ケーブルチューン

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クリスマス・ソングの編集中に、オーダーしていたケーブルが到着。

Bispa EXP-HPCL-SLIPUSBS という FOSTEX HP-P1 と iPod/iPhone を接続するデジタル出力専用USB-Dockケーブル。

BispaEXP-HPCL-01.jpg

ケーブルは銀線を使いオリジナルでついてきた、白いケーブルほぼ同じ長さで約6.5cm。

オーディオはある程度のレベルになると、オリジナルから、こうした接続ケーブルへ交換すると、音は俄然良くなる。

もちろん線の材質によって、音の傾向が違うわけで、オーディオケーブルにハマると大変な出費を強いられることになる。

ただこのセットで使うのは、これ一本だけで、しかも短いため、ケーブル地獄に填っても散財の危険性はかなり低いといえるだろう。

 

で、早速オリジナルと交換。

音空間はあたかもベールを剥がれたように、クリアで見通しのよい広大な音場となって目の前で展開される。

楽器の音の肌合は鮮明に浮かび上がり、ギターやベースの弦が擦れる瞬間の空気感や、リバーブやエコー成分が溶けるかのように消え去る階調表現が実に見事。

あたかも音楽に魂が入ったかのような、この劇的な変化は一体どうしたというのだ。

 

しかし何故今まで、こうした音に気がつかなかったのか?

普通ボリュームを上げてゆくと、、楽器の音が重なり、音密度が高くなる部分では、ある時点から音がサチュレーション気味となり、音が団子状態に陥るのだ。

そのため、微少なレベルの繊細なサウンドはマスクキングされてしまうのだろう。

 

だがこのケーブルに換えると、詰まり気味だった音は一気に広大な音空間へ解き放たれ、音楽を構成する音色の表情は豊かで色鮮やかなものへと変貌する。

それぞれの楽器の音は自由奔放に拡がりを見せ、音量を上げるにつれ、楽器特有の音の魅力は、その音圧に比例して際立つため、どんどんボリュームを上げたくなってしまう。

だが難聴を心配するほどの音量に達するまで、伸びやかさは失われることがないから、音量には十分な注意が必要だ。

  

BispaEXP-HPCL-02.jpg


今編集中のクリスマスソング集は、曲順を確認するため、酸素カプセル内でかなり聴き込んでいる。

だがこのケーブルへ交換すると、聴き慣れていた音空間へ、微細さゆえに隠れていたディテールが蘇り、楽曲のサウンドが持つ魅力が際立つのだ。

音の魅力は鳥肌が立つかのような興奮を呼び醒まし、煌めくサウンドの洪水と共に少しドライになった音の空間へ放たれ、やがて意識は音の世界へと吸い寄せられるのだから堪らない。

そのため、つい聴き入ってしまい、編集作業どころではなくなってしまう。

このケーブルのおかげで、スケジュールは押せ押せモード。

あたかもブラックホールへ吸い寄せられるかのように、集中力は悦楽の音楽空間へと誘われることになるため、クルマを運転しながらの使用は非常に危険だ。

くれぐれも、ご注意あれ。

 

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