苦渋の決断

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突然だが、自閉症の息子への治療は中止することになった。

家族全員で相談した結果、残念な決定となってしまった。

  

バイオマットフォスフォチジルコリン、そしてタカダイオンライフ治療器という布陣での治療だったが、その効果が顕著なため、裏目に出てしまったのだ。

10月から3ヶ月間ライフ治療器を追加したのだが・・

    

原因はというと、11月に孫が神戸へ滞在し、愛情が娘の子供に注がれることから始まったのかも知れない。

息子の中で、嫉妬心が芽生えたのだろうか。

 

怒りっぽくなり、カミサンや娘、ひいてはチビにまで、掴みかかるようになってしまった。

それと腹が立つのだろうか、キッチンのスツール椅子を倒したりするのだ。

  

特にカミサンと娘が、チビをかわいがるわけだが、その一方で煩くする息子は、怒られるわけだ。

    

もちろん本人は喋れないので、これはあくまでも推測だ。

たぶんそういう心境の変化だろう、ということで昨夜、全員の意見が一致。

   

実は筆者は、チビだけをチヤホヤするのはどうなのかと、一抹の不安は感じていたのだ。

そのためチビをカミサンや娘ほど「あからさま」にかわいがることは息子の前では控えていた。

 

そのせいかどうかはわからないが、私のいうことは素直に聞くのだ。

    

それと、導電性のある枕カバーの下にでライフとタカダイオンの端子を入れ、頭部を通じて通電していたのだが、時々枕を放り投げることがあった。

たぶん枕を通じて感じる何かが嫌なのだろう。

 

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自閉症状態ではなくなってきたこと自体は、そこだけを取り上げれば、いいことだといっていいだろう。

それだけ効果が出てきていたわけだからね。

    

だが家族の人間関係に参加するようになり、様々な感情と向きあうことになり、その過程で彼にはコントロールできない感情が生まれることになったのだろう。

わかりやすくいえば、知恵が付いてくることで発生する行動が、我々家族にとって、負担になり過ぎるようになってきたのだ。

   

この先治療を続けたとしても、どういう過程を経てどう変化するのかが全く予測できないというのが一番アタマの痛い問題だ。

このまま続け、さらに息子の精神状態が悪くなり、今回生まれる娘の二人目の子供が加わることで、我々家族ではカバー出来ない状態になってしまっては、元も子もないわけだ。

    

わかりやすく言えば、中途半端な知恵なら「ない方がいい」ということなのだ。

自閉症のままで、部屋から出てこないで、おとなしくしてくれていた方が、家族にとっては、まだましなのだ。

      

歯も自分で磨くことができて、トイレもすべて自分で出来るようになる見込みがあればまだしも、とてもそこまではたどり着けないのは誰の目にも明らかだ。

チビはもうすぐ4歳だが、息子は知能が2歳で止まってしまっている。

 

頭の病気なのだから仕方ない。

     

こうした環境の中での、息子の怒りにまつわる行動は予測が付かず、家族が不安になるだけ。

娘の出産後、さらに家族の不安が大きくなることは、何としても避けなければならない。

        

娘の出産予定日22日は検診の結果、少し伸びて、27日に延期となった。

娘のダンナは24日に日本へ到着し、27日には娘のダンナのご両親が来られるというスケジュール。

 

そして息子は24日から、5日間ほどショートステイで外泊する予定。

トータルで考えると、治療をやめるタイミングとしては良い機会だといっていいだろう。

     

治療効果がありすぎたため、中断せざるを得ない。

まさに「苦渋の選択」。

   

残念だ。

    

   

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