酸素カプセルは何故効くのか?

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人体が取込む酸素には2種類の形態があります。

通常の呼吸では、酸素は血液中のヘモグロビンと結合して各部へ運ばれます。

これは「結合型」による酸素利用で、酸素バーでの酸素吸入の効果も普通の呼吸と同じ仕組みです。

o2capcell-reason01.jpg

一方、酸素カプセルの場合「溶解型」と呼ばれる形式で取り込まれます。

血液や体液に溶け込んで体内に取り込まれるため、非常に小さな分子のままで酸素が存在することになります。

そのため結合型酸素では届かない毛細血管やリンパ液にも酸素が行き渡るというわけです。

  

酸素カプセルはカプセル内の気圧を通常の大気圧である 1.0 気圧を 約 1.3気圧 に上げ、溶解型酸素を増やすことで酸素供給度を高めるという仕組み。

通常の大気圧は1気圧で、酸素濃度は約21%。

この効果は「液体に溶解する気体の量は気圧に比例して増える」という「ヘンリーの法則」によるもの。

こうした仕組みで酸素カプセルは、高い気圧のもとで呼吸することで、血液中に溶解する酸素量を大幅に増加させることができるというわけです。

 

o2capcell-reason02.jpg

 
酸素バーでの酸素吸入は、濃縮された30%前後の濃い酸素を吸入します。

通常の気圧での呼吸で得られる酸素は、「結合型酸素」のため、ヘモグロビンの量より多く運ぶことができないのです。

つまり毛細血管よりも酸素の粒子が大きいため、全身の隅々まで酸素が届きにくいのです。

 

  

酸素カプセル内の気圧を高くする事で、酸素は極めて小さいサイズで血液中に多量に溶け込むのです。

結果として血液中に多くの酸素を取り込むことが可能になり、末梢の細胞にまで酸素供給することができるというわけです。

通常の呼吸と違い、「血中ヘモグロビン量に依存しない」というのは、実は大きなメリットなのです。

 

一般的に1時間ほどの酸素カプセル利用で、効果はほぼ3日続き、カプセル内で1時間寝ると、4時間から8時間の睡眠に匹敵する快復力を示すともいわれています。

ですがネットで探しても、個人が継続した利用でどのような効果があるのかという具体的な感想は、ほとんど見かけることがないのです。

じゃあ・・というわけで、3日おき、1日おき、毎日というように、パターンを分け、一ヶ月をかけて自ら人柱となり、その効果を自ら人体実験してみました。

   

まず24時間は非常に高い効果を実感することができます。

午後に酸素カプセルで1時間ほど過ごし、翌朝7時頃からプールで泳いでみたのです。

いつもの距離と時間泳いだ時点でも、何だかまだ余裕がある感じ。

泳いだ距離に比例して増加する疲れの度合いが少ないため、まだまだ泳げる気がするわけで、これには驚きました。

  

このようにスポーツを行った場合、非常にその効果がよくわかります。

調べてみると、少し大きなボクシングジムの多くで常設され、多数のプロ野球選手が使っています。

とにかく多くのスポーツ選手が、酸素カプセルを利用しているのです。

高校野球の選手でさえ、近所にある酸素カプセルを利用しているのですね。

現時点ではドーピングには引っかからないというのが、大きな理由なのでしょう。

イチローは自宅で保有していますし、何よりもベッカムが怪我の回復で使ったことで、一気に有名になりました。

  

ただしカプセル自体は300万円前後のお値段。

そのため個人がおいそれとは手が出せないわけです。

ですが、最近では個人用の価格帯のものも販売されるようになりました。

  

次回は、90歳の父やウチのカミさんが使った効果などについて触れる予定です。

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