あなたを抱きしめる日まで

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あなたを抱きしめる日まで(原題:Philomena)

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見終わったあと、実に心温まる、 実話の映画化作品。  予告編

  

ザッと批評家の意見をまとめると・・

  

「魅力あふれる実話に基づいた上に、ジュディ・デンチとスティーヴ・クーガンという実力派俳優の名演に支えられた作品である。

目利きの観客にも深い感動を与えうるドラマだ。」

   

主演はジュディ・デンチとスティーブ・クーガン。
  

  

加えて監督の感性から生まれる、映画全般に流れるユーモア。

そして、衝撃的なラストへのストーリー展開。

終わりよければ、すべてよし・・

       

シリアスな題材のため、どうしても重くなりがちなテーマを、観る者に「重く感じさせない」監督の配慮とセンス。

作り手の心が持つ「ゆとり」を感じさせるかのような、音楽の使い方が実に見事。

この映画全体に流れる、トーンを暗くしすぎないテイストは、大きな魅力といっていいだろう。

重いテーマにもかかわらず、映画を楽しむために欠かせない、こうしたムードが統一されているのは、この監督ならではの、持ち味ではないだろうか、

そしてこれらが、最後に感動を最大限に増幅させるための起爆剤のように働いている。

      

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運命に翻弄され、生き別れてしまった息子が、母親をどう思っていたのか?

    

というように、テーマが単純なだけに、映画は母親であるフィロメナと息子の物語だけではなく、社会問題にも切り込んでいる。

    

そして見事な助演で映画に深みを与えている、スティーブ・クーガン。

彼が演じる、政権のブレーンをも務めたエリートジャーナリストであったマーティンの心の変化。

これが、映画をさらに楽しませてくれる、もう一つの要素となっている。

     

神も信じることなく、最初はいわゆる社会ネタの対象ともいえるフィロメナを蔑んでいる彼は、フィロメナの影響で徐々に心を癒されてゆく。

       

イギリスの小品ゆえに、アカデミー賞こそ獲れなかったが、「それがどうした」(笑)

今これを書きながらも、涙腺が緩んでしまう・・という感動の作品。

     

アカデミー賞作品賞にノミネートされたほどの作品クオリティをベースに、主演女優賞にノミネートされたジュディ・デンチの演技力が存分に堪能できる佳作だ。

   

  

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