Tuesday December 25, 2007

US Market Recap

不景気は有りえない!?

アメリカが不景気に陥る、などといった見方を信じてはいけない、とエコノミストのベン・スタイン氏は言う。「不景気論は、ウォール街の売り手によって作られた話であり、単に私たちを脅そうとしているだけだ」、ということらしいが、もう少し氏の説明を聞いてみよう。

・住宅市場について

たしかに、米国の住宅市場は低迷している。おそらく、戦後最悪のスランプだろう。しかし、忘れてはいけないのは、住宅市場が米国経済に占める割合は5%だ。金額的には住宅セクターの落ち込みは大きいが、経済全体の中で見れば、それはごく一部にすぎない。更に、住宅市場の不調は、既に1年以上続いているが、アメリカの失業率にほとんど影響を与えていない。

・サブプライム問題について

サブプライムが、マスコミの報道するような大打撃を米国経済に与えることはない。ここまで、800億ドルにおよぶ損失が出ているが、最終的には2000億ドルに達するかもしれない。500億ドルと聞いたら、だれでも膨大な金額と思ってしまうが、これは全米の銀行から融資されている額の0.5%ほどだ。

ベン・スタイン氏の楽観的な見方を肯定するように、ウェルズ・キャピタル・マネージメントのジェームズ・ポールセン氏は、こう述べている。

「サブプライム問題、それに住宅市場のスランプが原因になって、アメリカは不景気に陥る、と言われていたが、いまだにその兆しは見えない。相変わらず個人消費は順調、それに雇用状況も悪くない。投資家たちは、不景気の心配が不要であることに、遅かれ早かれ気がつくだろう。」

もし、本当に不況の心配が要らないことが確認されれば、当然の結果として、投資家たちはポートフォリオの調整をすることになるだろう。ファイナンシャル・コラムニストの、マイケル・ブラッシュ氏は、こう書いている。

経済の落ち込みを予想して、多くの投資家は、資金を大型優良株へ移した。しかし、経済は思ったほど悪くないと気がつけば、より大きな利益を求めて、投機性の強い小型株にも資金が割り当てられることになるだろう。場合によっては、5ドル以下の低位株も狙われることが考えられる。

もちろん単なるアイデアだが、面白そうな低位株として、ブラッシュ氏は次の5つを挙げている。

・Neuralstem Inc. (CUR)

・Syntax-Brillian Corporation (BRLC)

・Teton Energy Corp. (TEC)

・International Royalty Corp (ROY)

・Abraxas Petroleum Corp. (ABP)

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ベン・スタイン氏

(参考にしたサイト: http://finance.yahoo.com/expert/article/yourlife/58763;_ylt=AuW4ORgyaRmC.MHPDtPGJfi7YWsA

http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/CompanyFocus/5HotStocksAtBigMacPrices.aspx?page=1

Stocks You Need To Know About

銀行セクター指数

週足

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指数は下げているが、MACDのヒストグラムは、水平の線で分かるように下げ方は以前と同程度だ。これもデバージェンスの一種だから、そろそろ反発ラリーが展開される可能性がある。

Wall Street English

半日マーケット

月曜のマーケットを振り返って、投資戦略家のポール・メンデルソン氏は、こう述べている。

That momentum [from Friday] may keep us going until we get some important economic data coming out toward the end of the week.

今週の終わり近くに予定されている、重要な経済データが発表されるまで、先週金曜のマーケットの勢いが続きそうだ。

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