Tuesday June 3, 2008

US Market Recap

Holdは売り推奨

月曜の寄付き前、メリル・リンチ(MER)、モルガン・スタンレー(MS)、そしてリーマン・ブラザーズ(LEH)の大手証券会社が、スタンダード・アンド・プアーズ社(S&P)によって格下げされた。既に膨大な評価損が計上されているが、不良債権問題は完全に片付いておらず、金融業界の先行きは暗い、というのが格下げ理由だ。


アナリスト達は、Strong Buy、Buy、Hold、 Underperform、そしてSellという言葉で株の格付けをするのが一般的だが、ここでそれぞれの銘柄を見てみよう。(下は先週金曜の終了時点における状況。)

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メリル・リンチ(MER)

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モルガン・スタンレー(MS)

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リーマン・ブラザーズ(LEH)

一目瞭然なのは、どれもHoldを推奨するアナリストが圧倒的に多い。Strong Buy(強い買い)、Buy(買い)、Sell(売り)というのは簡単に理解できるが、Holdというのはいったいどういう意味だろうか?英和辞典では、「保持する」、「持続する」、「維持する」、と説明されているから、Hold=株を持ち続ける、と解釈することができるが、詳しく説明するとこうなる。

・この株を既に持っている人は、買い足しや売却をしないで、この株を持ち続けること。

・この株を持っていない人には、この株の買いを奨めることはできない。

極論すれば、Holdは売り推奨と同じだ。まだ投資していないなら、この株は買わないほうが良いですよ、と言っているわけだから、Holdが圧倒的に多い銘柄は避けた方が無難だ。

上とは逆の例を一つ挙げておこう。

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アップル(AAPL)

Strong BuyとBuyが目立ち、Holdを奨めるアナリストは4人だけだ。

(参考にしたサイト: http://biz.yahoo.com/rb/080602/usa_credit_banks_sp.html

 

http://kabukeizainani.blogspot.com/

 

Stocks You Need To Know About

ダウ指数に連動するDIA

日足(大引けまで10分)

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ギャップに支えられている。

Wall Street English

ISM製造業景気指数

The Institute for Supply Management said its index of national factory activity rose a bit in May, to 49.6 from April's 48.6.

But a reading below 50 represents contraction in the factory sector. 

5月、ISM製造業景気指数は4月の48.6から49.6にわずかな上昇となったが、50未満の数値は下向きの経済を表す。

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