事実はこうだ。統計によれば、労働者の中間賃金は、インフレを考慮すると、5年連続で下がっている。単に賃金だけを比較しただけでは、正確な結論を引き出すことはできない。

世帯調査によれば、10月は43万7000もの新規雇用、ということだが、世帯調査ほどあてにならないものはない。実際に世帯調査レポートを読むと、こんな注意書きにぶつかる。「新規雇用者数には、プラスマイナス10万から43万の誤差がある。たとえば、ある月の新規雇用者数が10万なら、マイナス33万から+53万を意味する。」

新規雇用の賃金は低いものが多く、アウトシーシングされている職は、比較的高い賃金であることも付け加えておこう。」

Stocks You Need To Know About

狼狽する売り手

半導体銘柄、ランバス(RMBS)の日足チャートだ(水曜大引け時点)。抵抗線が突破できず失速だから、空売った人たちは、当然いたことだろう。

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しかし翌日、格上げが発表されて、RMBSは棒上げだ。素早い損切りの大切さを教えてくれる一例だ。

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Wall Street English

金利の行方

I think the Fed being on hold through 2007 is an entirely plausible scenario.

「2007年、連銀が現行の金利据え置きを継続することは、もっともらしい有りえそうなシナリオだ。」

エコノミスト、クリス・プロビン氏の言葉だが、金利引下げは2008年まで無い、という意見が聞こえ始めている。

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