Monday December 17, 2007

US Market Recap

注目は大手証券会社

先週のマーケットを振り返って、ジェームズ・デポーレ氏(シャーク・アセット・マネージメント)は、こう語っている。「買い手たちは、株ではなく、クリスマス・ショッピングに忙しいようだ。しかし、今週のマーケットは多くのチャンスを提供してくれるだろう。たしかに、投資心理は良くないが、マーケットは売られ過ぎの状況にあり、それに今週は12月限のオプションも時間切れになり、高ボラティリティなマーケット展開になりそうだ。」

さて、今週注目されるのは、大手証券会社の決算発表だ。

・ゴールドマン・サックス(GS): 火曜
・モルガン・スタンレー(MS): 水曜
・ベア・スターンズ(BSC): 木曜

モルガン・スタンレーとベア・スターンズは、既に悪い決算が予想されているが、ゴールドマン・サックスには好決算が期待されている。多くの金融機関は、サブプライム問題で膨大な損を計上しているが、報道によれば、ゴールドマン・サックスのトレーダーは、第3四半期、積極的に不動産担保証券を空売って、かなりの利益を手に入れたようだ。

掲示板に書き込まれた、一般投資家たちの声も聞いてみよう。

・金利引下げは何の役にもたっていない。それよりも、米国経済は、一旦不景気に陥って、そこから立ち上がることで、強いドルを回復できるのではないだろうか? an-observerさん  

・an-observerさん、不景気の望みはかなうかもしれませんよ。現在銀行が直面している問題は、予想されている以上に難問だと思われます。大手金融機関は、どこも膨大な損を出していますから、そう簡単に経営状況は好転しないと思います。強いドルの回復は、今の状態だと無理のような気がします。 angelspriteさん

・なぜ、専門家は、いつもこんなことを言うのだろう?物価指数は、これこれの上昇だったが、エネルギーと食品を除けばこれだけだ。なぜ、食品とエネルギーを省いた数値の方が重要視されるのだろう?米国の一般家庭の出費は、40%が食費、そして20%が光熱費だ。 MACさん

・米国は反対のことをしている。インフレ懸念が台頭しているが、インフレ退治に必要なのは金利引き上げ、そして貨幣供給量を減らすことだ。 Nonsequitorさん

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(参考にしたサイト: http://www.thestreet.com/p/rmoney/revsharkblog/10394666.html

http://www.thestreet.com/p/markets/marketfeatures/10394705.html

http://www.marketwatch.com/news/story/us-stocks-seen-rocky-next/story.aspx?guid=%7B9C6AB0DD%2D9230%2D4602%2DB136%2D2242C36FB20D%7D

Current Topics

経済カレンダー

12月18日: 住宅着工件数(11月分)

    20日: GDP(第3四半期最終結果)

    20日: 経済先行指数(11月分)

    21日: 個人消費/個人所得(11月分)

    21日: ミシガン大学消費者信頼感指数(12月分) 

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Wall Street English

金曜のマッド・マネーから

人気番組の中で、クレーマー氏はこう語った。

The bears are getting to ready to slam some stocks next week regardless of their earnings reports.

ベアたちは、決算発表内容に関係なく、積極的な売りを計画していることだろう。

(今週は、大手証券会社の決算が控えている。)

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クレーマー氏

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