Thursday June 7, 2007

US Market Recap

金利引下げの可能性が消えたアメリカ

欧州中央銀行は、金利を4%に引き上げ、これで米連銀による金利引下げの可能性がほぼ無くなった。現に、フェデラル・ファンドの先物オプションを見ると、5.25%から5.5%に金利が引き上げられる確率は41%を示している。3カ月前、来年1月の金利は4.5%が予測されていたわけだから、投資心理は180度の方向転換だ。

「米国経済は予想以上に健全な状態です」、とジェイミー・ジャクソン氏(リバーソース・インベストメント)は言う。「投資者たちは、低迷する住宅市場が、経済に大きなダメージを与えると思っているようですが、その考え方は大げさすぎます。もし、連銀が今年中に行動を起こすとすれば、それは金利引下げではなく引き上げです。」

アキシオム・マネージメント・パートナーズで、金利オプションをトレードする、スタン・ジョナス氏はこう語る。「最近のコメントを読む限り、連銀関係者たちは、現在のインフレ状況にとても神経質になっています。三分の一のトレーダーたちは、金利の引き上げを予想しています。」

そして火曜、ゴールドマンサックスは、以前の見方をくつがえして、今年中だけでなく、2008年度も金利が引き下げられることはない、という見方を発表した。ジャン・ハットズィウス氏(ゴールドマンサックス)によれば、米国経済とインフレは予想されたとおりの展開になっているが、失業率は驚くほど低い。顕著な失業率の悪化がないかぎり、連銀は、金利を引き下げることができない。

金利引下げが無いなら、ここからは株投資を控えた方が良いのだろうか?不安な投資家のために、ティム・ミドルトン氏(金融コラムニスト)は、こんな提案をしている。

「この高値圏で株を買うのは、やはり抵抗があるものです。利食った資金を再度株に回すのではなく、マネーマーケット・ファンドに入れれば、約5%の利子が得られます。しかし、銀行ローン・ファンドなら7%ほどの利回りがあります。ほとんどの銀行ローン・ファンドは手数料が取られますが、中には手数料無し(ノーロード)のファンドもあります。」

それでは、4つのノーロード銀行ローン・ファンドを紹介しよう。もちろん、これらは買い推薦ではなく、投資の一アイデアであることを断っておきたい。

STI Classic Seix Float High Inc I (SAMBX) : 利回り 8.66%

Fidelity Adv Float Rate High Inc (FFRHX) : 利回り 7.16%

Eaton Vance Float Rate Adv (EABLX) : 利回り 6.86%

Eaton Vance Float Rate High Inc Adv (EAFHX) : 利回り 7.42%

(参考にしたサイト: http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/MutualFunds/FeelingCautiousTryBankLoanFunds.aspx

http://money.cnn.com/2007/06/05/news/economy/bc.usa.fed.goldman.reut/index.htm?postversion=2007060515

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601068&sid=az3bgEAXzcf8&

http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/Dispatch/070606markets.aspx

Stocks You Need To Know About

プルーデンシャル(PRU)

ウォール街から撤退を発表した、プルーデンシャル(PRU)の日足チャートを見てみよう。

0606pru.gif

サポートライン(青)を割り、ギャップゾーンが試されそうだ。

Wall Street English

ウォール街から撤退


NEW YORK (Reuters) - Prudential Financial Inc. (PRU) said on Wednesday that it will shut down its stock research and trading business, in the insurer's latest pullback from a rocky 26-year stay on Wall Street.

水曜、プルーデンシャル・ファイナンシャルは株の分析部門とトレード部門閉鎖を発表した。これでプルーデンシャルは、26年間の波乱に富んだウォール街活動に、事実上終止符を打つことになる。

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