Thursday January 17, 2008

US Market Recap

経済を支える消費者たち

アメリカは既に不景気だ、と宣言するアナリストや経済学者が増え始めている。こんなジョークがある。「不景気とは、隣に住んでいる人が失業することであり、恐慌の定義は、あなた自身が職を失うことだ。」さて、何と言っても、経済を支えるのは消費者だ。さっそく、庶民たちの声を聞いてみよう。

・「我が家の収入は、統計で見ると、中流階級の上位です。秋、夫が昇給になりましたが、ガソリンや食品価格が大きく上がっているので、反対に給料が目減りした感じです。」 Dianeさん

・「経済学者に言われなくても、そんなことは誰にもでも分かる。自分で商売でもしていない限り、ほとんどの人たちの収入は毎月同じだ。収入は限られているのに、物価が上がるのだから、個人消費に悪影響になるのは当たり前だ。」 Brad Windleyさん

・「もし米国経済が、コーチのバッグ、ティファニーの宝石、メーシーズの高級衣料品の売上に依存しているなら、明らかに米国経済の先行きは暗い。不景気は、米国経済を現実に引き戻す良い薬になるかもしれない。」 Dave McClureさん

・「引退した私にとって、今日の物価上昇は厳しい。特にガソリンの値上がりが大きいから、用事は全部一度に済ませるようにして、車をなるべく運転しないように心がけている。」 graced8669さん

・「原油急騰のおかげで、光熱費や交通費が大きく増えた。節約を第一として、本当に必要な物だけを買うようにしている。」 Carol Paurさん

・「米国経済の繁栄は、消費者が金を使い続けることが前提になっている。個人消費に落ち込みの兆しが見える今日、私たちは不景気の心配をするのではなく、恐慌の可能性を考えた方がよさそうだ。」 AlanRiversさん

・「全ての物が高くなりました。特にガソリンと食品の値上がりが目立ちます。私は、外食する回数が減りました。」 Sergioさん

・「最近、外に食べに行くことが少なくなった。家で毎日スープとサンドイッチ、もういい加減にアキアキだ。」 Cindyさん

・「株の比重を減らして、その分、国債への投資を増やした。買い物は現金で済ませ、クレジットカードは使わないことにした。」 CCarrierさん

・「昇給する度に、ガソリン、食料品、保険が上がり、いったい何のための昇給か分からない。一つ助かっているのは、私には、月々の住宅ローンの支払いが無いことだ。」 Lorieさん

・「今日のアメリカには、必要なことが三つある。先ず、節約、次が節約、そして節約だ。」 Bill Sohngさん

(上記は、ニューヨーク・タイムズの掲示板から抜粋: http://community.nytimes.com/article/comments/2008/01/14/business/14spend.html

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Stocks You Need To Know About

インテル

週足

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ガッカリな決算発表で、かなり控え目に引いた、上昇するトレンドラインを割ってしまった。次のサポートは、19ドル付近だ。

Wall Street English

インフレ

Energy, Food Costs Balloon US Inflation

AP通信からのヘッドラインだが、エネルギーと食品価格の上昇が、アメリカのインフレ率を悪化させている。具体的な数字で見ると、2006年、+2.5%だった消費者物価指数は、2007年、+4.1%に跳ね上がった。

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