Thursday November 30, 2006

US Market Recap

反対意見を聞いてみよう

ジョセフ・グランビル、という名前を聞いたことがあるだろうか?たとえ聞いたことがなくても、移動平均線を使って株を売買している人なら、グランビルの法則を知らずに利用している可能性がある。それはさておき、氏が有名になった最大の原因は、1981年、「持ち株を全て処分しろ」のタイムリーな警報だ。

今年83才になったグランビル氏は、現在のマーケットをどう見ているだろうか?セントルイス・トゥデイに引用された氏の意見を読む限り、マーケットは天井が近いようだ。ダウ指数は好調に高値を更新してきたが、この指数に属する銘柄で高値を更新するものが減ってきている。また、相場の4年周期も指摘され、今は特に慎重にならなければいけないようだ。

ここでもう一人警報を鳴らす、マーク・フェイバー氏(エコノミスト)の見方も紹介しよう。「マーケットは超割高レベルに達していますが、投資者たちは全く心配していません。季節的にマーケットが強い時期ですから、株は来年の一月まで上げる可能性があります。私個人的には、ここで新たな資金を投入するのではなく、空売りすることを選びます。」

株の陰に隠れてしまい、ほとんど目立たないのだが、マーク・ハルバート氏(ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト)は、国債投資家たちもあまりに強気すぎる、と指摘する。「9月20日の連邦公開市場委員会で、短期金利の5.25%据え置きが決定され、今日もその金利に変わりはありません。この二カ月の間、一時的に10年物国債利回りが上昇することもありましたが、現在の利回りは9月20日に記録されたレベルを下回っています。(国債が買われると利回りは下がる)

問題なのは、国債買いを推奨するアドバイザーやコンサルタントが多すぎるのです。片方の意見が、一方的に強い時は気をつけなければいけません。皆が「買い、買い」と騒ぐのは、マーケットの底ではなく、マーケットの天井で起きるものです。

ほとんどのアドバイザーが国債の買い推薦ですから、たしかに国債価格が上がっています。しかし統計を見ると、極端に一方の意見が優勢な時は、そのトレンドが二カ月以上続くことは、滅多にありません。ですから、国債市場はピークに近い状態です。

最新のハルバート・ボンド・ニュースレター・センチメント指標は43.2%です。これは、アドバイザーたちがポートフォリオの何パーセントを国債に投資することを勧めているかを示したものです。先月の数値を少し上回っていますが、こんなに高い水準を記録するのは五年ぶりです。」

チャートでクイズ

あなたのチャートIQに挑戦!

S&P500指数の週足です。ほぼ棒上げですが、投資家がこの形を嫌う理由は何でしょうか?

1129spx.gif

解答

1129spx2.gif

もしトレンドラインを割った場合、どこで下げ止まるでしょうか?以前形成された、長い横ばいゾーンがサポートになりやすいのですが、このチャートには大した横ばいゾーンが見えません。ですから、ブレイクダウンすると、大きく下げる可能性があります。

Wall Street English

フォードモーター

リストラの進むフォードだが、こんなヘッドラインがあった。

Ford: Half of hourly workers to leave

時給で働く、50%の従業員がフォードを去ることを伝える見出しだ。ようするに、半分の従業員が会社側から提示された解雇手当を受諾したわけだ。

本マガジンは客観的情報の提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。

発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット