Monday June 2, 2008

US Market Recap

なぜ小型銘柄が狙われているのか?

6月の相場は荒れそうだ、とシティ・インベストメント・リサーチの、ローリー・カルバシナ氏は言う。理由は、ラッセル指数を構成する銘柄が入れ替えになり、当然の結果として、ミューチュアルファンドによる持ち株の調整が予想されるためだ。


カルバシナ氏の話をまとめるとこうなる。

「120のミューチュアルファンド(金額に直せば約5350億ドル)は、トレーダーにポピュラーなラッセル2000指数を含めて、26のラッセル指数に連動する仕組みになっている。指数構成銘柄の変更で、ミューチュアルファンドがポートフォリオを調節しなければならないが、この事実を利用して、ヘッジファンドが何か仕掛けてくることだろう。」

CNNの報道によれば、現在ウォール街では、どの銘柄が組み替えの対象になるかが予想され、ヘッジファンドは既にそれらの銘柄に投資を開始している。ラッセル2000指数は小型株の動きを示す指数であり、IWM(iShares Russell 2000 Index)は、連動銘柄として投資家やトレーダーに人気がある。

ここで、IWMの日足チャートと、大型株の代表である、ダウ指数に連動するDIAの日足チャートを比べてみよう。

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一目瞭然、小型株に連動するIWMの方が成績が良い。ヘッジファンドは、6月の銘柄入れ替えを見込んで、確かに資金を小型株に移していたようだ。

メリサ・ロバーツ氏(Keefe, Bruyette & Woods社)は312銘柄、そしてシティのキース・ミラー氏は307銘柄が新たに小型株指数に組み入れられることを予想している。

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ローリー・カルバシナ氏(シティ・インベストメント・リサーチ)

(参考にしたサイト: http://money.cnn.com/2008/05/31/markets/bc.na.fin.mkt.us.wallst.ap/index.htm?section=money_latest

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Wall Street English

オイル株

We're likely to see that correction anytime between now and September. If you're late to the oil stock rally, you're better off waiting for that correction than rushing to place your bets in the sector now.

上は、ジム・ジューバック氏(MSN)のコラムから引用した。

http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/JubaksJournal/TheEndOfTheOilStockRally.aspx

今から9月にかけて、オイル株は下げの局面に入りそうだから、オイル株に乗り遅れた人たちは、ここで買うのではなく、修正が終わるのを待ちたい。

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