放射能廃棄物を燃やす東京都

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震災廃棄物・東京都が受け入れへ・2年半で50万トン

航空機モニタリングの結果

都内でまず処理するのは、宮古市内に保管している機械、機器類などの混合廃棄物。

10~11月に1千トン、12月から来年3月までにさらに1万トンを鉄道で都内に運ぶ。

焼却施設から出る焼却灰は東京湾の中央防波堤の外側埋め立て地などに埋め立てる。

廃棄物を燃やすと、何が起きるのか?

大気中に放射能が飛散し、首都圏民が被爆するのは明らか。

都はダイオキシンなどを濾過するためのバグフィルターを使うという。

だが、フィルターを使っている処理施設周辺では、すでに放射線管理区域からの持ち出し制限汚染基準の約6倍のセシウムが検出されている。

 

都の汚泥処理施設 付近の土から放射性物質(東京新聞 6/8)

フィルターを使った処理施設付近で検出されたセシウムは一平方メートル当たり23万ベクレル。

放射線障害防止法で、放射線管理区域からの持ち出しが制限される汚染基準の約6倍。

プラント周辺と同区の荒川、旧中川沿いでは、放射線量が毎時0.2マイク ロシーベルトを超える地点が多く出現。

山内教授は「値が高い地域の位置と風向きを考慮すると、下水を通じてプラントに集まった放射性物質が処理過程で再 び大気中に放出されている可能性が高い」と危惧。

プラントの稼働停止と調査などを求め、都に要望書を提出。

 

都廃棄物埋立処分場での放射線量(γ線)測定結果 

航空機モニタリングによる放射性物質沈着の測定結果

   

環境省がセシウムを99.9%除去できるというバグフィルターについて

6月24日に、江東区こどもの会の石川綾子代表が下記のようにツイートしている。

 

今日の都議会では柳ヶ瀬都議が汚泥処理施設スラッジプラントについて一般質問。

都内の処理施設から出る放射性物質総量が1日あたり、汚泥→21.5億Bq、焼却灰→17.6億Bq。

その差の3.9億Bqが行方不明という試算を公表。

行方不明というのは、煙突から出てしまったのか?

posted at 16:05:10

それとも水処理したものが汚染水として排出されたのか、調査をしないと分かりません。

都側は、「焼却時のダイオキシン対策は取られているから99.9%安全。

アルカリ水で冷却後の水からはほとんど不検出。(これはのちに嘘と判明)

周辺環境への影響も考えられないので、調査しない。」と主張。

   

  
posted at 16:10:12

都側の主張は「排ガス→フィルター→冷却水」だったが、東部スラッジプラントの焼却フローを見ると「冷却水→フィルター」の順番。

その後の過程の焼却灰から高濃度セシウムが検出されているのに、水からは不検出というのは不自然。

 


posted at 16:14:07

東部スラッジプラントの焼却フローがなぜ冷却水→バグフィルターの順番か?

バグフィルターの耐熱は200度ほどで、セシウムの沸点を超える800度で焼却している東部スラッジプラントでは、バグフィルターの前段階で冷却しなければ、バグフィルターが燃えてしまうからだという。

 

posted at 16:16:37

また、3.9億Bqの行方については、都側は全く触れず。

環境への影響調査くらいすればいいのにと思いますが(調査して安全と分かればそれで良い)、断固として行なわないことについても、何か隠蔽しているのではないかと疑わざるを得ません。

 

posted at 16:24:33

都側の説明の「(流出の)水からは放射性物質不検出」は、フィルター前の冷却水のことではなかったことが、テレビ局の取材で判明。

都側は、都合良い数字ばかりを並べ立てて問題無いと言っていたことが分かった。

だから綿密な調査を求めているのにだ。

 

バグフィルターなどの除去装置は、焼却の過程で産み出される有害物や吐き出される有害物を除去するための装置。

このように、都の焼却施設には.放射性セシウムを完璧に濾過できるフィルターなど存在しないうえ、β線・α線核種を濾過するようなフィルターも存在しない。

放射性物質に限らず、有害物を除去分解するための装置ではない。

バグフィルターなどの集塵装置は、この煤塵や有害物の除去装置としてつけられたもの。

しかし無機物である放射性物質は、焼却したからといって無くなるわけではない。

焼却すれば、ガスや微細な粒子に形を変えて、清掃工場の煙突から放出される。

微細な粒子が総て取りきれるわけではないうえ、気化したガスはバグフィルターでは除去できない。

ストロンチウムは沸点が1300度と少し高いが、セシウムは641度。

その多くが気化する。

放射性物質が混じった汚泥を燃やせば、周辺は汚染されることになる。

 

  

2011年9月29日 13:39:03: HYHUspnQ6g

都庁環境局への電話取材結果:

(役人)中央防波堤にはシルト層というのがあり、それは分厚いので8000ベクレル未満の焼却灰を埋めても、地下水等への浸透はまずないと考えている。

(わたし)それは実験した結果か?シルト層への浸透を防ぐために、シルト層と土との間にコンクリートを打ち込まないのか?また、8000ベクレルじゃなくて100ベクレル未満とかが普通だろう。アメリカでは8000ベクレル前後の放射性廃棄物は地下深くに埋めて何千年も管理する。

(役人)いや。。。浸透の実験はしていない。また、コンクリは費用がかかるのでできない。そして、100ベクレルという基準は、国の基準ではないので採用しない。なお、焼却灰を測定したら、放射性セシウムが1キロ当たり133ベクレルだったので、都内のゴミと同じレベルだから大丈夫だと考える。宮古のゴミは都内のゴミの汚染レベルよりも低い(その汚染レベルは平均して68.6ベクレル/kg)。石巻のゴミも測定してみたがちゃんと土で埋めるので飛散もしない。ちなみに、千葉県などは、2000~3000ベクレル/kgの焼却灰が出現しているので、それに比べれば。また、震災の復興支援という名目もある。

(わたし)ところでゴミにα線核種が混入しているかどうか測定してから捨てているのか?

(役人)そういうことはしていない。環境衛生局の仕事だ。測ってくれ、とお願いしたら「仕事していないじゃないか(測定すべきものをしていない)」、と環境衛生局を責めることにもなるので、そういうお願いはしない。また、α線核種やβ線核種の測定は国の仕事だ。もし、α線核種が検出されてそれをすべて埋めなくてはならないという話になると、都内でゴミ処理できなくなってしまう

(わたし)α線核種やβ線核種が検出されたら都内に人が住めるわけがないだろう。さっさと測定すべきではないのか?原子物理学上、核分裂すればストロンチウムとセシウムは同量発生する。

(役人)それはその通りだが、それは環境衛生局あるいは国の仕事だ。なんなら、環境衛生局に電話してくれ。なお、都内のゴミ処理場は、非常に高性能であり、バムフィルターもしっかりしている。セシウムだって実験したら99.7%とか濾過できた。後の0.3%を気にされているようだが。

(わたし)低線量でも内部被爆したらアウトなのだから、濃度の問題ではない。内部被爆の話はご存知だと思うが。

(役人)知っているが、都が持っているゴミ処理施設は、地方自治体がもっていないような高性能はゴミ処理施設なので、殆どは濾過できる。

所感:東北地方でも汚染の程度が少ない宮古のゴミを持ってきて、震災の復興支援を行ってますよ、というポーズ(演出)の側面がある。また、シルト層を無邪気に信頼しているのが意味不明。10年後に漏れ出したらどうするのだろうか。長期的に物事を考えていない。また、0.3%の放射性セシウムが環境中に放出されてしまう。ここで試算してみる。

50万トン(=500000000kg)の汚染がれき×68.6Bq/kg(がれきに含まれる平均的な放射性セシウムの量)×0.3(バムフィルター通過率)=102億90千万ベクレル

の放射性物質が大気中に放出されるのだ。

大気圏核実験やるようなものだ。

普通の都内のゴミを燃やしても常時セシウムは放出されているとは思うが、それに加えてセシウムの大気中への排出量を増やすことは止めた方がいい。

原発事故による放射能汚染に関する問い合わせ 都民向け臨時相談窓口 03-5320-4657 平日9時~18時

 

東京都にお住まいの方は要注意です。

というわけで、マスクと放射能線量計は必須ですぞ。

 

 

ベクレルとシーベルトの換算

測定値が0.1マイクロシーベルトなら、そこの土壌はおおよそ200ベクレル

1マイクロシーベルトなら3000ベクレル

10マイクロシーベルトなら10万ベクレルくらい。

人間は1日に100ベクレルぐらいは無視できる量だが、1000ベクレルぐらいになると、注意が必要。

1000ベクレルというと1時間に0.4マイクロシーベルトで、1年間5.2ミリシーベルトの限界点の少し下。

1キログラムあたり2800ベクレルの場合

実質的な被曝量(1年あたりミリシーベルト)

=(食品のベクレル)×(1日に食べる量)×(365日/1年)×2.0×10-5
=(食品のベクレル)×(1日に食べる量(キロ))×0.0073

として計算すると、たとえば、100ベクレルの放射性物質が入った水を使うときには、飲み水だけなら0.64リットル、体に接する水の総量なら2リットル。

100×0.64×0.0073=0.46ミリシーベルト
100×2×0.0073=1.46ミリシーベルト

この値は1年あたり。

この場合、飲み水だけでも0.46ミリシーベルトになり、1年1ミリの国際基準の半分ぐらいになるから危険な水。

体に接する水として計算すると、水だけで1.46ミリになり、基準値を上回ることがわかります。

被曝は、内部被曝+外部被曝です。

それを考慮すると、最低でも暫定規制値は10分の1の50ベクレル以内にする必要があるのでは?

理想的には、1品目10から20ベクレル以内が、ギリギリライン。

 

個別の計算式 ・ ベクレル[Bq]をシーベルト[Sv]に変換

SVはシーベルト、mSVはミリシーベルト、μSVはマイクロシーベルト

1000マイクロシーベルトで1ミリシーベルト

1000ミリシーベルトで1シーベルト

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